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作り顔でも気持ちは変わる

ダーウィン先生が昔、顔面フィードバック仮説(facial feedback hypothesis)というものをとなえている。日本語にするとなんじゃそりゃ見たいな名前やけど、ようはある気持ちになった時に、その気持ちを表情や体で表現すると増長されるというもの。

うれしい時に思いっきり笑うとさらにうれしく感じたり、怒ったときに怒り始めると、怒りが増す経験ってないですか?

じゃあ何もない状態で単に作り顔したときはどうなるんやろうか?そんなんを調べる実験をミュンヘン工科大学が行ったが、美容のためにボトックス注射をした人と、していない人に怒った顔と悲しい顔をしてもらって脳の状態を調べた。

ボトックス注射をした人は怒った顔や悲しい顔をしにくいようになっているが、どちらの場合もその感情に関連する脳の部位の反応がしてない人より弱かった。

経営の世界でモチベーションをあげるためにあえて笑おうとか、怒りを表に出さないようにと言われるとなんとなくうさんくさい精神論になりかねないが案外そうでもない。

そういえばタイの警察では「笑い講習」なるものがあり、実際に警察官の健康状態に好影響がでているそうな。いつも怒っているが短期的な数字だけあげてくる人の評価は見直したほうがいいね。

参考URL;
http://bps-research-digest.blogspot.com/2009/03/botox-patients-help-emotion-researchers.html

参考論文;
Hennenlotter, A., Dresel, C., Castrop, F., Ceballos Baumann, A., Wohlschlager, A., & Haslinger, B. (2008). The Link between Facial Feedback and Neural Activity within Central Circuitries of Emotion--New Insights from Botulinum Toxin-Induced Denervation of Frown Muscles Cerebral Cortex, 19 (3), 537-542 DOI:

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2009年03月17日 18:03

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コメント

そうなんですね

私もボトックス注射、してみようかしら。。(笑)

投稿者: 玉露 | 2009年03月18日 08:21

>玉露さん、結果教えてくださいw。

投稿者: mitsumatsu | 2009年04月05日 11:11

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