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薬指だけでトレーダー向きかわかる?

ってわけないわな。

だけどちょっとそれを示唆するような論文が。

ケンブリッジ大学の神経科学者のJoan M. Coatesの研究よれば、薬指が人差し指より長い人はトレーダー向きだそうな。20ヶ月間に渡り、ロンドンのトレーダー44人の戦績を調べたが薬指が長い組は11倍も稼いだ。

胎児のときに男性ホルモン(アンドロゲン)を浴びて薬指が長くなり、そういう人のほうが早い決断力とリスクを取る男らしい性格になる。そのような性格がトレーディングには向いてるのだろうと言う仮説だ。

ほんでもなんやしっくりこーへんな。女性は一般的に薬指より人差し指のほうが長いが、世界一お金持ちなった投資家のウオーレン・バフェットの投資スタイルは俗に言う男性的な感じではない。

実はHedge fund researchの他の調査は違う結果がでている。2009年1月から2009年5月までの間の女性ファンドマネージャーの投資利回りが9%。男性ファンドマネージャーは5.82%だ。とくに下げ市場の2008年の落ち方が女性が9.6%に対して男性が19%。

またUC Davis校の教授の調査によれば男性は自信過剰から女性より45%も多く株の取引をするため、2.45%も利回りを下げている。

さてなんでこんな違いがでるんだろうか?
ロンドントレーダー達の論文発表が2008年4月なんで調査対象の20ヶ月は2006年と2007年ごろだろうが、これはダウ平均が20%近くあがったミニバブルの時期。確かにこういう上昇相場は売買回数が多いほうが利回りが高くなりやすいでしょう。Coates氏にはちょうど論文がでた2008年4月からの20ヶ月間で同じ人の戦績を是非追試してもらいたい。薬指が長い人はひどい目に合ってる可能性大。11倍も稼いだからには、それに近い損をしていてもおかしくはない。

最もどっちがいいとか悪いとかの問題ではない。勝ち負けの浮き沈みが激しい人と小さい人がいて自分のスタイルに合わせて投資すればいいのじゃないだろうか。

因みにぼくは職業柄原則的に株は買わない。ただ薬指のほうが長い分浮き沈みの激しいタイプだろうな。
そこで戒めも含めてフオーレン・バフェットの究極の投資ルールをご紹介。

ルール1.絶対お金を失うな。
ルール2.ルール1を絶対忘れるな。

ウオーレン・バフェット

原文;
Rule No.1: Never lose money. Rule No.2: Never forget rule No.1.

参考記事;
http://www.usatoday.com/tech/science/2009-01-12-financial-finger_N.htm
http://www.businessweek.com/careers/workingparents/blog/archives/2009/12/its_generally_k.html
http://www.neuroscience.cam.ac.uk/directory/profile.php?jmc98

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2010年02月15日 18:07

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