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国旗のはためく下に集まれ!現象
このタイトルは昔の泉谷しげるさんの曲名だが、意訳だけど英語にも Rally Round the Flag Syndromeという現象がある。下の表は縦軸が大統領の支持率で左から、
ケネディー・キューバ危機
ブッシュ(ブッシュのパパ)・デザートストーム作戦(湾岸戦争)
ブッシュ(ドラ息子)・911
が大統領名とその時おきた国家危機なのだ。
この表だと一目瞭然で危機があると大統領支持率はあがりこの現象をRally Round the Flag Syndromまたは略してラリー効果と言う。この現象自体の証拠はたくさんあるが実はまだあまり理由が分かっていないらしい。
もっともらしい仮説は国家危機による右翼的思想への傾倒だそうだが、ワシントン大学のランバート教授の調査によれば戦争以外に関する左・右がらみの活動支持は変動がないのでこの仮説はちょっと怪しい。彼によれば話はもっと簡単で人間(動物)行動学的な観点から支配的な感情は不安ではなく怒りだそうな。
誰かに蹴られたら蹴り返すぐらいならともかく、一人で相手するには敵(この場合国)が強大な場合は動物でも人間でも個人的な利益や思想はさておきとりあえず組むわけだ。
因みに企業現場でも仮想敵をおいたりする会社もあるが、それはそれで一定の効果はでるでしょう。個人レベルでライバルを持つのも同様。ただ競合を意識し過ぎると顧客が見えなくなり本末転倒になることもあるので要注意。
参考URL
http://futurity.org/society-culture/anger-not-fear-fuels-war-time-rally/(英語)
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2010年07月01日 13:48
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