三ツ松新'sブログ
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アマゾンCTOブログを語る、なかなか言うね。
アマゾンのCTOヴォーゲルズが自分のブログでアマゾンにおけるブログの採用についての意見を書いている。
ことの発端はNaked conversation(未翻訳)の著者の2人がシアトルを訪問したときの話。因みにこの著者のひとりScoble はマイクロソフトのテクニカルエヴァンギリストで人気ブロガー。社内でどういうレベルかは私も知らないので聞かないで、知ってる人はまた教えてください(笑)。
彼らがヴォーゲルズにブログをやることを売り込みに行った時の話。どうも営業がまずかったのか、軽く気持ちを逆なでした様子、英語的にいうと"it touched his nerves"でしょうか。
ただ彼の言い分は、オールドエコノミーの持つ分析的視点とニューエコにミーの持つ創造的視点のバランスが見事にとれてると思います。
概略をまとめると
・小僧ども(ちょっと脚色、でもちょっと北方謙三的論調・・・)
・アマゾンワールドへようこそ、
・我々はいつも高い目標設定をかがけている、
・アマゾンにアイデアを売り込むならそれなりの覚悟をしてこい、
・これまでアマゾンは長いこと顧客の声を参考にオペレーションを続けてきた、
・ちょっとブログがはやっているからって、
・アマゾンがまだやっていないからって、
・我々のビジネスが堕落するというなら、
・立場の強い論拠を示せ、
・これはアマゾンの中の人でも、
・アマゾンの外の人でも同じことだ。
その後訪問者の1人はアマゾンはブログのことを何もわかっちゃいないと書いているが、そうじゃないでしょう。
もちろんヴォーゲルズはブログをやるとも、やらないとも言っていない。
もし(ブログを)始めるとすれば、それはあくまで顧客がそれを望んだからだと言っている。
いやー渋い、結構ハードボイルドですな(笑)。
蛇足ですがこの議論を見ればベンチャーの社長でも失速する(あるいは最初からうまく行かない人)とあとまで成長させて続く人の違いがわかると思います。もちろんいい、悪いの問題ではありませんよ、ひとそれぞれいいところを活かせばいいわけですから。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年04月13日 11:06
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