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アムステルダム大学が証明した無意識の熟考

アムステルダム大学の心理学部の教授が物を購買するときを例に意思決定についての研究をしている。
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要約ではタオルや鍋つかみのような簡単な物を購入するときには意識的に考えたほうが良い結果が得られると言っている。しかし例えば家や車のように複雑な物を購入するときはむしろ直感的な思考に任せたほうが良いと結論づけている。

論文ではこれを"The Deliberation-Without-Attention Effect"と表しているが日本語では、「無意識の熟考効果」とでも呼ぶべきだろうか。

脳みそというのは元々無意識で働く能力を備えている。というかそもそも「意識」ってなんなんだ?って話もありますがそれは話が長くなるのでまた別のエントリーで書きます。

あなたも何か問題があってその解決策をまったく関係のない時に思いついたりした経験はないでしょうか?それは無意識に脳みそがインプットされた課題を解いているのです。

アルキメデスが「ユーリカ(そうか)!!」と言ってお風呂に入るときにあふれる水を見て金冠が偽物であるか調べる方法を思いついた有名な話がありますよね。あとNASAのエンジニアが気泡入りのチョコレートを食べながら安全な宇宙船の燃料の保存方法を思いついたり、トラックのエンジン音を聞いて小型低音スピーカーを作る方法を思いついたりといくらでも例はでてきます。脳みそは寝ている間も起きている間も恐ろしく多くの仕事をこなすことができるので、いろいろな課題を与えてみてください。

余談ついでに「仕事中途半端術」もおすすめします。私も常に実践していますが仕事は早い段階でとりあえず大枠を考えて中途半端なところまで仕上げ、それからそのまま締め切り近くまでほっておきます。こうすることによって足りない事柄が全然関係のないところで思いつきますよ。そう、脳みそが勝手に働いているのです。中途半端に終わらせた物を再度仕上げるときは意外に早く終わり、完成度もただギリギリのになってやったのとでは雲泥の差がでます。
是非お試しあれ。

 

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年05月11日 09:10

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