三ツ松新'sブログ
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ドラッカーの言葉
職業柄いろいろな人と会うが、マネージメントとリーダーシップを混同することばを時々聞くことがある。
定義をいろいろ説明すればそれだけでも本になりそうだけど、先日他界した著名な大学の先生、作家、コンサルタントであるドラッカーが実に簡潔に述べている。
「マネージメントは事を正しく遂行する力、リーダーシップは正しい事を遂行する力。」
ことば上の違いは小さいが思考レベルではかなり違う。前者は決められたことを正しく実行する能力でプロジェクトマネージメントのように業務遂行レベルをいう。ただやっていること自体が正しいとは限らない。
ちょっと極端な例だが犯罪を正しく遂行する能力もマネージメント能力といえる。
後者のリーダーシップは正しいことをまず始めなければいけない。これは組織のおいては門前の小僧から社長まで全員に要求される力だ。
これに関連する話だけど、前職でウエストポイント出身(アメリカの陸軍士官学校)のマネージャーが実施するリーダーシップトレーニングを受けたことがあった。彼のトレーニングの根底にあるメッセージはひとつ。
「Do the hard right not the easy wrong.」
(困難で正しい道を選べ、間違った簡単な道を選ぶな)
言葉にするとなんとなくちゃちくなってしまうが、その時まだ20代中ごろの私はかなり強いインパクトを受けた記憶がある。
そしてそれは職業人として私の血となり肉になっている。本当にできているのかと聞かれれば正直わからないが、難しい判断にせまられた時は未だに思い出す。
原文:
Management is doing things right; leadership is doing the right things.
Peter F. Drucker
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年06月16日 22:01
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コメント
しかし、言うは易く行なうは難くなんすよね。頑張りますw
投稿者: こばP | 2006年06月17日 11:28
言うは易しと言えるだけでも一歩進んでると思う。だけどものすごいプレッシャーの中で、全員が赤信号わたろうと言ってるときに1人だけ違うこというのは確かにめちゃ難しいな。
投稿者: 三ツ松新 | 2006年06月17日 20:56