三ツ松新'sブログ
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カナダの水中林業
カナダにはなんと水中林業をするビジネスがある。ダムを作るたび水没する大量の森林があるそうだがその水中木材を伐採します。
その機械が以下の写真にある無人ロボットで名前はSAWFISH。遠隔操作が可能でソナーとカメラが8台に電動ノコギリがついている。
「なーんだニッチなビジネス」
と思ったあなた、侮ることなかれ。
世界中の埋蔵木材はなんと6兆円!!これならそれなりのビジネスに育ちますね。
そこでさらに追い討ち、
「でもあかんやん、競合が入ってきたらすぐに伐採が終わって時間の問題で会社倒産、ヒヒー」
と思ったあなた・・・・
確かに有限です、石油と同じように。でもそこからが勝負。
世界中の埋蔵木材を切り出したら本当に発展はないだろうか?
6兆円分の木材を切り出すのにそれなりの年数はかかると思うが、10年もすれば無人での水中オペレーションという心強い武器が手に入る。特に他社がニッチと言って手を出さなければなおさらである。
その場合は例えば水中での水産品の採集や水底牧場の運営などは可能だろうか?
あるいは構造物の破壊、建設、運搬等の方面に発展できないだろうか?ここにはすでにたくさんの競合がいると思うが、切ることと運ぶことに特化することも考えられる。あるいは水中における木造構造物という新境地を開いていくことで何か新しい価値は提供できないのか?
因みに木材自体は腐っていないのか心配なあなた。
木材は酸素がない状態で保存されているので、むしろ通常の木材よりいい特性をもっているらしい。
あと切り出した木材はそのまま水面に浮いてくるので輸送も楽。木を育てる必要もなく、もともと朽ちて無くなるものを使っているので環境にもやさしい。なかなか秀逸なビジネスモデルですね。
座布団2枚、いや3枚かな(笑)。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年06月26日 10:53
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