三ツ松新'sブログ
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マイクロソフトもiPodとiTunes
オンラインミュージックにとうとう大御所登場。マイクロソフトが今年中にポータブルミュージックプレーヤーとそれに付随するサービスを始めると発表した。その名前はZUNEで以下がロゴ。
上記にウエブサイトもリンクしましたがまだあまり情報は開示されてません。メールアドレスを登録しておくと今後の情報をアップデートしてくれます。最近ネットサービスのプレリリースに多い方法ですね。
ところでこの名前ですが、
Xbox+iTunes=Xune(xは英語でザ行)=Zune
ではないかという推測がどこかのブログにあったがかなり説得力があり、本当にそうであればかなり安直(笑)。最もただのコードネームで実際のサービス開始時には違う名前になる可能性もありますが。
さてイメージで先行するアップルに2番手で仕掛けるマイクロソフトはどう勝負に出るか。DRM(デジタル著作権管理)の整備に関してはマイクロソフトのほうがオープンで外部に使いやすいので、そのあたりを機軸にすればまだ残された市場で戦うことは十分可能だ。
OS戦争の時にはハードにこだわり、OSの提供や互換性を持たせるのに遅れた(ほとんどしなかったとも言えるが)アップルは失敗例のように言われた(ここへ来てスタイリッシュで持っててうれしくなるハードで儲けるお家芸で復活しているけど)。
クローズドなDRMのアップル陣営に対して、オープン性を武器にするマイクロソフト。なんだかパターン似てませんか?最も似てるからと言って同じ結果にはなりません。外部環境要因の違いを認識しなければ火傷をする可能性も大。
因みに日本でオープン性という観点から似たような事例をあげれば、80年代に面白いソフトしかないように選択と集中戦略をとった任天堂。カセットが高価で零細ソフトウエアハウスには結構負担だったようだ。
それに対して敷居を下げて零細ソフトハウスでも入れるようにして、多産多死型戦略をとったプレーステーション。軍配は皆さんご存知の通りです。
面白いソフトしかない任天堂は確かに古典的なブランディング上は正しいように感じる。特に成熟市場であれば誇大広告に半ばだまされたお客さんが増えてくるので、選択は楽しみよりもしろ苦痛であることすらある。ただ成長市場で、娯楽の世界だったので「面白い=たくさんから選べる」だったのだろう。
因みに私が応援するベンチャー企業が始めた新しい動画配信サービスのxcreamがマイクロソフトのDRMを利用したのはオープンだったことが大きい。特に有料配信市場においてはかなり重要ですね。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年07月24日 10:43
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コメント
市場参入者が増えてきて、ガンガン盛り上がってきて欲しいっすねー。
投稿者: こばP | 2006年07月24日 11:51
こんにちは。
マイクロソフトもがんばってますね。
しかし、私は IT’S A SONY派。
マイクロソフトはまずは「ビスタ」を楽しみにしています。
先行買いはやっぱり待ちでしょうか。。。
投稿者: ねぇ。 | 2006年07月24日 13:14
>こばPさん
まだ有料動画はこれからですよね。
>ねぇ。さん
私もソニーは好きです。
ジョブズがiPodを作ったときはソニーがウォークマンを作ったのと同じことをしただけだと言っていたそうですよ。ソニーから職人気質が減っているような意見も聞きますが、もっと是非らしい物を作って欲しいですね。
投稿者: 三ツ松新 | 2006年07月24日 15:34