三ツ松新'sブログ
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アメリカでの新しいビジネスの潮流;非完璧主義
歴史的な味の変更をしたニューコークはまだ記憶に新しいと思う。当時コカコーラは相当なリサーチとマーケティング予算をかけたようだがうまく行かず、急遽クラシックコークとして元の味を復活させた。
この出来事はこれまでの収束思考的分析型マーケティングの限界を見せ付けた歴史的な出来事とも言える。
ただ「下手な鉄砲数うちゃ当たる」発散型マーケティングがいいかと言えばそうではない。そんなん当たり前やん、と思うかも知れないがアメリカでもマーケティング巧者で知られる企業もその後、ジェネレーションXを狙った奇妙なドリンクを始め、いろいろ試したがどれもうまく行っていない。
ここで面白いのがコカコーラ社のイスデルCEOは株主にたいして今後もこのような失敗が起きると言い切ってしまっている。また企業再生プロセスの中でさらなるリスクを重ね、失敗を受け入れなければいけないとも。
これはビジネスウィークの記事にあった話だが、これからも失敗はすると株主に対して公言してしまうことはめずらしい。ひとつ間違えば開き直りとも聞こえ、株価が下落しても不思議ではない。日本ではあまりピンとこないかもしれないが、アメリカでは比較的新しい流れだ。
蛇足ですが、P&Gにいたころfailure(失敗)という言葉は報告書等で絶対に許されなかった。failureと言う言葉を learningに変えなければいけない。詭弁のようにも聞こえるかも知れないが、今から思えばこんな小さなことでも大きな違いが起きる。
記事の本文中には失敗から学ぼうとする他のアメリカ企業の試みが紹介されているが、失敗から学び、未来に生かすことは今後の知識社会でますます重要になる。
結局のところ早く安く失敗する(学ぶ)ことがイノベーションへの一番の近道で、今後はそれこそが企業の競争優位性の源泉になる。これからは、未来は予測するものではなく創りあげていくものになる。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年07月19日 14:39
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コメント
こんにちは。
私はよく「失敗したー!」と独り言を叫んでしまいます。
いけないいけない。
「勉強したよ~!」
と叫ぶことにします。はい。
投稿者: ねぇ | 2006年07月19日 19:26
>ねぇさんこんにちは、
コメントありがとうございます。昔から商売の世界でも失敗したときに
「あんさん、いい勉強しなすったな」
と言いますよね。もともと日本には強くあった土壌だと思います。
投稿者: 三ツ松新 | 2006年07月20日 10:31
「未来は予測するものではなく創りあげていくものになる。」っていうコメントがかっこええっすw
投稿者: こばP | 2006年07月20日 10:38
いやあ、サンキュー(笑)
投稿者: 三ツ松新 | 2006年07月20日 11:23