三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
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賢者とはわかりやすい人
amazon.comにText Statsという面白いサービスがある。本の難しさをいろんな指標で出してくれる。その中でもFlesch-Kincaid指数というのがあって何年生相当の英語なのかがわかる。指数は文章中の単語数と、単語内の音節の数から計算される。
例えばチャーリーとチョコレート工場なら4.9で小学校4,5年生向き。マイケルポーターの競争戦略なら15.7なので大学4年生レベルということになる。
面白いのは同じ作者であれば、どの本の数字もめちゃくちゃ近い。マイケルポーターなら15の後半。イノベーションのジレンマで有名なクリステンセンは14あたり。この二人でも難しいことを簡単に書くことには長けてると思うけど、ドラッカーはなんと12あたり。高校生でもわかるレベルということになる。
逆説的やけど思わずアイゼンハワーのこんな言葉を思い出した。
「知識人とは必要以上の言葉を使って、知っていること以上を伝えようとする人だ」
短く書くこと、難しい単語を減らすこと。普段から気をつけなあかんね。
原文;
An intellectual is a man who takes more words than necessary to tell more than he knows.
Dwight D. Eisenhower
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2007年10月27日 13:39
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コメント
20代の頃、提案書作成中に、デザイナーの上司が省エネ技術担当の私に”多少正確でなくてもいいから、お客さんがその文と絵を見て、イメージが膨らむように表現して。”とアドバイスした。今では、私が作る提案書のベースの考え方になっています。
ただ、最近は洗練された表現に技術が追いつけなくなりつつあり、心の片隅にある技術家魂がいつか爆発するのではないかと・・・・
投稿者: ヒロポン | 2007年10月28日 03:26
>ヒロポンさん
いわゆるコンセプト化、頭の中のアイデアの種が芽吹く瞬間ですね。ただ大木になるまでには道のりは遠い・・・・
投稿者: mitsumatsu | 2007年11月08日 00:58