三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
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ロングテールより背油がうまいかもよ
最近職業がよくわからない人ってよく見かける。それ自体は結構なことだと思う。時代が動く時には新し職種もまた創出される。
さてケビンケリーもその一人でもともとは遊牧写真家。それ自体ようわらんのに今はアメリカWired誌のシニアマーヴェリック(反体制派)って「なんじゃこりゃ!」(by yusaku).
まあ一応ジャーナリストというひとくくりなるんやろうけど彼のブログもなかなかおもろい。
1000true fans というタイトルでネット時代には1000人の真のファンを作ろうというものだ
ロングテールはアマゾンや楽天のような新興のアグリゲーターにはビジネスチャンスであり我々一般消費者も選択肢が増えてその恩恵を被る。だけど個人レベルのクリエイターでは実はロングテールでは文字通り食えいない。そしてショートヘッドで大成功しようと思えば、実は今までと世界はさほど変わらない。
だけどここで注目すべきがロングテールとショートヘッドののちょうど中間で下の図の緑と黄色の境界線あたり。
音楽家であれ、画家であれ、陶芸家であれ、写真家であれ、作家であれ、漫画家であれ、映画監督であれ、芸人であれ。まだまだリストは続くが、1000人熱狂的なファンがいれば飯は食える。この1000人の人はクリエイターのすべての作品を買ってしまうような人だ。
例えば、年間1万円使ってくれる熱烈なファンが1000人いれば売り上げは1千万円。資本があまりいらないクリエイターであれば十分だ。10万使う人が1000人いれば1億円で飯が食えるとかの次元ではなくなる。
実際アメリカあたりの個人音楽家でCDをネットで売っている人はいる。年間数万枚売るレベルの人もいて、そりゃメジャーとはケタが二つも違うが、本人はいたって幸せだろう。
あるいは私もセミナーの資料づくりでお世話になることがあるistockというデジタル写真や絵が買えるサイトがある。この絵は1枚10ドルで1年ちょっとですでに5000ダウンロードもある。因みにこのサイトで4ケタのダウンロード数は最近ではめずらしくない。
この流れでまた新しい産業領域がうまれそうないきおいもあるが話が長くなるのでまた別エントリーで。
ところでタイトルの背油ですがパクリです。一昨年にBCGの御立さんが日経ビジネスオンラインでこのヘッドとテール間のことを「背中」と書いてた。コラム上にこの背中にいい名前はないものかということでコメントに「ドラゴンズネック」と書いたと思う。ただ他のコメントで「せあぶらでいいじゃない」とあって「やられた!」と思いました。自分の中ではもちろん「背油」を採用(笑)。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2008年03月06日 10:01
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コメント
これからは背油系な人々がたくさん出てくる時代になるんでしょうねー。その中からヘッドに行く人も出てくるんだろうなぁ。大泉洋みたいに。
投稿者: こばP | 2008年03月10日 18:18
>こばPさん、
おまけにヘッドいきたくないって人もでてきそうですね。一生背油ぐいw。
投稿者: mitsumatsu | 2008年03月11日 00:18