三ツ松新'sブログ
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怒りが自分を論理的にする
タイトルは反直感的な感じだがUCLA Andersonでの研究結果でなかなか興味深い。
まずは97人に学生に怒りまたは悲しみを覚えたことを思い出させたり、書かせたりした。
その次にハンズフリー装置が携帯電話使用中の運転をより安全にするかということに関して賛成文と反対分を用意した。因みに97人の学生はあらかじめ賛成派を選んでいる。
その結果悲しみグループより怒りグループのほうがより多くの反対文を読んだ。また驚くことに怒りグループのほうがより自分の賛成意見を修正する傾向があった。
89人の社会人でオバマとマケインを題材に追試したところ同じ結果が得られた。
非常におもしろいが解釈を気をつけないといけない。怒りにより、反対意見を受け入れ自分の考えをオープンにしたわけだが、この実験では怒りの原因はあくまで間接的な物で直接的に怒りを感じると、なかなかこうはならない。
だから個人レベルであまり害のない小さな不満をある程度ためておくのは結構いいことなのかもしれない。
最も表だって言うと「ちっぽけな人間だなー」と言われるだろうからあくまで自分のための起爆剤として。
それでソクラテスの言葉を思い出したが、
「ぜひ、結婚しなさい。もし良き妻を娶れば、あなたは幸せになるだろう。もし悪しき妻を娶れば、あなたは哲学者になるだろう。」
ソクラテスはかなりの恐妻家だったそうですが世界一小さい不満をためていたのかも知れない(笑)
参考URL;
http://bps-research-digest.blogspot.com/2011/03/how-anger-can-make-us-more-rational.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed:+BpsResearchDigest+(BPS+Research+Digest)&utm_content=Google+International
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2011年03月09日 12:46
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