三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

« 座学は有効か?教育にもイノベーション |メイン| グローバル化する日本語 »

エイリアン・ハンド・シンドローム

自分の中でなんらかの葛藤を感じたことは誰しもあると思うが、エイリアン・ハンド・シンドロームは文字通り左右の手が違うことをしようとする現象だ。BBCのウエブサイトにあるこの動画は衝撃的だが患者は自らで自分を攻撃してしまうのだ。そのほかにも片方の手でボタンをしながらもう片方が外していたり、たばこをつける手と消してしまう手があったり。

本来は右脳と左脳の間に脳梁という部分があるが、かつててんかんなどの病気ではここを切断していた。これがなくなると左右の脳がうまくコミュニケーションをとれなくなり、葛藤どころか時として完全に左右が別のことをしてしまうのだ。

意思決定は元来全脳活動で左右の脳が(異なる見解を)キャッチボールしながら行っていくのだが、これは個人レベルだけでなく組織でも同じことだ。異なる右脳や左脳の人がお互いの価値観を認め合いつつキャッチボールできなければ多様性が失われ、脳梁のない変化に対応できない組織ができあがってしまう。

弱い個人や組織というのは元来ないと思うが、もしあるとすればキャッチボールができなくなった変化に適応できない組織だろう。

参考;
http://www.bbc.co.uk/news/uk-12225163

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2011年10月30日 15:21

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.innovetica.com/blog/mt-tb.cgi/471

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

名前:
メールアドレス:
URL:
この情報を登録しますか?
コメント: (スタイル用のHTMLタグが使えます)