三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
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CRMもイノベーション
CRMは米国で生まれた経営手法だが最近では個人レベルの商店やウエブショップでもお店によっては結構しっかりとCRMをやっていたりする。
そのように定着してきておかげでとりたててCRMと呼ぶ必要もあるまいと思っていたら・・
新しい変異種「CMR」の発現だ。
ディズニーにできた新しい部署だが
Customer Managed Relationship
元々のCRMはCMRと違い主語が提供者側にあり、またマーケティングというより正直言ってシステム屋さんの商品という色合いが強い。システム屋さんが法人向け営業する上でCRMを言うのは問題はないだろう。
ただ良く考えてみよう、あなたがお客なら提供者のシステムに管理されたい?
あなたとの関係をデルが管理している
あなたとの関係をシェラトンが管理している
あなたとの関係をトヨタが管理している
あなたとの関係をJALが管理している
私の嫌いなことばに「顧客の囲い込み」というのがある。それを連呼していたITベンチャーも多かったが今ではほとんどなくなってしまった。なんとなくCRMはそれを連想してしまう。
ディズニーのCMRは「顧客が管理する関係」と言葉上は小さな差だが意味はだいぶ異なる。
あなたがデルとの関係を管理している
あなたがシェラトンとの関係を管理している
あなたがトヨタとの関係を管理している
あなたがJALとの関係を管理している
小さい差だけど気分は違うでしょ?
ただこうなると自分の中の天邪鬼は「じゃーこれまでの顧客志向マーケティングと何が違うの?」と言ってくるが・・
やはりマーケティングは実に簡単で難しい。古今東西まずは人の立場にたってみることから始まる。というかそじゃないと始まらない。
追伸;すみません、今回はオチがありません。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年05月16日 10:18
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コメント
囲い込まれたい欲求を持ってもらえるぐらいになれば最高ですなぁ。(あ、それって信頼感かw)
投稿者: こばP | 2006年05月17日 10:19
>ごばPさん
確かにそうですね。究極のブランディングは半ば宗教化しますがそうなれば囲いかまれたいという欲求がでてくるでしょうね。ただこれもあくまで顧客がそう思うのでやはりCRMよりCMRのほうが近い。
投稿者: 三ツ松新 | 2006年05月17日 16:59
初めて投稿します。講義で受けているお話以外の内容をあり、大変興味深く、今後たびたび投稿させて頂ければと思います。
追伸:教えて頂きましたダウンロードサイト拝見させて頂きました。有難うございます。
投稿者: hirotsune | 2006年05月23日 11:42
>hirotsuneさん
コメントのほういろいろおもしろいの期待してます。
投稿者: 三ツ松新 | 2006年05月23日 13:23