三ツ松新'sブログ

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クラークの名言

名言・格言のカテゴリーが寂しいのでもうひとつ。

「適度に発展したテクノロジーは魔法との区別がつかない」

SF作家であるアーサークラークの言葉だ。

まだP&Gにいたころ、かなり上流工程の技術開発プロジェクトに関わったことがあったが、当時私が最もクリエィティブだと思っていた開発者がこの言葉を教えてくれた。

技術系の開発をやっていると、とかく詳細のスペックや統計的違いを調べて優位性を語ってしまうことがある。これはこれで科学的には正しいし、必要なステップだとは思う。ただ忘れがちなのはお客さんはそんなことはどうでもいいと言うこと。厳しい言い方だか実験室の中での優位差は多くの場合は小さすぎて気づいてもらえない。これを「客はわかってない」と毒づき始めると最悪だ。

何かを作ったときに,魔法(理想を言えば)と思わせるほど新鮮なおどろきがなければなかなか売れない。

原文:
Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
Arthur C. Clarke

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2006年06月13日 09:24

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コメント

一瞬で50回うなづきました。
言われてみれば、技術系だけでなく開発に携わる人の最終目標は魔法使いのように思います。なのに、だれでもやっているトランプマジックばっかりやっている感はある。
少し前からクローズアップマジックが流行っているが、あれは魔法に近い新鮮さと驚きがある。でもやっぱりマジックか?

投稿者: ヒロポン | 2006年06月15日 02:32

>ヒロポンさん
本当に魔法使いになりたいと思う気持ちが大事ちゃうんかな。少なくとも微々たる差に一喜一憂することは避けられる。

投稿者: 三ツ松新 | 2006年06月15日 21:28

その言葉、今まで出会ったどの格言よりも心に響きます。関西弁が特にいいです。さすがです。

投稿者: ヒロポン | 2006年06月16日 21:25

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