三ツ松新'sブログ

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数学的帰納法は演繹法である

wikipediaで調べごとをしていたらおもしろい記述があった。
「数学的帰納法の解法プロセス自体は帰納法ではなく演繹法である」とある。よく考えたら当たり前やけど混同しがちやね。

これなんだかわからんオタッキーな世界かも知れんけど、前提になる帰納法と演繹法はロジカルシンキングの講義にもよくでてくる基本的な考え方なんで簡単に説明します。

演繹法の一例ですが
「世の中みんなアホじゃ!」
「でも俺もそんな世の中の一人」
「だから俺もアホ」

式にすると
A=B、C=A だから C=B(俺=アホ)
となる

だから「日本人ってこういうところがだめだよねー」と言って自分を棚上げしてる人は演繹的に矛盾していると言えます。

で次は帰納法ですが

「俺めちゃアホやねん」
「お前もめちゃアホやろ」(うふ)
「ほんでツレのまさもアホやろ」
「だからみんなアホよね」(ポッ)

A=B
C=B
D=B
よって
Z=B(みんな=アホ)
みたいな話です。

基本的に帰納法のほうが演繹法よりは反論がしやすい。特に上のは誰にでも反論は簡単やと思います。例えば、
「おまえそない言うけどジャイアント馬場はアホとちゃうで」とか。
もう少し議論を強くしたければ(馬場ファンごめん)
「おまえそない言うけどエジソンはアホとちゃうで」とか。

話は戻りますが数学的帰納法の場合は公式があるので名前は帰納法ですが演繹法になります。
例えば
1,2・・・・・
とあれば次は何がきますか?

順番通りなら3。前の数の倍なら4。もしある人の電話番号の最初の2桁なら何が来てもおかしくありません。だから帰納法的に答えは実のところわからない。だけどここで1番目以外のn番目が2(n-1)で規定されるとなるといきなりわかりますよね。

ビジネスの世界での公式のない帰納法的な考え方がよく出てくるので要注意です。例えば食品会社の不正問題で全部が悪いような意見もありますがそんなことは決してないですよね。帰納法的論法はあたかも正しいように聞こえることもあるので特に環境が変わるときにはよく観察することを心がけたい。

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2007年12月04日 09:06

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コメント

突然コメント投稿ですが、ネット上で見つけました。
世の中には、マーケティングのことで同じような
考え方をする方がいるなあと思いましたが、
先生とコンタクトを取るにはどうしたら良いですか?
私は、現在マーケティング部門で働く会社員ですが、
私自身のモデルもそろそろ世の中に広めていこうと
思っています。
ジョイントなどで、セミナーなどは出来ないでしょうか?
まずは、先生とご連絡が取れる方法をお教えください。

投稿者: マーケティング担当者 | 2007年12月10日 15:25

>マーケティング担当者さん、
会社のほうの問い合わせフォームから連絡いれていただければいいですよ。

投稿者: mitsumatsu | 2007年12月10日 20:51

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