三ツ松新'sブログ

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IBMもグリーンエネルギー事業

スイスIBMがデータセンターのプロセッサーから出る熱を近隣家庭の暖房の使えないか検討している。企業で新事業案をつくるアクションラーニングなんかすると、重厚長大型企業ではこのような排熱利用関係は良くでてくるが、コンピューター企業とは意外だ。

しかしながらこの排熱利用って意外と難しい。多くの場合は密度が低いエネルギーだったりして使いにくい。例えば1000℃で1kgの物質と50℃で40kg(25℃で)の物質だと取り出せるエネルギーは似たようなもんだがそりゃ前者のほうが使える用途が広い。

IBMでは近隣家庭にという限定することでこの密度の低いエネルギーを利用しようというのはおもしろい。こう言う発想はスイスIBMだからなのか?

最もヨーロッパでこういう発想は実はさほどめずらしくない。木材の廃材を使って民家のセントラルヒーティングをしている例はスエーデンやドイツなどに見られる。またオランダでは発電所の排熱を使った海老の養殖をする事業も存在する。

日本でも事例はあるのだろうが、あまり聞かないように思う。国土が狭いことがむしろ強みなるようにも感じるが。今後このようなエネルギーベンチャーを育てる日本はいい土俵でしょうね。

参考記事;
http://www.tmcnet.com/usubmit/2008/03/07/3315305.htm

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2008年03月14日 11:48

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