三ツ松新'sブログ

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1万時間の法則;天才は創られるもの

AIGAという90年以上続くアメリカのデザイン協会で10月末にイベントがあり、そこであらゆる専門領域の人が講演をした。現地にいかなくてもウエブサイトですべて見れてしまうのはなんと便利なことかといまさらながら、感心する。

ティッピングポイントのベストセラーで知られるマルコム・グラッドウエルも彼の新しい本の内容に関連する講演をしていた。成功した人は才能によるものと思われがちだが、実はそうではなく純粋なる努力の結果だという。

以前から社会心理学者の間で天才がどのようにでてくるか研究されているようだが、天才といわれる人はほぼ例外なく、誰よりもその領域に時間を費やしている。科学だろうが、スポーツだろうが、領域にかかわらず1万時間は超えるそうな。またもうひとつの要素としてその1万時間の中での試行錯誤の重要性を説いている。

当り前のような深い話だが、これは企業のイノベーションにも言える。新しく何かを生み出すときに商品やビジネスのアイデアがあまりに素晴らしいために成功するということはむしり少ない。試行錯誤を繰り返しながら目標に近づくのである。

これまであらゆる企業で名前は変われどイノベーションセンターなるものが作られてきたが、そこにドリームチームをつくり、好きなことをやりなさいというところはことごとく失敗している。

誰にでもすぐわかるけど実行するのは難しい目標が非常に大事。例えばNASAであれば月面に人を送る、ステルス機の開発であれば、敵上空3000メートル(だったと思う)を飛んでレーダーにうつらない飛行機等。一見すると無理難題に聞こえるからこそ、イノベーションが起きるというものだろう。

参考;
http://www.aiga.org/content.cfm/video-gain-2008-gladwell

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2008年11月25日 14:49

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