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ハーバードがドラえもんになる日

雑誌アントレプレナーの記事の元タイトルがHarvard for Losers になってるんで「負け組のためのハーバード」のほうが直訳に近いけどこの活動をそう呼んでいいものだろうか・・・

しかしこのMimi Silbert女史の活動には感心を通り越して感動する。スラム街にDelancey Street Foundationと言う名の学校をつくり、無償でホームレス、薬物中毒、前科のある人を教育している。そこの卒業生はその後まっとうな職業につくが、中には医者や警察官になる人までいる。

最近でこそ日本でもNPO流行りだが、UCバークレー校で心理学の博士号を持つ才女のSilbert氏は1971年の30歳になる前に、たった10万円の資金でこの活動を始めている。おそらく博士号をとってすぐの頃だろう。

家族のように同じところに住む学校が始まったが、おもしろいのはそのまま大きくなってることだ。すでに全米に五か所の学校があるが、基本的には住居がいっしょになっている。本拠地のサンフランシスコの施設は37000㎡あるというからすごい。甲子園球場のグラウンドの2.5倍ぐらいだ。そしてもっとすごいのはどの施設もすべて無料で雇われている人がいない。

収入源はもちろん寄付もあるが、施設の住人が運営するレストランやアートギャラリーなどの営利施設からも入る。何かと世知辛いと思われがちなアメリカに運命共同体のような組織ができあがっているが、やはりあの国の一部の人の底力には感動する物がある。本当に称賛してもしきれない人っているもんやね。

参考記事;
http://www.entrepreneur.com/worklife/successstories/article198252.html

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2008年11月17日 08:54

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