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バランスシート(BS)の超ド基礎

この仕事をしていると数字嫌いなのか経営層でも会計を避けたがる人に時々出会うがそりゃ避けたらあかん問題やろ。学生時代の数学嫌いでナマスをふく状態になってる人が多いんやろうかなあ?

ただ実際は線形代数や微積分をやるわけじゃあるまいし、基本的な計算は小学生でもできる四則演算しかでてこない。もちろん複雑な会計理論はありますが、基礎的な部分だけでもないよりはよほど戦略策定の助けになります。

基礎的な部分でも複雑に感じるのはあまりにも慣れない言葉が多いことが理由でしょう。あと主観的な意見ですが敷居を必要以上に上げる一部悪い技術屋の典型のような専門家の問題もあると思います。まあ小難しくしたほうが儲かるやろうからしゃーないですが。

ただひるまないでください。どんな学習でも言えることですがまず簡単なコンセプトで理解してみよう。できれば脳みそが処理しやすい5つ以下のクラスターまで減らすのが肝。ビジネスでゴールデンナンバーは3ということを経験則から良くいいますが、3つぐらいまでにできれば理想的。

そこでBSではまず以下の三つの関係だけを徹底的に覚えてみましょう。

全資産-借金=本当の資産

これならどうでしょう?そして借金を右側にもってくれば以下のようになります。

全資産=借金+本当の資産

なーんだ当たり前じゃんw

会計語に翻訳すれば以下のようになります。
資産の部=負債の部+純資産の部

これが最も基礎的なバランスシートの構成です。

まあ借金は厳密には負債の部と違うと言われそうですが。ただコンセプトは簡単なものから複雑な物へ学習していかないと身に付きにくい。そこで多少の厳密性がなくなっても構わないしそれは世界中どこでも学習の基本ですね。例えば化学で理想気体を想定した公式がでてきますが、そんなものは世の中にはなく、厳密に言えば間違ってます。でも大学受験まではそれでいきますよね。円周率もしかりですね。3または3.14で円の面積を計算しても答えは合ってませんよね。

さらに身近なところから理解するともっと分かりやすいです。

さきほとの式

全資産=借金+本当の資産

を例えば一般家庭に当てはめてみましょう。
売れば50万円になる車のローンが40万ほど残ってるとしましょう。

そうすると
50万円(車)=40万円(ローン)+10万円(本当の資産)
になります。

もし車が事故で20万円ぐらいの価値に下がってしまったとしましょう。そうすると

20万円(車)=40万円(ローン)-20万円(本当の資産)

になりますがこの場合本当の資産がマイナスになってしまいこの状態を債務超過と呼びます。

そして会社も家庭も基本的には同じ考え方で、如何に本当の資産(純資産の部)を持続的に増やすかが会計上の最終目標になります。

これが完全に腹に落ちれば資産の中には固定資産と流動資産が・・・・など一つずつ腹に落としていくといいでしょう。

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2010年03月27日 23:57

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