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本田宗一郎はマーケター

エイプリルフールじゃありません。イメージ的には技術者魂の塊のような本田さん。昔の本田の研究者は市場性や顧客を見ない傾向から技研貴族と揶揄する人がいたぐらい。ただ創業者がそういう傾向の人かと言えばそうでもないね。

以下は彼が生前講演で話していた内容。

「牛や馬が財布を出して買ってくれたってことは聞いたことがございません。やはり人間様が買って頂くものを我々が考えるということになると人間の心理というものをまず研究員は一人一人が知る必要があるということなんです。人間に役た立たない技術だったら無い方がいいんですいらないんです、我々は。役立つためのいかに貢献出来るかという技術これを我々は欲しいのです。」

これはまさしく顧客志向ですね。技術者がマーケティング能力身につけると鬼に金棒。MOT(技術経営)の講師もやらせていただいてますが、これは意外と難しいんですよね。

技術屋は技術に興味があり自分の考え方や作ったものに優秀な人ほど固執する。こだわりと言う人もいるがお客さんから見れば多くの場合はどうでもいい話。顧客志向であるマーケティングの基本は無私の世界であり、下手なこだわりは許されない。その相反する矛盾の中で固執と無私に接点を見いだせる人が成功する。

araipiyoええとこ行ってるでがんばれ!

投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2010年04月01日 21:19

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