三ツ松新'sブログ
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スターバックス戦争
アメリカに公平な商品テストの結果を発表するconsumer reportsという雑誌がある。もちろん非営利団体がやっている。
今回のテーマはコーヒー。マクドナルドとスターバックスを含む主要なチェーン店4社が専門家により評価された。
勝者はマクドナルド。
以前スタバのコーヒーがマクドのハンバーカーよりカロリーが高いというエントリーを書いたけどなんだかスターバックスの分が悪い記事が目立つ。勝ち組の宿命とでもいうのだろうか。
それはさておき、このコーヒーの味についての結果をどうみるか難しい。スターバックスがビジネス上では他より成功しているということを前提にすれば、大きく二つの解釈ができる。
1.専門家の言う味と顧客の言う味の意味が違う。
2.コーヒーの味とコーヒーショップの成功は無関係。
どちらも結論にしがちだけど、どちらも仮説の域をでない。
まず手始めに顧客がコーヒーの味をどう評価しているのか、それと顧客がコーヒーショップをどう評価をしているのかの消費者理解が必要で、最低限それが無ければ答えはでない。
でも実際のところは両方やろうね。顧客が味と言ったときの定義は専門家のそれよりかなり広い場合が多い。自分の経験を考えて見ても「おいしいお店」と言ったときに必ずしも味だけのことを言っていないことも多いでしょう?
ところで洗剤の商品評価の中で一般消費者に一番白い布を選んでもらうと、専門家が言う科学的な白を選ばないって知ってました?因みに日本人は青白いものを選びます。色温度の関係(といわれているが)北にほうにいくとむしろ赤白いものが選ばれます。
あともうひとつスターバックスは「かっこいいあなた」。(若干かげりが見えつつあるそうですが)を提供してます。アメリカではなんとなくヨーロッパ人に対するあこがれがあったりします。本人たちは認めないと思うけど(笑)。向こうでは洗練されたヨーロピアンコーヒーが売りなので業界太郎系には如何にも受けそう。
日本はもっとざっくり欧米スタイルコーヒーだけど「俺っていけてるビジネスマン?」なんて気分にさせてくれます。
職人気質の人はは認めたくないと多いと思うけど、コーヒーショップにおけるコーヒーの味は機能価値です。乱暴な言い方だけどシャンプーで言えば洗浄力みたいなもの。シャンプーの洗浄力は前提だけど、いまどきシャンプーを洗浄力で選ぶ人はほとんどいない。
最後に誤解されると困るけど職人気質が嫌いなわけではない、というかむしろ大好きだ。商売べたな職人で鉛筆なめるようなおやっさんはほとんど絶滅しかかってるけど、そういう人に出会ったときは伝説のポケモンをゲットしたときぐらいうれしい(笑)。
投稿者: 三ツ松新 | 日時: 2007年03月01日 19:05
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コメント
だっははw
伝説のポケモンをゲットしたときぐらいという箇所で
伝説のポケモンをゲットしたことがあることがバレましたねw
相当うれしそうに話してくれたもんなぁ(笑)
投稿者: こばP | 2007年03月01日 19:57
それひょっとしたらヒンバスのことちゃうかな?30時間以上かかる人がいる中1時間以内で捕まえたのでラッキーやった。
あれ実はつかまえにくいけど伝説ポケモンちゃうねん(笑)。
投稿者: 三ツ松新 | 2007年03月01日 20:13