三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
2010年07月16日
ツイッターでも6人で世界はつながる
スタンレーミルグラムという心理学者が40年以上も前に手紙を使った実験で世の中は6人を介してつながっているということを証明した。これをスモールワールド現象と呼ぶけどツイッターでも顕在のようでNYT誌によれば、97.91%の人が6人以内でつながるそうだ。
因みに日本のmixiに相当するfacebookとtwitterの中で会員の平均的な距離を計算すると各々5.73と4.67でtwitterのほうが平均距離は短い。
世の中どんどん狭くなってきた気がするの気持ちだけじゃなさそうやで。
参考記事;
http://www.nytimes.com/2010/07/05/technology/05drill.html?_r=2
投稿者: 三ツ松新 日時: 14:04 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年12月10日
ベトナム経営者研修
先週ベトナムで経営者向けにセミナーをしてきました。海外研修の講師って長期になりがちで、なかなか行きたくても予定が合わずに行けないことが多いのですが、今回はちょうど空いてるところにすっぽり。
セミナーは現地の社長、副社長50人弱が相手で、非国営企業の新しい企業ばかり。かなりベンチャースピリットは旺盛。リーダーシップがテーマでしたが、なかなか反応も良く、こちらも有意義な時間が過ごせた。

さて今回はセミナー以外にも現地の日系企業の視察やベトナム戦争の頃からベトナムと交流がある日本人ビジネスマン、また現地の人ともお話できる機会があって非常によかった。
これまでいろいろな国に行きいろいろな国の人と仕事をしてきたけど、ベトナムはある意味特殊なところがいくつかあった。よく言われるのが農耕民族で比較的温厚。識字率も高く、勤勉で手先が器用。また世界の中でも比較的日本人に似ていて付き合いやすいというイメージを持つ人が多いんじゃないだろうか。
私もベトナムに行く前は同じように思っていた。確かに多くのことは前評判通りなのだが日本人と比べると考える時間軸が短いように感じた。あとブルーカラーとホワイトカラーがはっきりしていて、高度経済成長期の日本のように社長が生産現場で油まみれになることはあまりないようだ。そういう意味では日本より欧米諸国のほうが近いかも。
現地に長い日系企業の方数人と話していると、当然ながらマイナス面もでてくる。あまり考えないでとにかくどうしたらいいという具体的な指示を欲しがる。その場を取り繕う、あまり意欲がない、プライドが高く知らないことを知らないといわない。セミナーでも一部近いことを感じたが、理論の話より、とにかく今目の前の問題を解決する方法を知りたいという経営者の方が多かった。もちろん日本でもそういうタイプの人はいるにはいるが、経営者層にはあまり多くない。
短期的思考は、日本では悪い面に見られることが多いが、欧米人と仕事をしていても同じような感覚に合うことはよくある。なんでこんな目の前のことだけ考えるのだ?と思ったことある人も多いことでしょう。
アジアにありながらなんでそういう面を持ち合わせたのだろうかと漠然と思っていたが、セミナー終了後歴史博物館に行ってなんとなくその答えが見えてきた。
ベトナムはホモサピエンスがでてくる以前から原始人が生活していて、青銅器文化も東南アジアで最も古くから発達している。非常に肥沃な土地に恵まれていて紀元前はある意味先進国なわけです。だけどその肥沃な土地のために石油文明以前から何度も攻め込まれます。石油文明までは基本的に戦争の種は水と食料の取り合いやからね。彼らの歴史はまさに戦争の歴史。何千年も攻め込まれ、占領されてはまた取り戻すということを繰り返している、ディフェンディングチャンピオンですな。
元が攻めてきたときも日本のように神風がやっつけてくれるわけでもなく自らで自国を守らないといけない。歴史博物館には何度となく攻められてきた状況をジオラマで再現してあったが、狭い渓谷に誘導して上から石を落したり、たくせんの小船で木造戦艦に奇襲したり。ベトナム戦争で勝てた理由と戦争責任を問わないわけがなんとなく見えたような気がする。
何千年も戦争をしてきた国であれば短い時間軸で物を考えるような国民性になってくるのもうなづける。日本の場合も肥沃な土地には恵まれたと言っていいだろうが、島国でほとんど攻め込まれたことがない。また民族が少なく文化的な面から支配を受けることもなかったため、要塞都市がなく城下町が発達した。おえらいさんがドンパチやって統治者が変わっても意外に田畑は守られる。異質の価値観を押しつけられて、急に一族郎党全員奴隷にされたりということがほとんどない。
戦いが多い国土で育てばあまり長期的にものを見ていくのは難しいし、そういう国民性になってくるのもうなずける。サイクルの早いハイテクや金融が世界で一番北にあるバイキング諸国のフィンランドやアイスランドあたりで発達するのも偶然ではないでしょう。またスエーデンのエイチアンドエムも延期型のビジネスモデル。デザインから棚に並ぶスピードが早く売り切れ御免で再生産はしない。こうすると在庫切れという概念がなくなり生産計画も随分楽になる。投機型といわれるユニクロとは正反対のビジネスモデルだ。
ただ北欧の国々は国土が肥沃じゃない。そりゃ雪とトナカイしかなければとなり攻めに行きたくなるよね。おまけに誰も本拠地とりにこないので安心して攻めにいける(笑)。そこがベトナムとは決定的に違う。
あれだけ戦争が多いベトナムでも好戦的な国民かと言えばそうでもない。一部ベトナム中部を除けば自ら攻め落としにいったことはほとんどないそうな。自国を守り続けたところと他国を攻めに行くところでは随分国民性に違いはでてくるでしょう。
そこで悪く見ると短期的な思考で取り繕うが意欲が低いとも見れる。しかし裏返してみれば、環境順応性が高く、調和性が高い誇り高い国民ともいえる。
最近ベトナムでは日本とのつながりが強く日本側の教育支援もいわゆる5Sや改善的な日本型のものづくりがほとんどだ。これはこれでいいんやけどビジネスモデルとしてはじっくり構える投機型よりサイクルの早い延期型ののほうが向くやろうな。今回の通訳のベトナム人の方がベトナムはモノ作りよりサービス業が向くと思うけどなあと漠然と言っていたのが印象的だ。
じゃあベトナム企業は北欧諸国のイケア、ノキア、エイチアンドエムを目指すのかと言えば、本拠地が貧しくないので外部に攻めていくということをあまりしないだろう。そこでディフェンディングチャンピオンの特徴を活かして、外資規制緩和をすすめる。ベトナムに進出する非ベトナム企業と戦ううちに勝てるセグメントが見えてくる。
集中戦略になる可能性が高いが局地戦を世界で展開すればかなりの大企業になれる。ぼくが昔いた消費財業界ではイギリスのレキットベンキーザーなんかがそうかな。ここは自前でやってM&Aも積極的だが(因みにクレアラシルをP&Gから買った)、ベトナム企業なら海外のローカル企業との永続的な業務提携もあり。
日本の製造業にもグローバルニッチの優良企業はたくさんあるけどローテク、ハイノウハウで長期的に職人芸をため込んでいく投機型が多い。ベトナムはどちらかと言えばサイクルの早い非耐久消費財、サービスまたは一部のハイテクなどの産業がいいでしょう。
今回大学院でベトナム経済を専攻したという女性にご同行いただいたがその方との話もおもしろかった。10年以上前から現地の人の声を聞くと、ローテクはいらない、ハイテクのみに特化していくべきという人が多かったそうな。
この感覚まんざらでもないように思う。
さて明日からは東京で日本人向けの幹部候補生研修。がんばろうっと。
投稿者: 三ツ松新 日時: 11:54 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2009年07月22日
アメリカの大恐慌と今回の大不況の比較
ちょっと前の記事なるが、なかなかおもしろい比較。比較する期間が少し違うので単純比較は難しいが、数字(アメリカだけのだが)を見てる限りではまだ今回のほうがだいぶましに見える。
上4つの項目がアウトプットで下の二つがインプットと見れるが、とにかく今回はアホほど金をばらまいてるのが分かる。1930年代の世界大恐慌はその逆をやってしまったのが失敗と言われているのでそういう意味では過去の経験は活かされているってことね。
最もここまで資金供給が多いとどこかで絞らないとまたとんでもないバブルがやってくる可能性もある。世界的に始めての経験なんでこの絞るさじ加減がここだって分かってる人がいないところが一番の悩みの種だろう。
大恐慌 大不況
銀行の倒産 9,096 (銀行の50%) 57 (銀行の0.6%)
失業率 25% 8.5%
実質GDP変動 -26.5% -3.3%
株価の最大暴落率 -89.2% -53.8%
物価の変動 -25% +0.5%
緊急経済対策 GDPの1.5%を1年 GDPの2.5%を2年間
貨幣供給量 17% 125%
参考記事;
http://money.cnn.com/news/storysupplement/economy/recession_depression/
投稿者: 三ツ松新 日時: 18:03 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年06月30日
金融危機はレーガンの責任?
金融危機の責任はウオール街だ、MBAだ、グリーンスパンだとなんだか魔女狩りのようないきおいもあるけど、ぼくの好きな経済学者で去年ノーベル賞受賞したポールクルーグマンによればレーガンのせいだという。
レーガンは81から89年まで2期、アメリカ大統領を務めた人で20代の人からすりゃ、もはや歴史の人かもね。そのレーガンが大統領になる前の70年代はまだまだアメリカも日本ぽかったといえば語弊があるだろうか。
意外と思う人もいるかもしれないが70年代のアメリカでは貯蓄率はまだ10%近くもあり結構高かった(ちなみ金融危機前のアメリカはマイナス、日本が3%程度)。この頃ぼくはまだ子供でアメリカに住んでいたが、個人的な経験からも当時周りは移民の子供ばかりで裕福な人は少なかった。しかしハードワーキングは報われると言う古き良きアメリカの感覚は強かったように思う。
この前の選挙活動の時、オバマとマケインの対談で23回も名前がでてきたJoe the plumer(配管工のジョー)なんかは今も残るそういった価値観の代表だろう。実際のところJoeは思いのほか金持ちでプロパカンダにはもってこいという批判はあったが、まっとうに一生懸命働いて成功した人が報われるべきというのはウオール街以外では案外強いようだ。
そんな古き良きアメリカで80年代にレーガンは金融規制緩和によりお金を貸しやすい環境を作った。それだけ聞くと悪いことばかりではなくもちろん当時の指導者たちも悪意を持ってやってはいないでしょう。
当時彼は「この法令は過去50年の中で金融機関にとって最も重要なものだ」とまで行ってのけたほどだ。
しかし預金はある程度国が保証しているので、実質的には金融機関に、人のお金で合法的にギャンブルする権利を与えてしまった。それも勝った時には懐にいれて、負けたときは国(税金)に保証してもらえる耐えがたくおいしい状況だ。
また家を買う頭金の制限がゆるくなり、夢のマイホームを手に入れるための敷居が一気に下がった。そして借金漬けでもいいやというような意識変化が少しづつ強くなり、それが25年後に一気に噴出したわけだ。
ただ皮肉なのは住宅を買うときの規制は1930年代の大恐慌の後、当時の指導者たちが同じ過ちを繰り返さないために、作ったものだった。それが50年後の80年代にはまたとっぱらってしまったわけね。もちろんリスク管理能力があがっているので大丈夫という理屈はあったのだろうが、歴史はいつも少し違う形で繰り返される。
参考URL;
http://www.nytimes.com/2009/06/01/opinion/01krugman.html?_r=1
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=6047458
投稿者: 三ツ松新 日時: 15:13 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年05月25日
景気はいつ回復するのか?
ってなんか大げさなタイトルをつけてしまったが、おおざっぱに推測でも結構ええ線いけるでしょう。
事業予測はどちらかと言えば必要悪だと思うが、商売人でも科学者でもこういう大ざっぱな外部環境の推測をすることってすごく重要でしょうからね。
さて今回の不況の震源地がアメリカであり、サブプライムローンによる不動産バブルが原因になっているってことを前提にするのはあまり異存はないでしょう。
そこであえてアメリカの住宅着工件数の推移だけから推測して見ましょう。アメリカの統計局から指先一つで、データがとれるのは本当に便利になったものだといつもながら感じてしまうが。
まずは過去の年間平均住宅着工数(単位は万で以下四捨五入)。
59年~08年 89年~08年 99~08年
(50年) (20年) (10年)
153万 150万 165万
移動平均の最終年で見ているので少し変則的な見方やけどここ10年が高止まりだったことを考えればだいたい150万平均ぐらいで推移していると言えるでしょう。
ITバブル崩壊後の2001年から住宅着工件数がまた増加を始めるが、以下は2000年から2008年までの数字。
2000年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年
157 160 170 185 196 207 180 136 91(単位万)
2001年から2006年までは家作りすぎ。
1900年に46.5%から2000年には66.2%まで上昇した持家比率をさらにあげようという政策はわからなくもないが、賃貸の人が家買っても家が余分にいるわけやないわな。
上で書いたように毎年150万しか家を作らなくていいという前提であれば、2007年の136万からすでに調整に入っていて、2000年から去年の2008年まで見れば計算上まだ132万の家が余っていることになる。2008年は91万とかなり減っているがこのペースを維持すれば2011年の3月から住宅市場は元に戻る。まあ景気悪いがキリギリスやった分(実感した人は少ないと思うけど)しばらくアリに戻りましょうということやね。
ただそうはいいながら先月段階のペースなら今年は46万程度で去年よりさらに悪い。もちろん短期的にはバッドニュースだが、このペースであれば半年ほど前倒しで調整が済む。好景でなくても、少なくとも悪くなくなる分、回復感はあるでしょう。
因みに直近のペースの住宅着工件数ですすめば調整が終わるのがアメリカの中間選挙のちょっと前。v(^0^)v
まあ、中間選挙までに完全に調整しておく必要はないやろうけど、今のうち落ちるところまで落ちれば上昇基調になるのでオバマ大統領再選のためにはかなりいいでしょうね。

なんでノッチやねん!
参考データ。
http://www.census.gov/const/www/newresconstindex_excel.html
http://www.census.gov/hhes/www/housing/census/historic/owner.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 11:28 | パーマリンク | コメント (6) | トラックバック (0)
2008年12月10日
弁護士までも海外にアウトソーシング
ここのところの不況でアメリカでは弁護士業務までインドにアウトソーシングしている。裁判にでたり、物理的に体が必要なものは無理やけど、書類作成などは頼める。新米の弁護士でも時間200ドルはかかるところが半額以下になる。すごい世の中だあと思うが英語圏にいなければこの恩恵にあずかれない。
インターネットの出現以来、英語のレベルによる情報アクセスに随分格差がでている。さらにこんなことが増えだすと、情報をまとめたり、分析する部分までも格差が激しくなってしまう。
学校で英語を一生懸命教えるのもいいが、これも限界がある。本当にネイティブと互角に話そうと思うとTOEICが900点越えても話にならない。国策として一番力いれるべきは技術は自動翻訳やで。今の技術だけでも結構いいとこいくしょう。あとその後多言語間でもできるようになれば、すごい社会貢献にもなると思うんやけどね。
参考;
http://online.wsj.com/article/SB122765161306957779.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 23:27 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年05月08日
石油の次は水か?
JALの機内誌に養老孟司さんがコラムを書いているけど、そん中で戦争はつまるところ石油か水の取り合いが根源だというようなことを言っていた。なるほど。
日本にいるとあまり実感がわいてけーへんけど、一部の地域では昔から深刻な問題だ。
これから状況は好転どころか、国連によれば水不足に悩む人が2050年には今の11億人から倍以上なるそうだ。水が将来石油と同じようにコモデティーとして取引されると予測する投資家もいる。
まあ投機対象になるかは別として水をとりまく環境がここ20,30年で大きく変わるのは間違いないでしょうな。生活に最低限必要な水は公共性の高いレベルで確保すべきとは思うけど、今では当たり前のことが将来贅沢になる可能性もありうる。今度はグリーンなビジネスからブルーなビジネスか。
参考URL;
http://www.psfk.com/2008/05/blue-is-the-new-green.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:39 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)