三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

2011年04月28日

NHKでスタンフォード大学白熱教室

昨年3月に出版され、翻訳の推薦をして解説を書いた『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』がおかげ様で30万部近くまでいっています。そして5月1日に著者の講義がNHKの番組になります。ハーバード白熱教室が人気のようですがその第二弾という位置づけです。

時々ブログ等で二番煎じのような書き方をされている人もおられるようですが基本的に関係ありません。本を推薦したのは2009年4月で2年前の話です。日本での翻訳本もサンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』より2か月早くでています。確かに最近20歳だの30歳だの40歳だの5匹目ぐらいまでドジョウがいっぱいでてるのはそうですが。

まあそんな誰がどんだけ早かったかなんか本質ではなく、どうでもいい話ですが、内容もかなり違ったもので、「何が正しいのか?」という問いかけより「どう成長すべきか?」という命題に挑戦しています。

以前東洋経済が「哲学」というテーマでどちらの本も紹介されてましたが、おもしろい切り口です。ニーチェの本も紹介されていましたが、二番煎じというよりは今の日本で普遍的な知恵が求められているというのは背景にあるでしょう。

経営学で俗にS字曲線という成長カーブがありますが、日本の実質GDPをプロットすれば教科書通りの見事な曲線になり、ここ10年は停滞しています。このような時代はいつも混迷の時代と言われます。日本では大恐慌の手前やオイルショックの手前などもそのような時代だったのでしょう。それまでの価値観が通用せず新しい考え方が必要になりますが、同時に普遍的な価値観を崩さないように構築していかなければいけないという難しさがあります。

そのような時代に宗教や哲学に答えを求めるのは決して珍しいことではないと思います。哲学というとなんだか小難しいイメージがありますが、そもそも学問はすべて哲学です。いまでも諸外国では博士号がPhD(哲学のドクター)といわれる所以です。P&Gにいたころの同僚にPhDもいろいろといましたが「おれ哲学わかんねーけどPhDなんだよね」とよくわらかんアメリカンジョークを何度か聞いたことあります。
みなさん専門領域は活性剤や乳化や撹拌などで無理もない話ですが何千年もの時間を経て、哲学も随分と細分化してきたわけだ。

だけど今一度philosophy という言葉を考えてみれば語源は知を愛するという意味。日本でいえば愛知県(笑)。知を愛し、つきつめればこの時代ある程度専門化していくのは当然の成り行きでしょう。もちろん大局的のものが見れなくなる弊害を指摘する人はいて、確かにあると思います。しかし本当に突き抜けた人は中途半端な専門バカではなく専門領域を駆使しながら大局感を持っています。

ただ残念がら専門領域で万に一人の逸材として突き抜けた大局感を持てる人はそうそういません。またかなりの時間がかかり気付いた時には60歳ぐらいになってても不思議じゃありません。それはそれですばらしいことですが、我々は常に進化しています。知識社会においては昔は60歳になるまで分からなかったことが50歳、40歳いやそれこそ30歳でわかるようになることがあってしかるべきでしょう。もちろんそれがより高い個人の幸福レベルとよりよい社会につながるという前提があってだが。

そういう意味で普遍的に正義とは何か?新しい考え方としてどう成長すべきか?という問いかけはいくつになっても自問自答すべき問題であり若いころから始めれば始めるほどよいでしょう。そういう訓練を普段からしているからこそ公式のない問題に対応できる力がつく。そして今まさに時代は不確実性の中で普遍的な価値観を持って意思決定ができる人を求めている。

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:22 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年03月16日

自分探しのボランティアは邪魔、力になりたければ寄付をしろ!

金がすべてじゃないという批判もネット上では見られますが、そんな当たり前のことを言っても何も始まりません。

友人の爲末大氏の始めたプロジェクトに乗っかり私も若干の寄付をさせていただきました。
以下のリンクから寄付ができますので少しでも何かしたいという感心のあるかたは是非。

http://justgiving.jp/c/2035
寄付先はcivicforceという団体になります。

被災していない人の中で、自分にも何かできないかと思われる方は多いと思います。
金がすべてじゃないのは当たり前ですが、逆に素人ができることと言えばはがゆいと思いますが、今は寄付ぐらいしかありません。

それに関連して、西宮市会議員で阪神淡路大震災で被災された今村氏のブログがかなり参考になります。

http://xdl.jp/diary/index.html#20110313
http://xdl.jp/diary/index.html#20110314

以下一部抜粋です。
~~~~~~
ひとつは観光気分で来た自分探しボランティアの連中のこと。
彼らは、人から感謝されることを楽しみにやってきただけでした。
だから、汚れ仕事やしんどい仕事は何かと言い訳しながらやりませんでした。
彼らで集まって楽しそうに親睦を深め合っていました。
そんな彼らに「惨めな被災者」と扱われる屈辱。
~~~~~~

私自身も当時は彼よりは軽いですが、被災しており、この感覚は痛いほどわかります。
もちろんみながそうではなく地震後何年もボランティアに従事された方には本当に頭の下がる思いです。
ただ地震直後に来て自分はいいことしたという思いで帰って行く人のことを考えると、今でも腹が立つ。本人は完全なる善意なので複雑な気持ちですが、未だに中途半端にきれいごとを言う人を見ると何とも言えない憤りを感じるのは、そのためでしょう。

私の被災レベルは、建物は一部倒壊、電気はあったが、ガスと水道は来てませんでした。そこに嫁と一週間ほどいて買い置きでしのいでいました。当然ながらホテルはどこもとれません、交通機関は何も動いていない。また友人、知人は当然ながら何人か命を落としており、それを聞くのはさほど近しい人でなくても数が多いだけに結構つらいものです。

ただこんなものは軽いものでまわりと比べれば文句を言えば罰があたるレベルです。そこでボランティアにもいきましたが、実際できることは対してありません。無力なものです。自分にできるのは粛々と日常をこなす努力ををすることだとそのとき思いました。

それが被災していない人であればなおさらです。最近不謹慎だとまったく関係のないイベントまで中止したりしています。もしそれで多少なりとも貢献しているつもりならまったくのお角違い。テレビが見れる人であればお笑い番組のひとつでも見たいものです。まだ時期尚早でしょうが、吉本興業、松竹芸能がお笑い芸人を避難所に派遣するボランティアもありだと思います。笑いの精神的な効用は医学的にも証明されています。

また連日連夜、世界中のメディアは日本の冷静で道徳的な対応を絶賛をしています。ただ長期戦になってきたときにこの状態を維持するにもある一定以上の物資が必要です。残念ながら気持ではありません。阪神淡路も地震当初はさほどモラルは乱れていません。

どんな形であれ少しでも気持があるのであれば、今は寄付をしましょう。

投稿者: 三ツ松新 日時: 15:47 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年03月08日

「20歳」の電子書籍版

解説を書いた
20歳のとに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
がおかげさまで28万部も売れました、ありがとうございます。
電子書籍版もでることになりました。

参考ニュース
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1103/04/news093.html

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:02 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月16日

スタンフォード大学集中講義満員御礼!!

20歳のときに知っておきたかったこと、スタンフォード大学集中講義の著者が来日するエントリーを先日書きましたが、なんと三日目ですでにアカデミーヒルズの一般枠は満員になったそうです。
みなさんありがとうございます!!!!

投稿者: 三ツ松新 日時: 20:27 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月06日

「20歳のときに知っておきたかったこと」著者来日!

解説を書いた「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」おかげ様で25万部までいきました。
その本の著者でスタンフォード大学のイノベーション教育を担当しているティナ・シーリグ日本に来ます。

3日間それぞれアカデミーヒルズ、明治大学とグロービスで講演・ワークショップを実施します。
初日アカデミーヒルズのときはモデレーター担当します。初日のときは150人と少人数にしぼってあり、事前課題もあってスタンフォード大学の講義が生で受けられますよ。
どの日もそれぞれの良さがあるので興味ある人は是非ご参加ください!

詳細は以下の通り。
http://e-days.cc/special/20sai/

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:29 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年02月21日

日経ビジネススクール

最近セミナーの告知をすっかりさぼってますが来週の2月27日に日経ビジネススクールで新事業&新商品コンセプト開発入門 のセミナーを開催します。場所は丸の内オアゾです。興味ある方は是非どうぞ。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:48 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月24日

技術者のためのマーケティングセミナー

10月の29,30日に企業研究会でセミナーやります。ノンマーケターのためのマーケティングセミナーなので基礎をさらっと抑えつつ、ポジショニングとかプロダクトの部分などマーケティングの上流工程に主眼をおいたものになってます。興味ある人はぜひご参加を。

http://ns.bri.or.jp/pgm/detail2.php?no=071226

投稿者: 三ツ松新 日時: 01:07 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月03日

新規事業セミナー

最近告知が疎かになってますが、来週の4月10日と11日に東京で以下のようなセミナーを開催します。

『新規事業戦略の“いろは”から「創造脳」マネージ・「事業コンセプト」創造まで』
~脳科学と進化論に基づく創造的思考法と新規事業開発~

一見マニアックなテーマですが楽しんでいただけると思います。興味ある人は是非。

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:59 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年02月05日

成功するのに能力は関係ない(でも運だけでもあかんで)

解説を書かせていただいた本が今月でました。アルライズ・ジャックトラウトというマーケティング戦略の第一人者がキャリア戦略について書いた本です。
因みにライズとトラウトはマーケティングの中でのポジショニング(解説)という概念を生み出した二人で売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則という名作で知られています。

さてこの「勝ち馬に乗る!」はキャリア形成をする上で誰でもメリットのある内容ですが、
特になぜ自分より能力の低い人が先に行ってしまったのか?と悩んでいる人にはおすすめです。


投稿者: 三ツ松新 日時: 10:01 | | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年10月11日

2006年度 16期 「若手技術者道場」

公開プログラムの告知です。JMA(日本能率協会)関西のプログラムで7ヶ月間ありますが10月にマーケティングマインド養成というテーマで講師をします。
対象は技術者向けなのでマーケティング色はさほど強くないですが、技術者に興味が持てるよう工夫しています。いきなり明日なので興味のあるかたはまた来年(笑)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 16:02 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年09月06日

京都商工会議所セミナー

日本全国200万人のファンのみなさま(大妄想)、ご無沙汰しております。
久しぶりでなんですが告知です。

10月4日に京都商工会議所で普段はまじめで損ばかりしている私(わら・・えないか)が以下のようなタイトルで講演会をします。

経営革新応援セミナー
―まじめだけではイノベーションは起こせない―

終了後懇親会もありますので興味のある方は是非!

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:30 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年08月09日

マーケティング・プロフェッショナル・コース

東京でマーケティング・プロフェショナル・コースの講師を8月にやります。
私以外は日本のマーケティングの大家を集めた豪華な顔ぶれ。私が受け持つテーマは新市場開発とマーケティング・リサーチですがレベルの高い受講生が多いので、リサーチのテクニックより数字の落とし穴やデータの見方にフォーカスをした内容になってます。年間コースなのでこれからの参加はできないと思いますが、また来年是非。

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:22 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年07月20日

おおさか次世代経営者道場

今度大阪府と株式会社アイさぽーとが中心となり実施する「おおさか次世代経営者道場」で講師をします。
私以外は各界の大家でかなり豪華な講師陣です。

詳細はリンク先のページにありますが大阪を元気にしてくれるような経営者を支援する場です。
最近は仕事がほとんど関東方面で、何かと不景気な話しの多い大阪でこのような活動ができるのはうれしい限りです。

誤解のないように言えば、元々帰国子女で、海外との接点が長かったためどの都市がいい、悪いと言う価値観は持ってません。だから大阪が東京と比較してどうのというつもりはあまりなく、それ自体を議論するのは無意味でしょう。とはいいながら大阪人と東京人の違いと言う類の本は単純におもしろいと思うので思わず買ってしまいますが・・・・

ただ一極集中はイノベーションの敵と言っても過言ではありません。やはり地方都市が元気でないと日本の景気も大局的にはよくなりません。企業内でも同じことが言えますが間違った選択と集中を行えば命取りになる。

大企業の採用担当者から評判のよろしくないスタンフォードがニューヨーク、ボストンなどの大都市がある東海岸とは正反対の西海岸にあるのは偶然でしょうか?
またそのエリアにシリコンバレーがあり、ヤフーやグーグルを始めとするベンチャー企業が生まれてきたり。あるいは同じ西海岸で言えばハリウッドがあり、さらにシアトルは、マイクロソフトとスターバックスの故郷でもあるのはすべて偶然ではなく必然性があってのことですね。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:25 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年06月15日

(財)太平洋人材交流センター講演会

6月21日に財団法人太平洋人材交流センターで講演会をします。対象は発展途上国のベンチャー企業育成に携わる行政担当者たちで、彼らは国家政策としてどのようにベンチャー企業を育てていけばよいのか本気で考えていかなければいかない人たちだ。
僭越ながら私の意見が少なからずも反映されればうれしいことだ。

投稿者: 三ツ松新 日時: 21:33 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年05月30日

マーケティングマインド養成セミナー

マーケティングはつまるところ物の考え方だけど、これがなかなか難しい。
このセミナーはどのように理論的と創造的思考を駆使してイノベーティブなマーケティング活動を展開していけばいいのか理解していただくためにつくりました。よかったら是非参加してみてください。

投稿者: 三ツ松新 日時: 21:47 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年05月12日

新コンセプト開発入門セミナー

6月の8日と9日に東京で2日間のセミナーやります。興味のある人は是非。

投稿者: 三ツ松新 日時: 17:26 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年04月20日

JMIマーケティング戦略コース

今年も5月から始まります日本能率協会主催のJMIマーケティング戦略コースのファシリテーター及び講師をします。
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主に大企業向けの幹部候補生研修で、神戸の田村先生、慶応の池尾先生、マッキンゼーの山梨氏を始め日本のトップクラスの学者とコンサルタントが講師をします。毎回実務家として著名な経営者との対話もあり理論と実践のバランスがとれているすばらしいコースだと思います。

私も僭越ながら、年間通してのファシリテーションと「イノベーションと企業進化」と「ハーマンモデル」に関しては講師をしています。ご興味のあるかたは是非ご参加を。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:19 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年04月11日

市場創造型ビジネスモデル劇場

一昨年あたりから東京での仕事の比重がどんどん増えて関西との温度差を強く感じる今日この頃です。

そんなこともあって今度大阪商工会議所で中小企業の経営陣を対象にセミナーを始めます。
アイキットとの共同企画ですが1年かけてじっくり市場創造型のビジネスモデルを造り上げてイノベーションを起こしていくお手伝いをしたいと考えてます。
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大脳生理学を応用した創造思考開発とチームビルディングがおもしろかったのか3月27日に産経新聞で取り上げられました。大商でお世話になっている担当者いわく、セミナーが記事として新聞にでることは非常にめずらしいそうです。

実質的にはセミナーというよりはグループコンサルティングに近い物で,少人数制で早いもの勝ちです。興味のある人は4月13日に事前説明会があるので是非。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 02:55 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年04月10日

ブログ事始め

いやあ、とうとう筆不精のぼくがなんの因果かブログを始めることになってしまった。
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口語で書くつもりなんで気分的にはしゃべってるけど。
仕事柄海外のブログ、メルマガを昔から読んでで役に立つことが多いので紹介していこうと思う。
テーマはサブタイトルにもあるようにイノベーションとマーケティングに関連するネタを扱います。
情報元になってるウエブサイトやブログを紹介していきます。

テクノラティプロフィール

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:13 | | コメント (0) | トラックバック (0)