三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
2008年04月21日
そして日はまた昇る(ものづくり大国日本)
大前研一さんが「未体験の経済に向かう中国」というコラムを書いてるが相変わらずおもろい。
詳細に関しては読んでもらうのが一番いいだろうが、締めくくりのあたりの文章で非常に印象に残った所があった。
外資系企業にとって、世界の生産基地としてのパラダイスでなくなることだけは確実であろう。
しかし、ベトナムやトルコなどは広東省と同じくらいの人口しかないので、中国に取って代わる経済規模はない。結局、中国に代わるものは中国しかないということで、世界はそれ程廉価ではない中国製の商品を買うことになる。デフレ要因としての「特売」中国が終わりを告げ、これからは普通の中国とつきあっていかなくてはならない。
理由としては中国の人件費があがり、元が1ドルあたり今の2,3倍ぐらいまで高くなった時にあっさりものづくりをやめるだろうとのこと。これはまったく同感。
知ってる人も多いと思うけど、中国人は合理的な考え方の人が多く、ものづくりが儲からんかったら商売鞍替えする人が大量にでてきても全然不思議じゃない。根っからものづくりが好きな日本の製造業の人とは根本的に考え方がちゃう。
もともと価格を理由に海外生産にシフトしても、時間の問題で人件費はあがってしまい、コストメリットがどんどんなくなる。それまでに現地での需要が産み出せなければ、また安い人件費のとこに工場を移したりして、あまり意味のないことになることも多い。
しかし中国の場合は地方からどんどん人が流れ込んできたため他の国と比較してこの上昇の進行が遅かった。そこで「生産基地パラダイス」としての地位を長い間保っているが、これも永久に続くわけではない。
長期的に見た場合日本のものづくりがまた元気になる日が来る。ただ今度は生産拠点が日本になるというわけではなくもっとグローバルに地産地消に近いような形が有利になるやろうな。誤解のないようにいうとこの「地」というのはかなり広範囲をさすけど。その時のためにこれからグローバルで戦える人材の育成が今まで以上に大事になってくる。
投稿者: 三ツ松新 日時: 11:46 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年04月16日
ラグジュアリー映画館
ラグジュアリーマーケティングなる言葉がここ数年でてきて高価なサービスや商品が意外に売れる現象がある。そんな中でもホームシアターにお金をかける人もいて、僕自身も一度買おうかなあと検討したことがあった。
ところがこの手の物って凝りだすときりがなくて、選び出すといくらでもかけられてしまう。で実際かけてしまいたくなるぐらい楽しい。
だけどそこでふと我にかえって「この金額で近所の映画館に、自宅の目の前からタクシーで乗り付けたとしても、いったい何回いけるだろうか?」考えてしまった。お金持ちはこんなこと考えへんやろうけど、簡単に一生分の映画を見る回数を超えそうだったw
確かに気軽さやくつろげるという観点ではホームシアターに軍配があがるけどね。
だけどシアターをホームに持ってくるならホームをシアターに(ルーっぽい言い方やけど)持って行ったらあかんのやろうか?と何年か前に思ったことがある。ようは自宅感覚で映画館で見れる。
でやっぱりその手のアイデアってどこかで必ず誰かが考えていていたりする。アメリカに経験価値を高めた映画館を展開している会社がある。
まあ私の理想を言えばもっと個室っぽい感じでごろ寝して見たいけどねw。
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:02 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年04月06日
のび太(ビル)がジャイアン(MS)になり・・・
そして、またのび太が・・・・
厳密にはビルゲイツじゃなくてSteve Ballmerやけどね。
今週日本でもヘッドライン飾ると思うけど、マイクロソフトのバルマーが4月5日、ヤフーに手紙を送った。
ようは(※著者による超偏見意訳なので要注意)
「ワ~レr~めちゃええ金でてめー買うたろいうとんのに・・・・・」
「株主にも損させてんのがわからんか~?、ゴラァー!」
「うん言わんかったらもっと悪い条件で今度は株主に聞いてみる(金つむ)かー、あーん?」
「怒るんちゃうかーーーー?、わしもそんなんほんまはしたないけどなあ」
「いやあ、でも人の親切踏みにじってほんまに残念やわ」
「お互い仲良くやっていけると思ったのになあ」
「まあでもわしも人の子や、あと3週間だけ待ったろ、ええ返事待ってるでー」
「ニヤリ」
マイクロソフト、ヤフーのどちらにも味方もしてないし一切個人的な思い入れ等はないのであしからず(笑)
下の写真、適当に集めてみました。
アメリカの3流新聞の3面記事みたいな流れやけどお楽しみあれ。
マイクロソフトのスティーブ・バルマー
あとアダムス・ファミリーのフェスタ―おじさんがわかる人は以下のリンクの画像もどうぞ。
http://www.starkedsf.com/archives/steve-ballmer-the-new-uncle-fester/
因みにバルマーの手紙(英語)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/apr08/04-05LetterPR.mspx
追記;
日本語の翻訳ここにでてます。
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20370891,00.htm
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:34 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年04月04日
とうとうiTunes が全米1に
ある意味歴史が動いている瞬間ですね。
これまでCDはウオールマートが強かったがとうとうアップルのiTunesが抜いた。
因みに12デジタルDL=CD一枚と換算して、実店舗のCD販売枚数と比較している。
日本では携帯電話によるDL市場があるのでアメリカのように一人勝ちというわけにはいかないだろうけどね。
レコードからCDに移る時は消費者サイドからも多少の抵抗を見たような気がするし、なんとなくその気持ちもわかる。あの少しかすれた音のするなんともいえないノスタルジックなレコードの感覚というのは捨てがたい。最も今回は音質についてどうこうという議論はないので移行のスピードも、もうちとスムーズだろう。
ただ何の障壁もないかと言えばそうでもない。例えばおもしろいのが日本での話でジャケットがない、歌詞カードがないなど多少の不満はあるよう。最もこれらも別のルートで解決することは十分可能なんでさほど大きな障壁にもなりにくやろうね。
参考記事;
http://www.businessweek.com/ap/financialnews/D8VQMTR00.htm
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20370680,00.htm
投稿者: 三ツ松新 日時: 11:17 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)