三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

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2007年11月30日

アル・ゴアがヴェンチャーキャピタリストになる

クリントンが大統領の時に副大統領だったアル・ゴアが今度クライナーパーキンスの一員になるというフォーチュンの記事があった。今年ノーベル平和賞もとって飛ぶ鳥落とす勢い。ヴェンチャーキャピタリストとして今度はエコ系ビジネスの育成に力を入れるそうな。まだグリーン系は投資先として十分な実績はないようだが、ここに手をつけるクライナーパーキンスはさすが。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:10 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月24日

日本のエコ万歳

新日本石油やトヨタ自動車、三菱重工業など国内大手16社は大学や政府機関と共同でバイオエタノールの低コスト量産技術を開発する。植物廃材を原料に、2015年に1リットル当たりの生産コストを40円と、国際競争力のある水準まで下げることを目指す。

以上は日経ネットからの抜粋。批評家の間でネガティブなコメントが多いのはわかってるけど基本的に日本のエコへの取り組みは関心することが多い。問題に対して真摯に取り組む姿勢はいいと思う。

もうだいぶ前のことになるけどオイルショックを受けて1970年にアメリカではマスキー法が施工された。基準をクリアするのが不可能と言われたほど厳しい自動車の排ガスに関する規制も盛り込まれていた。当時のアメリカの自動車業界はロビー活動ばかりに走っていたそうだ。だけどホンダがCVCCエンジンで初めてクリアしてしまった。小学生の時、うちの車にCVCCと誇らしげなロゴがあったのは今でもよく覚えている。

最近はバイオエタノールでトウモロコシ高騰が問題になっているが、トウモロコシは効率のいいエネルギー源とは言い難い。トウモロコシは実の部分以外にも大量のエネルギー(糖質)が含まれる。実のデンプンが使いやすい形態なのは間違いない。でもそれを使うのは極論を言えば、札束燃やして暖をとるようなもの。

バイオエタノール先進国のブラジルではサトウキビやイモを使う。特にサトウキビの使用に関しては見事だ。糖蜜をとった後の搾りかすは燃やしてエタノール生産工場で必要なエネルギーにあてる。またエタノール蒸留後のカスもうすめて畑に戻すなどゼロエミッションに向けて確実に進んでいる。

大学と大学院ではバイオテクノロジーを専攻していたが、微生物発酵で廃材を使うことはめずらしくない。もっと言えば光合成能力は植物より微生物のほうがはるかに高い。昔から光合成細菌から直接電気を取り出すような研究はあった。そうなると廃材すらいらないエネルギーがでてくる。

最もそのような研究はかつては安い原油にはまったく太刀打ちできず、研究予算も少なく実用化には程遠かった。応用科学である微生物発酵の研究は採算ベースに乗りやすい、酵素、ビタミンやアミノ酸の生産のほうに行くのは当然と言えば当然。

だけどここに来て随分状況は変わってきたようだ。原油高騰は悪いことばかりじゃないように思うのは私だけだろうか?

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:33 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月18日

雑踏の中での会話には左脳が働く

雑踏の中でもうまく音を聞きわけられた経験は誰にでもあると思う。その行動をしているときには左脳がより活発になるという研究成果が発表された。右脳が拡散、左脳が収束思考であることを考えれば理にかなうが。

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:01 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月13日

未来は予測せず創ること

今日は名言というより迷言に近いかな。各業界で世界を変えたヴィジョニストと言っても過言ではない3人。こんな人たちでもなかなか未来は読めない。

いったいどこの誰が俳優の声なんて聞きたいんだ?
H・.M・.ワーナー、ワーナーブラザー創業者、1927年

コンピューターの世界市場は多分5台ぐらいだ
トーマス・ワトソン、 IBM会長、 1943年

640Kもあれば誰にとっても十分なはずだ
ビル・ゲイツ、 マイクロソフト創業者、1981年

身の回りで、すでに起きてしまった未来を見つけるのがイノベーションの出発点だ。

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:07 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月10日

グーグルは携帯電話やらない

憶測はいろいろあったけどグーグルは携帯電話のGphoneはやめると正式に発表した。
グーグルが携帯電話をやることのメリットもいろいろ考えられるだろう。うまくいけばハード面で携帯電話界の盟主になることも十分考えられる。だけどここでとった戦略は携帯OSの無償公開。
すでに話題になってるがアンドロイドという携帯用OSのことだ。

本当にどっちが良かったのかは成功した後でも神のみぞ知る世界だ。だけどなんと言ってもこのメンタルな強さがすごい。最近でこそあまり聞かなくなったが、少し前まではネット系の会社をあんなのは「カスミ」とか「虚業」とか悪く言う人が多かったように思う。

カスミのまま勝負するのは怖い。多くのネット企業が昔からある会社(テレビ局や新聞社など)を買収する例はめずらしい話ではない。経営判断としてきわめて合理的だと思う。しかしカスミも続ければそのうちカスミじゃなくなることもある。

神の見えざる手で有名な経済学の父、アダム・スミスは誰でも聞いたことがあると思う。200年以上も前に彼は著名な「国富論」の中でサービス産業を「非生産的労働」と書いている。生産性がこれだけ向上した今日では、彼の言う通りその非生産的労働をしている人はもう誰もいない・・・・・・そう??

違うやんな。アダム・スミスの言う非生産的労働者はアメリカで80%いる。日本や欧州でもそんなに離れた数字じゃないだろう。私もその一人だ。

アダム・スミスの言葉を鵜呑みにしていればレイ・クロックはマクドナルドである程度成功したとこで牧場を買収しただろう。そうすれば今頃マクドナルドは世界最大の牧場としてFortune500の上位に君臨していた・・・・・・

ほんまか?

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:12 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月08日

1000億円の家

$1billionなので今の為替なら実際1000億円以上。事業家Mukesh Ambani氏は最近のインド株の好調にあやかり世界で5本の指に入るリッチマンになった。そんな彼の計画中の家。

高さ173.12mで同じ程度の高さの京王プラザホテルが47階に対してこちらは27階しかない。トリビアカテゴリーのエントリーに入れてるけど話のスケールはでかい。

1~6階は駐車場
7階は車メンテナンス用の部屋
8階はエンターテインメントフロアで50人が座れる劇場がある
その上に空中庭園
9階は救難部屋(何から逃げるんやろw)
10,11階はヘルスクラブ
12,13階は総ガラス張りのゲストフロア
14階はもうひとつの救難部屋
15階は機械室
16~19階が住居(やっときた、でも5人家族w)
20~21階メンテナンスエリア
そのうえはヘリポートのためのコントロールルーム
そして屋上にはヘリポートが3つ

いやあほんと「インド人もびっくり」はははh・・・・(自爆)

ambani-residence.jpg

参考:
http://www.smartmoneydaily.com/personalfinance/billion-dollar-house-ultimate-luxury-or-living-hell.aspx
http://members.at.infoseek.co.jp/marihide/tosi.htm

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:05 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年11月07日

車もタダ

ニューヨークタイムズの記事によれば世界最大のソフトウエアメーカーSAPのCEO候補だったShai Agassiが新しいベンチャーに手を出すそう。なんと電気自動車をただで配り電気代で儲けるモデルらしい。

これはadobeなどリーダーを無料で配布してPDF化するソフトを有料で売るビジネスモデルやけど、ハイテク出身の人らしい試み。携帯電話が通信料で、複合機がインクで儲けるビジネスモデルもこの仲間になる。

なんでもタダにすればええというもんちゃうやろと思ったあなた、ごもっともだと思う。車にしても当然電気代にコストはのっかるし、0円携帯でも通話料金にのせられている。だけどローンを組むことを考えたら供給側が間接的にお金を貸していることになる。見方を変えればファイナンス事業である。

GEが利益の大半をファイナンスで稼ぎ、トヨタもファイナンス事業を始めてすでに金融資産はかなり増えている。メーカーが金融事業で儲けるなんて邪道だと言う声をよく聞く。金融事業=金転がしと思ってしまっている人に多いような気がする。

確かに一見本業ではないが、工場の品質管理で培った分析能力やPDCAのような考え方は金融事業ではかなり重宝する。金転がしが嫌いであればあるほど考慮する価値があるのでは?

参考;
http://www.nytimes.com/2007/10/29/technology/29agassi.html?_r=1&oref=slogin

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:51 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年11月05日

犬にも右脳左脳

イタリアの科学者の新しい発表。犬は好きな飼い主の前では右にしっぽをふり、慣れない犬が来た時には左にふるらしい。どのような脊椎動物でも危機回避には右脳のほうが強く関連しているという研究成果が他にもある。基本的に体と脳みそは交差してつながってるのでそれらを考え合わせれば説明はつく。

能動的な理屈が通じる環境では左脳に頼り、予測困難な場合は受動的になり右脳にたよるという解釈がわかりやすいかな。一般的に盾を左手、剣を右手に持つのは理にかなうね。盾は計画的に動くことは無理だから。

http://blog.sciam.com/index.php?title=dog_tails_as_tell_tales_or_how_a_dog_sol&more=1&c=1&tb=1&pb=1

投稿者: 三ツ松新 日時: 07:35 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月02日

専門家信じたらあかんって科学的に証明された

やっぱりそうやんな(笑)

INFORMS(Institute for Operations Research and the Management Sciences)からの発表。ここは経営科学・オペレーションズリサーチのエリアでは世界最大の団体だ。世界中から、産官学の最高峰の人々が集まりリサーチをすすめている。

専門家と学生に実際の危機を題材に予想をしてもらいその正答率をみた。結果は以下の通り。

専門家32%、学生29%

専門家の中でのブレイクダウン

5年以下36%、5年以上29%
答えに自信がある28%、自信がない41%

以前みんなの意見は案外正しいという本が話題になったが、みんなの意見に耳を傾けていつも自分の考えが正しいか考えている専門家がええんでしょうね。最もこれは専門家にかぎらんか。

参考記事;
http://www.sciencedaily.com/releases/2007/08/070828154939.htm

投稿者: 三ツ松新 日時: 00:39 | | コメント (0) | トラックバック (0)