三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

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2007年10月31日

ドクロ、ドクロ、ドクロ

ドクロの形をした砂糖菓子ってまあなんとニッチとおもいきや。全米で100店舗ほどの小売店が扱っている商品でこれをつくるための型や教室まで展開しているよう。
この手のサブカルチャーと思っていた物もサブカルチャーとは言えない勢いがでてくることがたびたびある。これも「すでに起きている未来」のひとつだろう。
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投稿者: 三ツ松新 日時: 10:45 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月30日

メラビアンの法則は間違って使われる

めちゃくちゃ間違って解釈されてるのを見かける。あまり重箱の隅をつつく性格ではないが・・・

メラビアンはUCLAの心理学の教授。彼の法則はコミュニケーションの比率は

言語:聴覚(トーン、スピード):見た目(ジェスチャーなど)=7:38:55

というもの。だけどいつも適用されるわけじゃない。本人のウエブサイトにも書いてるけどあくまで好き嫌いの判断をするときの比率。

例えば
「おんどれは、ダボか!」と安岡力也風にいいながらダボのところだけを天才にいれかえてみてください。

「おんどれは、天才か!」

「ええ、ありがとう、そんなこと言われたら恥ずかしいわ」

そ~んなやつはおらんやろ~

口でごめん言うても学校の先生が態度が反省してへんちゅうやつやね。こういう状況の時はメラビアンの法則があてはまる。

危機回避能力は脳みその中でも俗に言う動物的なところ、すなわち非言語的な領域で判断するのでそちらが強くでるのはある意味理にかなう。

因みにメラビアンよりさらに10年ほどさかのぼるとバレーダンサー出身の文化人類学者で動作学の産みの親、バードホィステルの調査結果が別にある。
言語対非言語は30-35%:65%-70%というもの。コミュニケーション全般としてはこっちの数字のほうが感覚的には納得しやすい。

どちらにしても人間は見た目が大事というのはもう40年前に証明されているんやね。

参考;
http://www.kaaj.com/psych/smorder.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Kinesics

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:12 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月29日

スプレー缶からでるホットケーキ

読んで字の如く。ホットケーキのタネがプシューっとでてくる。トリビアのカテゴリに入れようかと迷ったけどよく考えたら結構かしこい。ホットケーキミックス用の粉を買ってきても意外と面倒。冷凍という手もあるけど焼きたてのよさってあるしな。
ニッチかも知れんけど日本のような「粉もん文化」にはいろいろ応用できそう。個人的には天ぷら用があればとりあえず常備しとくかな。
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投稿者: 三ツ松新 日時: 03:07 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月27日

賢者とはわかりやすい人

amazon.comにText Statsという面白いサービスがある。本の難しさをいろんな指標で出してくれる。その中でもFlesch-Kincaid指数というのがあって何年生相当の英語なのかがわかる。指数は文章中の単語数と、単語内の音節の数から計算される。

例えばチャーリーとチョコレート工場なら4.9で小学校4,5年生向き。マイケルポーターの競争戦略なら15.7なので大学4年生レベルということになる。

面白いのは同じ作者であれば、どの本の数字もめちゃくちゃ近い。マイケルポーターなら15の後半。イノベーションのジレンマで有名なクリステンセンは14あたり。この二人でも難しいことを簡単に書くことには長けてると思うけど、ドラッカーはなんと12あたり。高校生でもわかるレベルということになる。

逆説的やけど思わずアイゼンハワーのこんな言葉を思い出した。

「知識人とは必要以上の言葉を使って、知っていること以上を伝えようとする人だ」

短く書くこと、難しい単語を減らすこと。普段から気をつけなあかんね。

原文;
An intellectual is a man who takes more words than necessary to tell more than he knows.
Dwight D. Eisenhower

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:39 | | コメント (2) | トラックバック (0)

ナポレオンの名言

「男は色つきのリボン(勲章)のために長く激しく戦うものだ。」

やはりさすがナポレオン、腹黒い(笑)。

原語;
Men will fight long and hard for a bit of colored ribbon

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:02 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年10月25日

町をきれいにする広告

イギリスでの新しい広告のスタイル。
汚くなった壁や道に、会社のロゴやURLを高圧スチーム洗浄機でうきだたせるらしい。
これを考案した人はもとともいくつかオンラインショップをやっている人でとにかく安くでできる広告がないか考えていたところこんなん思いついたそうな。イノベーションは意外と提供者側ではなく使用者から生まれてくるといわれる好例だと思う。

個人的にはいいアイデアだと思うが、かなり長時間模様が残るやろうから、落書きと変わらんやんと言う人も出てくるように思う。どうせならオプションでまわりのほかの部分を奇麗にするサービスくっつけたらええのになあ。

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http://www.streetadvertisingservices.com/

投稿者: 三ツ松新 日時: 15:23 | | コメント (0) | トラックバック (0)

ステンレスの飴

ステンレス石鹸で有名なジロンカの口臭消し版。石鹸のほうはだいぶ前に思わず買ってしまったが、この技術のレバレッジにはある意味感心する。たかがステンレス(失礼)でここまでやってしまうとは。日本では効果の科学的説明に問題があったようでそれは反省せなあかんやろうけど、ステンレスのこのような使い方を考えだしたのはイノベーションとして見習うべきやろうね。

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投稿者: 三ツ松新 日時: 09:30 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月24日

技術者のためのマーケティングセミナー

10月の29,30日に企業研究会でセミナーやります。ノンマーケターのためのマーケティングセミナーなので基礎をさらっと抑えつつ、ポジショニングとかプロダクトの部分などマーケティングの上流工程に主眼をおいたものになってます。興味ある人はぜひご参加を。

http://ns.bri.or.jp/pgm/detail2.php?no=071226

投稿者: 三ツ松新 日時: 01:07 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月21日

キャリアも二極分化

下の表はWSJ(ウオールストリートジャーナル)で掲載されてたものだが、横軸が教育のレベル,縦軸が人材需要の変化で80年代と90年代を比較している。アメリカの数字だけど明らかに教育レベルの真ん中あたりの需要が落ち込んでいる。

基本的にはWSJと同感やけど、低いところはもう海外シフトや機械化による効率化はくるところまで来ていて、なくならない作業的な物の需要はある。だけどコンピューターの能力向上によって、知能ルーティーンが置き換わっているため真ん中あたりが打撃を受けてる。

日本での状況も近いんでしょうね。身近でも企業リストラの後の再就職で苦労される話をよく聞くけどやはり状況が変わっている。これから目指すは知識より知恵。

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投稿者: 三ツ松新 日時: 08:26 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月20日

究極の中抜き、1週間でアルバム120万枚

イギリスのロックバンド、レディオヘッドが無料DLのアルバムを発表した。寄付を募ったところ1アルバムあたり8$集まったらしいけど1週間としては悪くないな。
最近のロックバンドは音楽よりTシャツやツアーで利益を出すらしいので実はここから。レディオヘッドはマーケティングの4Pでいうところの巨大なPlace(流通)を瞬時に築いた。
ネットの世界では大絶賛で単純にすごいことだと思う。ただあえて天の邪鬼になるとすればもともとはEMIのメジャーからデビューしているのであくまで既存の流通に育ててもらってからネットに移行していることになる。メジャーがいらないと言ってしまうのは早計だね。

Radiohead_The_Band.jpg

参考;
http://mashable.com/2007/10/19/radiohead-album-sales/

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:34 | | コメント (0) | トラックバック (0)

取締役に女性が多い会社はよう儲かってまっせ

ニューヨークのコンサルティング会社が行ったアメリカでの調査結果やけど取締役に女性が多い会社と少ない会社とを比較した場合

ROEが53%
ROIが66%
ROSが42%
高い。あと3人がマジカルナンバーで3人の所に分水嶺があるようだ。

エコロジーの分野ではダイバーシティーの高い生態系は特に環境の変化に強いことは以前から有名な話なのである意味当たり前といえば当たり前。

しかし女性の社会進出は日本はかなり遅れている。もちろんこの領域で多いに努力をしなければいけないのは言うまでもないが急に追いつくものでもない。おまけにダイバーシティは何もジェンダー問題だけじゃなく、多様な人種も含むとなるとますます日本は不利な立場にいる。
だから日本企業はだめなんだよ的な声を時々きくが正直へどがでるほどむかつく。いったい欧米の何がわかっているのだろうか。おっと取り乱したがブログなので許してちょ。

それはさておき、望みはたくさんある。日本の調和型社会は2000年の歴史が作り上げたもの。そもそもカタカナがあるような文化ってすごいと思いませんか?環境音と外来語に同じ文字使うんですよ。
外から来たものは外部環境でそもそも受け入れてみようか?と吟味することが前提になっている。

もちろん問題はたくさんあるし恥ずかしい行為もいっぱいしてるけど、これぐらい外部環境とうまくやってきた国って他にあるのだろうか?閉鎖的と言われることもあるけど垂れ流しのように外部を受け入れる生態系なんてあらへんで。
おかげで日本は長寿企業世界1やもんね。


参考;
http://www.workforce.com/section/00/article/25/14/45.html

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:02 | | コメント (2) | トラックバック (0)

ゴリラとチョコレート

ネットでいろいろ話題になってるようやけどイギリスキャドバリーの新しいチョコレート広告ではフィル・コリンズのBGMにのせてゴリラがドラムをたたいている。(たたいているのはフィルコリンズじゃないので悪間違えないように)。

制作した広告代理店の話では最近の視聴者は見ているじゃまをされるのを極端に嫌うので広告そのものにエンターテインメントを持たせないといけないそうな。昔からじゃまされるのが好きなやつはおらんやろうけど、最近は携帯、パソコンなどまわりにおいて「ながら見」が増えているという調査を見たことがあるのでなんとなく納得できる。

この手の広告は以前ならほとんど意味のない広告として一蹴されたろうけどyoutubeでは数百万回と言うオーダーで視聴されているところを見ればまんざらでもない。ヴァイラルマーケティングの一例としてはおもしろい。

環境が変化しているときにこのような実験的広告はもちろん大歓迎だが、大事なのは目的に対する効果の吟味することですよね。生産現場ではもはや古典的やけど広告にもPDCAサイクルは必要。それも広告代理店任に丸投げじゃだめですよ。

http://www.aglassandahalffullproductions.com/

投稿者: 三ツ松新 日時: 06:54 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月19日

ポルシェのキッチン

ドイツのポーゲンポール社がポルシェとキッチンを作っている。
ポルシェのブランドエクイティーを考えれば台所???と首をかしげる人も中にはいるかもしれないけうまくライフスタイルにまで拡張していると思う。お金持ちになればなるほど目に見えない高次欲求にお金かけるからね。おかげでポルシェは目下絶好調。

因みにポーゲンポールは社歴115年。企業ゴールは創業以来
「台所をよりよくすること」(Our goal is to improve the kitchen.)
わかりやすい(笑)

そやけどまじめな話、先週のエントリーでも書いたけど会社の戦略に限らず、理念、ビジョン、何をとっても会社に浸透して始めて意味が出てくる。
知らんかったら無いんも同じやもんね。


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投稿者: 三ツ松新 日時: 07:50 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月18日

パワーハラスメントのダメージ

フロリダ州立大学での調査結果

やりにくい上司とそうでない上司について

故意に間違えたり、仕事をおそくしたことがある
30%対6%
上司から隠れたことがある
27%対4%
最良の努力をしていない
33%対9%
仮病を使って休んだことがある
29%対4%
休憩をいつもより多くとる
25%対7%

どの程度の時間的損失があるのかはここからだけでは見えないがいやな上司の金銭的損失すごそう。
そろそろいやな上司指数を経営指標に入れるべきやろうね。

投稿者: 三ツ松新 日時: 22:21 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月16日

右脳派それとも左脳派?

下の動画はどっち回転に見える?

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出典;
http://www.news.com.au/heraldsun/story/0,21985,22556281-661,00.html

右脳が創造脳で左脳が論理脳といわれるが、実際はそこまできれいに脳を使いわけているわけではないので俗物的科学という批判も多い。たとえば右脳型は芸術脳と言われるが当然左脳型の芸術家はいる。またその逆もしかりで左脳型といわれる数学者や経済アナリストにも右脳型はいる。
そうは言いながら思考のためのフレームワークとしては一定の実績と評価はあるので、偏見に満ちた、間違った使い方をせんかったらええんちゃうかな?

とまあ前置きはさておき上の動画のやけど時計まわりに見える人が右脳型で反時計回り左脳型だそうな。記事はオーストラリアのメジャー新聞のものだが科学的根拠は不明なんで遊びと思ってね。

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:20 | | コメント (7) | トラックバック (2)

2007年10月09日

なんであんたんとこ使うとええのん?

ハーバードビジネスオンラインにてビル・テイラーが書いてたが、ミステリーショッパーが銀行の窓口で

「なんで他やのーて、あんたんとこの銀行つこーたほうがええのん?」

って聞いたら2/3の人は答えられんらしい。これはなんも銀行に限ったことやないと思う。

もちろん喧々諤々やった戦略的優位性は書面ではあるやろう。そやけど社内に浸透させるメッセージはクリアで簡単であればあるほどええ。これはマーケティングメッセージでも同じやけど、簡潔やなかったら末端まで届かん。

今じゃP&GのCEOになってしまったが、A.G.ラフリーがまだアジアでマネージャーだった頃のお話。
たとえばフィリピンの工場で芝刈りをしているおじさんが今の目標や戦略を答えられたら、自分のメッセージは成功したと感じると言っていた。レベルって上がれば上がるほどパワーは失うんだよとも。
もう10年以上前の話やけど今でもよう覚えてるわ。

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:17 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月06日

ルイ・ヴィトンのモデルはゴルバチョフ

一瞬イメージ違いのように思うかもしれんけどルイ・ヴィトンと言えばもともとは頑丈なトランクなどを作っていたカバン屋さんやからな。ゴルバチョフを使うのはある意味原点回帰やで。新しいブランドがどんどんでてきて奇抜なデザインが出てくる中での老舗ならではの戦略ちゃうか。

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投稿者: 三ツ松新 日時: 12:01 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年10月05日

グーグルは携帯電話でweb4.0の覇者を狙う。

アメリカのビジネスウイークで「グーグルフォンはゲームを変えてしまうのか?」というタイトルの記事があった。詳細についての報告はないそうだが、広告モデルで無料または格安の電話を提供するのは容易に想像がつく。因みに広告を聞くことにより電話が無料になるサービスはすでにあるが、AT&Tの社長が言うようにすべての人が無料のために時間をギブアップするとは思えない。
しかしここからがおもしろくなるところで如何にユーザーが喜ぶ広告が提供できるかに成功がかかっている。たとえば検索エンジンと連動ができればユーザーがどのようなことに興味があるのかある程度予想ができる。それに携帯の位置情報やスケジュールと組み合わせれば、セス・ゴーディンが言うweb4.0の世界がやってくる。どこかで暇にしていれば、時間帯に合わせて好きなお店の紹介が入る。あるいは飛行機に乗り遅れそうになったら次のフライト時刻やほかの交通機関の紹介をしてくれる。
ようは個人向けのコンシェルジュが誕生することになる。

またオチがあらへん、今日は堪忍な。

投稿者: 三ツ松新 日時: 23:01 | | コメント (0) | トラックバック (0)