三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

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2009年04月27日

ジェダイの騎士になれる日が来た

以前ブレインコンピューターインターフェイスのエントリーを書いたが、それをおもちゃに応用した例。
ヘッドセットが脳波を感知して無線で信号を飛ばすと、下から空気がでてきてボールを宙に浮かすことができるそうな。

force-toyx.jpg

参考
http://www.usatoday.com/life/lifestyle/2009-01-06-force-trainer-toy_N.htm

投稿者: 三ツ松新 日時: 15:51 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年04月22日

在宅勤務とクラウドソーシング

パナソニックの在宅勤務者が5000人になったという記事があった。日本でも在宅勤務が進みつつあるのはすごくいいことだと思う。それも大企業で実施できて、経済効果もエコ効果もあるんだから言うことはない。ある意味これも組織論から見ればすごいイノベーションだ。

在宅勤務を増やせば、
・通勤時間とそれに付随するエネルギーが削減される。
・作業効率があがる。
・無駄な会議が減る。
・オフィススペースの軽減
などあらゆるメリットがある。それと個人的な意見だが、自己管理も進むんちゃうかな。

僕も独立して9年目になるが基本的に在宅勤務だ。独立して一段落したら、どこかで如何にもコンサルらしいバブルっぽい、事務所を構えようと思っていたのだが(笑)。

だが9年たった今でも、在宅勤務があまりにも効率がいいため未だにそのままだ。スケールが効きにくい特殊な職業ということもあるが、ある業務を遂行するために社員を雇うと思ったことは何度もある。ただその都度助けてくれる人が見つかる。

一人でこなせないプロジェクトがでてきた時はいっしょにやってくれる独立した人がたくさんいる。また営業や企画をする専門企業も少なからずも存在する。その他に事務作業に関連したありとあらゆるサービスが外部にあって、結局そこを利用することになる。長期に見れば間違いなくコスト効率もそちらのほうがいい。

すべて内省化していれば、売上はいまの何倍もあっただろう。しかしマクロ経済の観点からすればパートナーとやれば投下した労働力と得られた生産量は同じであり、ミクロに個人レベルで見ても残るお金は変わらない。いやむしろ効率がいい分多いだろう。

以前から同じことが多くの大企業でもできるはずだと思っていた。物理的に在宅勤務が不可能なものもたくさんあるが、多くのホワイトカラーは逆に解決ができない理由が思いつかないぐらいだ。通信コストもネットの出現で恐ろしく低コストになってきているのでなおさらだ。デメリットはゼロではないがメリットが大きく凌駕するでしょう。

大企業でできると半ば確信していたのは、ぼく自身今の仕事のやり方は独立後ではなく会社員の時に身に付いたからだ。もうかれこれ20年近く前になるがぼくがP&Gに入社したときおそらく社内初だったろうと思われるグローバルプロジェクトを担当することになった。

はじめての日本リードの開発プロジェクトであったが、今のような立派なオフィスではなく、大阪の雑居ビルで担当はぼくと5年目の上司の二人だけだった。ぼくはまだ新入社員だったので気分はほとんどモルモット状態、なんちゅう非常識な会社じゃと思った記憶がある(笑)。

だけどこうなると当然かなり外部に頼ることになった、というかそうしないと回らない。最初は社内の海外部隊と連携だったが、これがどんどん大学や他の企業との連携に広がっていった。当然コミュニケーションは最初はファックスと電話。それから少しずつ、電子メール、テレビ会議と進化していったが。

入社8年目ごろだった思うが、世界5カ国の7か所に面子が分散して国籍も二桁にわたる開発プロジェクトのマネージャをやることになった。アウトソーシングもあったので社外の人もたくさん関わる。
これも思わず気分はモルモットだったが、意外に案ずるより産むがやすし。いまでもかなりいい思い出になっている。

ぼくが関わったプロジェクトはほとんどそんなんだったが、これらのプロジェクトに共通していえるのはメンバーのほとんどがまわりにいない。いないどころか、さまざまな時間帯に住んでいる。電話をしたくても向こうはベッドの中ということもめずらしくない。オフィスにいても自宅にいてもあまり変わらない仕事が多かった。

当時は正式な制度がなかったので、実際はオフィスにいることが多かったが、一度1か月ほどロスアンゼルスに半ば在宅勤務をしたことがある。ちょうどプロジェクトの重要な拠点がロスにあり、うちの嫁はんの実家がロスにあり、二人目の子供がうまれたところだった。そこでホテル代も飛行機代もセービングできて労働時間も増えるので会社もお得でしょという強引な理由でそこで1か月ほど家族ごと住むことにした。仕事に支障はなく、かなり快適だった。

ここ数年C&D(connect & develop)戦略というんがP&G全社で行われているが、原型はこういうところから始まった。そういう場にいれば、これを個人レベルに広げる発想はそんなに難しくない。開発の問題を内部だけではなく外部の個人に頼ろうと。当時は実質的に難しかったがネットの出現でそれが可能になった。今ではそういう活動を総称してクラウドソーシングと呼ぶ。

以前からブルーカラーの生産効率に対してホワイトカラーの生産効率があがっていないという報告は多い。また不況のせいもあるが、副業を許可する会社が最近目立ってきた。在宅勤務をしながら他の仕事もこなすようなことになれば、実質的にはクラウドソーシング型の組織ができあがることになる。

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:51 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年04月20日

水を介したネットっぽくてエコなネットワーク

試みとしてはなかなかおもろいやん。まだ去年スタートしたところやけど、ニューヨークのレストランで水筒のリフィルをさせてくれるところを紹介するサービス。

レストランがネット上で自分のところを登録するだけでいいのでわりと気軽。最近100店舗を超えたようだ。

ポイントは三つ。水筒を使うので余分なごみがでない。利用者はいつでも好きな時に登録している町のレストランで水を汲める。レストランは店に来てもらって覚えてもらえる。

ウエブサイトを見てる限り営利団体には見えないけど、ネットワークができてしまえば、非営利だろうが、営利だろうが、いくらでも展開できそう。単にお店で募金することも可能だろうし、ロゴ入り水筒を売って、その一部を社会活動に使うこともできる。

水以外なんかも可能やね。例えばコンビニはすでにトイレを開放してるが、個人店のネットワークも可能でしょうね。

logo.jpg

http://www.tapitwater.com/

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:39 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年04月14日

グーグルを使った新しい遊び

Google Latitudeという自分の位置が地図上の表示されるサービスがあるが、何人かでしめしあわせて、地図上に文字を書いた遊び。

因みにちょっと見にくいけど下の、HI MOM(やあ、母ちゃん)の文字がうまく見えますか?
現代版人文字やね。

himom.bmp

画像をクリックすればyoutubeで作ってる途中見れます。といっても単にみんなが移動してる動画ですがw

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:38 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年04月13日

MITの先生によれば記憶力は努力の賜物

MITの心理学者が視覚情報に関連する記憶テストを行った。5時間もかけて3000のイメージを見ていく拷問に近い(笑)テストて、あとからイメージの詳細について聴かれる。たとえば携帯電話の写真であれば携帯電話があったかなかったとかではなく開いていたか閉まっていたかとか。

これ正答率ってどの程度だと思います?専門の学者の事前予測よりはるかに高く、90%もあったそうな。

でもここまでで人間の記憶力がいいのになんでどこに鍵をおいたかと単純なことは忘れるのだろう?個人的には車をどこにとめたかよく忘れる.

研究者によれば覚えようという努力が大きな影響を及ぼすそうな。「忘れるのはお前の努力が足らんからじゃ!」という根性論もまんざらうそではないね(笑)。

とはいえ努力の方向間違えると意味がない。例えば「ぼくは一生忘れません!」と1000回念じてもあまり意味はないで。ここで重要なのは視覚情報とリンクさせること。例えば、鍵を置いた場所とかデザインとかのイメージメモリーについて置く時に考えておくといいそうな。

参考URL;
http://www.sciencentral.com/video/2008/12/03/your-memory-is-bigger-and-better-than-scientists-expected/

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:40 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年04月02日

シュンペーターの名言

「イノベーションの成功は知力の賜物ではない。意志の問題である。」

イノベーションの父といっても過言ではないシュンペーターの言葉だ。もう60年近く前に他界している。

すばらしい知性とアイデアを持つ人に出くわすことは度々あるが、実行する人は意外に少ない。
「成功する人の・・・」的な本をよく見かけるが、成功させる人としたほうが現実に近いだろう。

原文;
Successful innovation is a feat not of intellect, but of will. Joseph Schumpeter

投稿者: 三ツ松新 日時: 18:23 | | コメント (2) | トラックバック (0)