三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
2006年06月29日
男は見た目が9割は言い過ぎかもしれないが・・
アメリカの科学雑誌ニューサイエンティストに、UCサンタバーバラ校で行われたおもしろい実験結果がのっていた。
それは男性の写真だけを見て女性が子供好きかそうでないかをあてると言う物。さらにどの男性と恋愛または結婚したいかということに関連することも聞いている。
因みこのエントリーのカテゴリーは、あくまで消費者行動の一環として興味を持ったのでマーケティングに入れています。
さてその結果、女性は男性の見た目、それも写真だけからかなりの精度で子供好きがとうか当てることができる。
さらに男性らしいかどうか判断してもらったところ、より男性らしいと見られた人は実際に唾液中のテストストロン(男性ホルモン)のレベルも高かった。
また女性に、短期的な関係を望む人を選んでもらったところ、より男性らしい人を選ぶ傾向があった。
過去の実験結果では排卵期には通常時と比較してより男性らしい人を好むこともわかっている。
ただ同じ女性に長期的な関係を望む人を選んでもらったところ、子供好きを選ぶことが多く、子供好きかどうかとテストストロンのレベルには相関関係はない。
と言うわけで若い男性諸君、もてたい人は急いでジムに通ってマッチョになりましょう!また早く結婚したい人は子供好きをアピールしましょうね、ってどんなまとめやねん(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:31 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月27日
これやったら携帯電話のプライバシー完璧やでw
しかしほんまにいろんなこと考えるやつがおるもんやなーと思う。ギャクで言うてるうちはええけどこんなん、ほんまに作ったちゅうのがすごい。
上の写真見たら説明いらんと思うけど、携帯電話を使うときはプライバシーも確保できるマフラー。あとDSとかのポータブルゲームに使えるらしいで。
これでゴルゴ13とジェームズボンドも安心して携帯電話使えるやんけ(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 08:18 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月26日
カナダの水中林業
カナダにはなんと水中林業をするビジネスがある。ダムを作るたび水没する大量の森林があるそうだがその水中木材を伐採します。
その機械が以下の写真にある無人ロボットで名前はSAWFISH。遠隔操作が可能でソナーとカメラが8台に電動ノコギリがついている。
「なーんだニッチなビジネス」
と思ったあなた、侮ることなかれ。
世界中の埋蔵木材はなんと6兆円!!これならそれなりのビジネスに育ちますね。
そこでさらに追い討ち、
「でもあかんやん、競合が入ってきたらすぐに伐採が終わって時間の問題で会社倒産、ヒヒー」
と思ったあなた・・・・
確かに有限です、石油と同じように。でもそこからが勝負。
世界中の埋蔵木材を切り出したら本当に発展はないだろうか?
6兆円分の木材を切り出すのにそれなりの年数はかかると思うが、10年もすれば無人での水中オペレーションという心強い武器が手に入る。特に他社がニッチと言って手を出さなければなおさらである。
その場合は例えば水中での水産品の採集や水底牧場の運営などは可能だろうか?
あるいは構造物の破壊、建設、運搬等の方面に発展できないだろうか?ここにはすでにたくさんの競合がいると思うが、切ることと運ぶことに特化することも考えられる。あるいは水中における木造構造物という新境地を開いていくことで何か新しい価値は提供できないのか?
因みに木材自体は腐っていないのか心配なあなた。
木材は酸素がない状態で保存されているので、むしろ通常の木材よりいい特性をもっているらしい。
あと切り出した木材はそのまま水面に浮いてくるので輸送も楽。木を育てる必要もなく、もともと朽ちて無くなるものを使っているので環境にもやさしい。なかなか秀逸なビジネスモデルですね。
座布団2枚、いや3枚かな(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:53 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月23日
犬のうんちでも儲けるイタリア人
思わず暖かい笑いをさそうミラノの公共受託事業です。お金の出どころは市ですが、住民のモラル、効率性、楽しさの三つともに効果をあげるおもしろいビジネスモデルです。イタリア人に座布団5枚あげたいところ。(笑)
名前はプープトピア(pooptopia)。うんち(poop)とユートピアの造語です。うんちの多い地域につけられる不名誉?な称号。因みにうんちの少ない地域はパップトピア(pupは犬の意味)と呼ばれる。
これまで犬のうんちは市が週に1回清掃していたそうだが、5,6日目ごろにはかなりの量のうんちが道にころがることになる。そこで数名のうんち嫌いの若者が立ち上がった!!
ゲームを始めるにはまず、参加者はチームをつくり、ここのサイトに登録します。そして町に出てうんちを探す!運よく茶色いお宝が見つかれば、写メールで写真とその場所を送ります。それが新しく発見されたうんちかどうか、なんとコンピューターシステムで同定します、いやまじで(笑)。
新しく発見された「お宝」であればチームにポイントが入り、ポイントの高いチームは景品がもらえる。因みに今週はハワイアンマカダミアナッツチョコ。イタリアでなんでハワイアン?(笑)。
このうんちの場所から夜中の間に清掃バイクのルートが決められるので効率的にうんちの収集が可能になる。
また最初にも書いたようにうんちの多い地域はプープトピア、少ない地域はパップトピアと呼ばれ発表される。自分の住んでいる地域が「うんちの楽園」と呼ばれたら少しいやですよね(笑)。
どちらにしても非常に秀逸イノベーションです。日本の公共サービスにもおもいっきりいかせそうな発想ですね。
投稿者: 三ツ松新 日時: 13:21 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月22日
ポストイットとヘアムースの関係
新しいくっつくタイプのシリコンが開発された。もともと化学系出身の人間としては思わずこういう新素材には反応してしまう。
紹介文ではベルクロ(マジックテープ)シリコンと呼んでいるが、細かいとげがあり差し込むような仕組み。これがあれば熱や接着剤の必要がないので例えば薄いシリコンチップをつくるには有利になると開発者は言っている。
上の写真がベルクロシリコンの断面。イメージで言うと剣山を二つくっつけるような感じですね。
剣山がこの開発のヒントになったかは分かりませんが本家本元のマジックテープは植物のオオオナモミがヒントになっている。このサイトに詳細が説明されています。
やっとタイトルとの関連ですがポストイットののりはもともとくっつきやすいポリマーにくっつきにくいシリコンをつけていて、いい塩梅のくっつきやすさ、離れやすさを可能にしてます。分かりにくい説明ですね(笑い)。例えばガムテープにうすーーーーく油を塗ればポストイットのような感覚に一時的になりますよ。
ヘアムースは1部この技術を使っています。固めるだけのタイプの物は一度触ってしまうと崩れてしまう。ポストイットに使われているのりならはがれてもまたくっつく。
一見関係のない二つの事象に関連性が見出せたときに、クリエィティビティーが発揮されます。
投稿者: 三ツ松新 日時: 08:30 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月20日
ニューヨークの突然変異耳
久しぶりのトリビアネタ。しかしこれをまじめにつくってしまったニューヨーカーは何を考えてるのでしょうか?。あまけに製作者はこの耳をネタにブログまで書いてしまっています(笑)。
この耳には残響、エコー、金属的、ピッチシフティングと4つのモードがあり物の聞こえ方違うそうだ。
何のために使うのかはもちろん不明(笑)。
携帯電話メーカーさん、こんな機能どうですか?(笑)
あるいはおもちゃのほうでブレストすればなんかでてきそう。
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:55 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月19日
MBAもイノベーションが必要;29%は多い少ない?
今日あかちゃんの城社長の秋吉氏のブログを読んでいて、関連するビジネスウィークの記事を思い出したのでそれについて少し解説をしたいと思います。
米国のMBAでイノベーション・クリエィティビティー関係の講義があるのは29%。ビジネスウィークの記事ではこれを少ないとしているが、日本でのMBA教育に関わる人間としては正直多いと感じた。
これまで欧米も含めて学校教育、特に高等教育では左脳思考が重視されてきた。当然ながら左脳教育のほうが(現状では)測定がしやすく、成績もつけやすい。ただまわりを見てもわかるように優秀なビジネスマンは必ずしも高学歴とは限らない。
MBA教育も進化を続けてきたが、これまでは同様に左脳重視であったことは否めない。誤解のないように言いますが、何も左脳思考が悪いと言っているわけでない。当然ながら企業が成長するためには管理が必要で、そのための教育はこれまでも、これからも変わらず重要だ。ただ当然MBAプログラムも時代の進化に応じて適応していかなければいけない。
最近の動向を見ていると特に進化しないといけない領域は二つ。ひとつは企業不正に対処する能力、もうひとつは創造的問題解決能力にどのように対処していくのかということ。これはどちらも右脳の問題で、大脳生理学の観点から言えば前者は右脳の辺縁系、後者が右脳の大脳新皮質に関連する部分だ。
これまで教育の領域ではどちらかと言えば小学校あたりで置き去りにしてきたような部分だ。
スタンフォードはシリコンバレーが近いからか、単に西海岸にあるか(にわとりと卵論になりますが)以前からクリエィティビティー関連の講義はあった。ただ最近は保守的なエールの、それも経済学部でもイノベーションとクリエィティビティーの講義があるようだ。
もちろんイノベーションをMBAの中核にすえることに反対する人もいる。例えばノートルダム大学のディーン(Dean;学部長)であるコンロン氏はむしろリーダーシップと企業倫理に力を入れるべきと言っている。
繰り返しになるがどちらも右脳の問題である。私自身の考えを言えば右脳の創造能力の部分だけを切り出して訓練することは無理があると思う。基本的には倫理と創造能力をつかさどる脳の部分は持ちつもたれつつの関係なのでどちらも対処しなければいけない。ただMBAだけがその重荷をすべて背負うこともあるまい。個人的にはコンサルティング以外にMBAに留まらない教育分野で仕事をしているのはそのためで、少しでも日本のビジネス界に貢献できればうれしいと思う。
ひとりごと;
ほんま最近のエントリーが固いんでちょっと反省してんねん。イノベーションコンサルタントとしてはもう少しアホっぽいものにしたいと思ってんねんけどなー。ちゅうかそれが最初の野望やったけど、最近はやたら忙しい。まじめなエントリーのほうが簡単やしなー。アホっぽくて、笑えるけどめちゃためになるブログめざしまーす。まあギャグがおもんないときは遠慮なくツッコミしてくれ(笑)。
あと一発芸的なコメント大歓迎。あなたの愛がこのブログを続ける原動力(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:11 | パーマリンク | コメント (4) | トラックバック (0)
2006年06月16日
ドラッカーの言葉
職業柄いろいろな人と会うが、マネージメントとリーダーシップを混同することばを時々聞くことがある。
定義をいろいろ説明すればそれだけでも本になりそうだけど、先日他界した著名な大学の先生、作家、コンサルタントであるドラッカーが実に簡潔に述べている。
「マネージメントは事を正しく遂行する力、リーダーシップは正しい事を遂行する力。」
ことば上の違いは小さいが思考レベルではかなり違う。前者は決められたことを正しく実行する能力でプロジェクトマネージメントのように業務遂行レベルをいう。ただやっていること自体が正しいとは限らない。
ちょっと極端な例だが犯罪を正しく遂行する能力もマネージメント能力といえる。
後者のリーダーシップは正しいことをまず始めなければいけない。これは組織のおいては門前の小僧から社長まで全員に要求される力だ。
これに関連する話だけど、前職でウエストポイント出身(アメリカの陸軍士官学校)のマネージャーが実施するリーダーシップトレーニングを受けたことがあった。彼のトレーニングの根底にあるメッセージはひとつ。
「Do the hard right not the easy wrong.」
(困難で正しい道を選べ、間違った簡単な道を選ぶな)
言葉にするとなんとなくちゃちくなってしまうが、その時まだ20代中ごろの私はかなり強いインパクトを受けた記憶がある。
そしてそれは職業人として私の血となり肉になっている。本当にできているのかと聞かれれば正直わからないが、難しい判断にせまられた時は未だに思い出す。
原文:
Management is doing things right; leadership is doing the right things.
Peter F. Drucker
投稿者: 三ツ松新 日時: 22:01 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月15日
(財)太平洋人材交流センター講演会
6月21日に財団法人太平洋人材交流センターで講演会をします。対象は発展途上国のベンチャー企業育成に携わる行政担当者たちで、彼らは国家政策としてどのようにベンチャー企業を育てていけばよいのか本気で考えていかなければいかない人たちだ。
僭越ながら私の意見が少なからずも反映されればうれしいことだ。
投稿者: 三ツ松新 日時: 21:33 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月14日
ウエブサイトってみんないっしょやん;米フォーチュン記事より
フォーチュンのシニアエディター、デビットさんのコラムの解説です。
彼のポイントをひとことで言えばこれまでのメディアの境界がウエブの出現でなくなってきているとのこと。
例えば雑誌がウエブサイトを始める、音声を流す、動画も流す。
テレビ局が、ラジオ局が、新聞社が同じことをする。さてそうなるとそのウエブサイトは何?
雑誌?テレビ?、ラジオ?それとも新聞?
そこで物販を始めたりするとさらに話は複雑に・・・・
いや極めて簡単になるといったほうがいいのかも知れない。
あるいはもしコカコーラのようなメーカーが自社で番組を作り始めてウエブサイト上で放送を始めたらどうなる?広告枠を今までのように買う必要があるのだろうか?
すでに魅力的なコンテンツでアクセスを稼ぐメーカーも少なくない。というか物販サイトでも魅力的なコンテンツがアクセス向上のために、重要なのはすでに常識である。そう言えば日本でも初期の楽天で成功していた卵屋はひよこ日記を公開していてそれが随分客寄席になっていた。
このような流れの中で雑誌の中のコラムニストがあなたにしゃべりかける日もそう遠くはない。
投稿者: 三ツ松新 日時: 01:48 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月13日
クラークの名言
名言・格言のカテゴリーが寂しいのでもうひとつ。
「適度に発展したテクノロジーは魔法との区別がつかない」
SF作家であるアーサークラークの言葉だ。
まだP&Gにいたころ、かなり上流工程の技術開発プロジェクトに関わったことがあったが、当時私が最もクリエィティブだと思っていた開発者がこの言葉を教えてくれた。
技術系の開発をやっていると、とかく詳細のスペックや統計的違いを調べて優位性を語ってしまうことがある。これはこれで科学的には正しいし、必要なステップだとは思う。ただ忘れがちなのはお客さんはそんなことはどうでもいいと言うこと。厳しい言い方だか実験室の中での優位差は多くの場合は小さすぎて気づいてもらえない。これを「客はわかってない」と毒づき始めると最悪だ。
何かを作ったときに,魔法(理想を言えば)と思わせるほど新鮮なおどろきがなければなかなか売れない。
原文:
Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
Arthur C. Clarke
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:24 | パーマリンク | コメント (3) | トラックバック (0)
2006年06月12日
Lego(レゴ)のインターネットビジネス
デンマーク生まれのおもちゃ、Legoと言えばもう知らない人はいないだろう。
そのLegoがLego Factory (レゴファクトリー)と言うウエブサイトを運営している。そこでは自分でソフトウエアを使って好きな形のブロックおもちゃが設計できる。そしてその設計を元に必要なブロックだけが算出されてそのまま注文できる。
えらく細かい話だけど520ほどのピースがありデンマークにある工場で手作業でつめているそうだ。
今のところ3000キットほどの注文でまだ少ない。ただ他人の設計図で面白いものが買えるので、インターネットとも非常に相性がよ、くこれからまだまだ成長するでしょう。すでに設計図のコンテストもあるので素人のカリスマレゴデザイナーがでてくれば市場はさらに活性化する。
誰かレゴで等身大のウルトラマン設計してくれませんか(笑)?
投稿者: 三ツ松新 日時: 14:29 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月09日
空飛ぶ人間イカルスはドイツ人?
ドイツのESG社が開発した人間用の羽とでもいうのでしょうか。200キロ程度まで飛べるそうだ。
軍事目的だけど、これができるならタケコプターも夢ではない?
いやあ、正直これ欲しい(笑)
投稿者: 三ツ松新 日時: 07:41 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月07日
なぜ七福神は7人なのか?
人間が処理できる情報の限界は7(プラス、マイナス2)である。
この結論は1956年の論文で紹介されていますが、今でも経営関連の書籍で引用されます。ウエブ上でその原文を見つけたのでリンクを張っておきます。
記憶力のいい悪いやその分野での精通度合いにより、5から9までとばらつきがあるようですが平均的には7です。では例えば数字を例のとった場合に7桁以上の数字は覚えられないかというと、そうではありません。
人間の脳はパソコンで使うディレクトリー構造のようにある程度情報をグルーピングする能力を持っています。
例えば電話番号であれば国番号、市外局番、市内局番、個別番号のようにわけていけば10桁以上の番号は難なく覚えられますが、この場合はすでに4つの情報群としてみています。
ですから神様に詳しい人(って誰やねんそれ?)は七福神自体を1つの情報量として処理できます。もちろん個別に見た場合(ディレクトリを開けた場合)は情報群としては7ですが。さらに神様自体の特徴、例えば鯛をもっているとか、詳細に分かれていきます。これにより情報のピラミッド構造ができますが体系的に物を知っているというのはこのピラミッドの完成度合いが高いことを示します。
因みに私の場合は七福神を言おうと思うと5人目からだんだん怪しくなってきて、7人目がでてくるのに時間がかかります。七不思議とか七つの海とか他にも七でくくられたものが多いですが思い出そうとする最後が出ない・・・・そんな経験みなさんもありませんか?
じゃーこれがビジネスとどう関係あるのか?というとまさしくこのグルーピング、さらにそこにラベリング(ディレクトリーのタイトルのようなもの)をつけてしまう能力がクリエィティビティーやイノベーションを阻害することがあります。
例えば「市外局番と東京都」というと何を連想しますか?
03と考える人が多いと思います。03=東京の市外局番と考えるのは悪いことではありません。
我々がグルーピングやラベリングする能力がなければ今のような進化をとげていませんし、毎日の生活が成り立たないでしょう。
だけどこの○○=●●という決め付けにより発想の転換が難しくなります。
まさしく人間の持つ性がイノベーションのジレンマとも言えます。
もちろんこれを故意にはずす方法はたくさんありますが、追々紹介したいと思います。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:36 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月06日
マーケティング近視眼
マーケティング近視眼という論文でこの世に名前をとどろかせたセオドアレビット氏の名言
「人が欲しいのはドリルではなくそのドリルの開ける穴だ」
レビットはハーバードMBAの教授でマーケティングでは有名なコトラーが東の横綱とすれば、西の横綱と言ってもいいだろう。コトラーはポスドクで数学に興味を持ち勉強していたことからもわかるようにかなり左脳型のマーケティングでフレームワークを重視するが、レビットはもっと右脳的で概念や物の考え方を示してくれる。
この言葉をはじめて聞いたのは随分前になるがかなり衝撃を受けたような記憶がある。マーケティングでは顧客の立場で考えろとよく言うがこのひとことが最もその理解をすすめてくれたように思う。
ところでこの名言の正式な原文を探してる間に古い中国の言い伝えで
「月を指してる時にバカは指を見る」
というのを見つけた。これも思わずうなってしまった。やっぱり4千年の歴史はすごい。
備考
Theodore Levittの名言の原文は以下の通り。本文では意訳してます。
"People don't want to buy a quarter-inch drill. They want a quarter-inch hole."
>ヒロポンさん
これはどう?
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:46 | パーマリンク | コメント (7) | トラックバック (0)
2006年06月05日
スイスの画家によるショートテール(ロングテールはもう古い?)
アマゾンに代表されるロングテール効果はもうご存知のかたも多いと思うがネットビジネスではこんな現象も見られる。
そうそれは「ショートテール」。
スイスの若き画家サラは1000枚の絵を書いた。それも数字の絵・・・・・
「値段=1000$-書かれた番号」から始まる。
その後100枚売れるごとに値段は10%ずつ安くなっていく。
すでに半分ほど売れてるのでサラもぼちぼち儲かってまんなー。
それはさておき説得の心理学に希少性の法則というのがあるが早く買わないと損をする気持ちを見事についてますね。
もうひとつ面白いのはグラフにあるようにじわじわ売れたのではない。ある日著名なブログに紹介されて、それから他の人のいろんなブログに紹介されて突然売れ始めた。継続性に難ありなのでビジネスとしてはともかくヴァイラルマーケティングのキャンペーンとしてはなかなか秀逸ですね。
とはいいながらも今後やりようによっては継続性のあるおもしろいポジショニングは築けるようにも思う。
ぼくも毛筆で漢数字書いてみようかな?結構外国人受けするかも(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:51 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月02日
ドイツの子供用ホテル
我が家もそうですが夫婦共働きの人は子供が小さいうちは何かと苦労することが多い。子供の預けるところはいろいろあるがクォリティーが必ずしも満足するところばかりではない。
最近は保育園もいいところがでてきたようだけど、それでも例えばどちらも出張でいないとなるとなかなか対応は難しい。その場合我々は祖父母に頼ることが多いのですが一般的には近くにいるとは限らない。
ドイツの子供用ホテルはそんな心配を一掃してくれそうです。毎日使うところではないが、子供が楽しくお泊りできるように教育プログラムなど用意されていて、短期ステイには非常によさそう。
まだまだ日本ではニーズは少ないかも知れないが女性の社会進出に伴い有望な領域になりそうですね。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:31 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月01日
外部環境要因とイノベーション
ガイカワサキのブログで紹介してたがこのチャートはなかなかおもしろい。
100年ぐらいの期間で人口や株価をはじめ電化製品の浸透をカラフルなチャートでしめしている。
イノベーションは外部環境要因の兆しをどうつかむが鍵になるけど、これをながめてるだけでもいいブレーンストーミングのネタになりそう。
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:51 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (1)