三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

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2006年07月31日

KaazaとSkypeを作った二人が次はプロジェクトヴェニス

KaazaとSkypeを作った起業家2人、ZennstromとFriisが今度はプロジェクトヴェニスを立ち上げる。
Kaazaはファイル交換ソフト、Skypeは無料電話でどちらもP2Pを利用した画期的なサービスだ。

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当然と言えば当然だが今度は動画にフォーカスして、インターネット上でTV番組や動画を配信できるソフトウエアを開発する。Kaazaの時は随分著作権の問題で話題を巻き起こしたが、今度は同じ失敗をしなようにように始めからテレビ局との連携を試みている。

ところで、彼らのおもしろいところは完全に勝ちパターンができていて、それを繰り返していくところだ。
ただ毎回その状況に応じて戦術的には違うアプローチをとる。

成功するかしないかは神のみぞ知るですが、成功率は他より高そうですよね。
企業でも人間でも、どんな勝ちパターンが作れるかは非常に大事。状況に応じて現場での具体的な行動を変えていくことはもっと大事。まさしく戦略的思想ですね。

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:33 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月28日

未来学者アルビン・トフラー、日本を語るその2

さてトフラー氏のインタビュー記事に関する昨日のエントリーの続き。
本文中に、日本の教育システムを

アメリカ以上に、「従順で、機械的に働く労働者」を生産するシステムとなっている」
教師がもっと自由に教えられ、自ら「考える」人材が育つようにシステムを抜本的に改革しなければならない

とあるが、非常に頭の痛いコメントだ。これだけ聞いているとなんだか日本人は頭を使わないような印象を受けるが決してそうではありませんよね。もちろんトフラー氏もそのようなつもりで言っていないは重々承知しているが。

小学校の教育をアメリカで受け、ビジネスマンの基礎を外資系で叩き込まれ、現在はコテコテの日本の現場でコンサルティングと教育に携わる人間としては頭を使わない外国人も山のように見てきた。決して日本人が使わないわけではない。ただ自己主張をあまりしないためにそう見えるだけだ。

そのために自己主張を訓練して外国人とディベイトすればよいかと言えばそれは短絡的で、特殊な人を除いてあまりお勧めしない。言語のハンディーも、もちろんのことだがそれ以上に価値観や論理体系がそもそも違いすぎる。誤解を受けない程度の話術はもちろん必要だが。

ただトフラー氏が言うようにさらに自らで考える人材の育成はこれからの知識社会では必要だ。資源のない日本は加工貿易立国として長らく成長してきたが、それが逆に成功の復讐となり昨日言っていた過度な製造業重視の姿勢を強化する。これからはそうではなく新たな資源、「人財」を育てていかなればこの国の未来は暗い。

ではどうすれば良いかといえば日本人の観点から見て二つ考えるところがある。

まず一つ目、科学的に失敗から学ぶ姿勢を身に付けることだ。
いろいろな所で教えていると、とにかく正解を知りたがる人が多い。とかくビジネスにおいては、正解がある問題点なんて本来ほとんどなく、現場ですりあわせながら発見していくものだ。ただしこのすり合わせをいきばたりあったりでやってはいけない。

最も海外のMBAで教える先生から話しを聞いているところでは答えを知りたがる人が多くなったと言うのは世界的に見られる傾向のようだ。だからこそ元々経験則から学び、ボトムアップ型の論理構築をする習慣がある日本人では根付きやすく差もつけやすい。暗黙知を形式化していく不断の努力が大事だ。

二つ目は過去の良いものを活かしていく姿勢だ。
故ドラッカー氏がNHK特集の「明治」で言っていた事柄と共通するが、彼は日本が明治以降目覚しい発展を遂げたのは旧来の価値観を否定せず、ある物を活かして行ったことが大きかったという。因みに彼が絶賛していた渋沢栄一の「論語」の読み方が復刻版ででてますが、なかなかいいですよ。

学生の頃だが世界の主要国で革命を起こしたことない国は日本ぐらいだというのを聞いたことがある。明治もだから革命ではなく維新と呼ばれる。その頃はなんだか腑抜けな国民だなあと劣等感を感じた記憶があるがそれはまったくの見当違いだと今にすれば思う。革命はなんだか破壊的な臭いがする。
自然を愛し、2000年以上国を維持してきた農耕民族が維(これ)を新たにする。すばらしいことじゃないか。

今のはやりの言葉で言えばサステイナビリティーと言うのだろうが、もう何千年もやってきましたよといいたいところだ。ところが一つ目の科学的に失敗から学ぶ方法が確立されていないため、二つめの過去の良い部分を活かすことが、学問体系にならず、現状ではせっかくのノウハウも輸出できない。

加工貿易立国としてこれからは「知識商社」が必要な時代だ。今は知識の輸入業者ばかり(自戒を込めて)だがこれからの挑戦だと思う。思えばそのようなことを漠然と考えて独立したが、本当にまだ山の麓にも来ていないような気がする。

なんだか評論家みたいになってしまったが、さあ、仕事仕事(笑)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:46 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年07月27日

未来学者アルビン・トフラー、日本を語る

先日日経ビジネスオンラインでこんな記事があった。因みに今日のリンク先は日本語です。

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未来学者ってどんな学者やねんと思わずツッコミたくなるがトフラーは第三の波を書いためちゃ有名なおじさんだ。彼の先見の明には恐れ入るが、日本が競争力を取り戻すための問題点をあげている。一つ目は過度な製造業重視、もう一つは自ら考える人材を育てる教育。

この2点は現場でコンサルティングと教育をしている人間としては思い当たる節が多い。
まず過度な製造業重視は懐古主義や、あまり良い方向ではない王権復活のような印象を受けるのは私だけだろうか。

例えば最近日本の鉄鋼業界が好調だという記事を良く見かけるが、これを見て「そうだやはり日本は実直に製造業だ」と思ってはいけない。もちろん世界的な需要があがることにより会社の売上があがること自体は関係者にとって喜ばしいことだ。ただこれは古典的な枠組みの中で起きている物で、日本の未来を背負っていく現象でも、兆候でもない。

昨日のエントリーの中でものづくりへの回帰に関して少し触れたが、誤解のないように言うと、ここで言うものづくりは昔にそのまま戻って、同じ物を作るという意味ではない。本当の日本のお家芸である「ものづくり」は昔の和菓子の入れ物やからくり人形、傘などなどに代表される機能美が根幹にあり、そこには他にはマネできない高いクリエィティビティーとイノベーション能力がある。

逆にアメリカの「ものづくり」を代表するような物はクライスラー社のハリケーンだろうか。ジープブランド究極の車として作ったのはなんと排気量1万1400cc。前が5700ccで後ろが5700ccで独立駆動するようだ。
なんだか頭わりーー(笑)。でも実にアメリカらしい「原点回帰」だ。さらに後ろで手綱を引いているにはベンツの人でこれがまたいい意味でアメリカらしい(笑)。

2点目の教育についてだが長くなりそうなので明日のエントリーで書きます。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:42 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年07月25日

次世代のMBA(ビジネス)はMDA(デザイン)になる?

最近アメリカではどうも物づくりへの回帰がすすんでいるように感じる。
行き過ぎた合理化と経営管理からの反省からだろう。このエリアに関するエントリーは今後増えていくような気配だが今日は教育の側面から。

ビジネスウィークの記事の中でスタンフォードが新しくデザインスクールを設置したとある。
デザイン思想と戦略をデザイン志望の生徒だけではなく、ビジネスやエンジニア専攻の人にも教えるという。

もうひとつ、デザイン教育で定評のあるイリノイ大学でも、卒業生の半分以上はすでにマッキンゼーなどの戦略コンサルティングやマーケティングまたはリサーチ関連の企業に就職しているそうだ。

既存のMBAコースでも問題解決能力というより問題発見能力に傾斜したプログラムを充実させている。
元々コンピューターサイエンスやロボット工学で定評のあるカーネギーメロン大学やUCバークレー、ウォートンなども取り組んでいるようだ。(これに関連するエントリーは以前にも書いたがよろしければご参照ください。)

ヨーロッパのINSEADは米国カリフォルニア州にある、自動車デザインで世界屈指のArt Center College of Designと提携プログラムも始めている。

さてここで言う「デザイン」の翻訳は本当に難しいと思う。物の形や色目からくる狭義のデザインではないので、念のため。

それで思い出したが、まだP&Gで新入社員だったころアメリカ軍隊にいて、その後UCバークレー校を卒業した上長で、シティーハンターに出てくる海坊主にそっくりな人がいた。彼は後に社内で定性調査のスペシャリストとして社内で最高位の役職になったが、当時はとんでもなくかわいがっていただいて、よく訓練もしてもらった。
細かい人間の心理まで気をくばることに優れていたが、本当に人は見た目で判断できないと思った(笑)。そんな彼に昔こんなことを言われた。
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エンジニアは問題先にありきで分析から入るが、建築家は無から始めなければいけない。
Design の翻訳はむしろ設計のほうが近いのかも知れない。
今から思えばまさしくイノベーションの根源だが、何かと印象に深い言葉で今も残っている。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:31 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年07月24日

マイクロソフトもiPodとiTunes

オンラインミュージックにとうとう大御所登場。マイクロソフトが今年中にポータブルミュージックプレーヤーとそれに付随するサービスを始めると発表した。その名前はZUNEで以下がロゴ。

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上記にウエブサイトもリンクしましたがまだあまり情報は開示されてません。メールアドレスを登録しておくと今後の情報をアップデートしてくれます。最近ネットサービスのプレリリースに多い方法ですね。

ところでこの名前ですが、
Xbox+iTunes=Xune(xは英語でザ行)=Zune
ではないかという推測がどこかのブログにあったがかなり説得力があり、本当にそうであればかなり安直(笑)。最もただのコードネームで実際のサービス開始時には違う名前になる可能性もありますが。

さてイメージで先行するアップルに2番手で仕掛けるマイクロソフトはどう勝負に出るか。DRM(デジタル著作権管理)の整備に関してはマイクロソフトのほうがオープンで外部に使いやすいので、そのあたりを機軸にすればまだ残された市場で戦うことは十分可能だ。

OS戦争の時にはハードにこだわり、OSの提供や互換性を持たせるのに遅れた(ほとんどしなかったとも言えるが)アップルは失敗例のように言われた(ここへ来てスタイリッシュで持っててうれしくなるハードで儲けるお家芸で復活しているけど)。

クローズドなDRMのアップル陣営に対して、オープン性を武器にするマイクロソフト。なんだかパターン似てませんか?最も似てるからと言って同じ結果にはなりません。外部環境要因の違いを認識しなければ火傷をする可能性も大。

因みに日本でオープン性という観点から似たような事例をあげれば、80年代に面白いソフトしかないように選択と集中戦略をとった任天堂。カセットが高価で零細ソフトウエアハウスには結構負担だったようだ。
それに対して敷居を下げて零細ソフトハウスでも入れるようにして、多産多死型戦略をとったプレーステーション。軍配は皆さんご存知の通りです。

面白いソフトしかない任天堂は確かに古典的なブランディング上は正しいように感じる。特に成熟市場であれば誇大広告に半ばだまされたお客さんが増えてくるので、選択は楽しみよりもしろ苦痛であることすらある。ただ成長市場で、娯楽の世界だったので「面白い=たくさんから選べる」だったのだろう。

因みに私が応援するベンチャー企業が始めた新しい動画配信サービスのxcreamがマイクロソフトのDRMを利用したのはオープンだったことが大きい。特に有料配信市場においてはかなり重要ですね。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:43 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年07月21日

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)もすでに市場細分化

最近ミクシィやグリーを始めとするSNSについてマスコミで取り上げられるのを目にするようになった。ビジネス向けのSNSは以前からあるが、海外ではテニス愛好家専用のSNSもすでにできつつある。名前はメッシュテニス。
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市場が成長するに従い細分化が進み、より詳細なターゲットに対応した、製品やサービスが出てくるのは珍しい話ではないが、この業界の動きはやはり早いですね。
低コストで始められるビジネスが多いために参入障壁が低いですが、その分熾烈な競争が早くに始まり、そして勝負が決まるのも早い。

ただ先行者利益で逃げ切れるかと言えばそんなに世の中は甘くない。すでに10個近いSNSに登録している人も珍しくなく、面倒と思う人もでてきているようだ。

市場細分化の後は必ず市場選択が始まるが、結局残るところは顧客に愛されるブランドを築いたところになる。

追伸;
ごめん、今日もオチありまへん。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:35 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年07月20日

おおさか次世代経営者道場

今度大阪府と株式会社アイさぽーとが中心となり実施する「おおさか次世代経営者道場」で講師をします。
私以外は各界の大家でかなり豪華な講師陣です。

詳細はリンク先のページにありますが大阪を元気にしてくれるような経営者を支援する場です。
最近は仕事がほとんど関東方面で、何かと不景気な話しの多い大阪でこのような活動ができるのはうれしい限りです。

誤解のないように言えば、元々帰国子女で、海外との接点が長かったためどの都市がいい、悪いと言う価値観は持ってません。だから大阪が東京と比較してどうのというつもりはあまりなく、それ自体を議論するのは無意味でしょう。とはいいながら大阪人と東京人の違いと言う類の本は単純におもしろいと思うので思わず買ってしまいますが・・・・

ただ一極集中はイノベーションの敵と言っても過言ではありません。やはり地方都市が元気でないと日本の景気も大局的にはよくなりません。企業内でも同じことが言えますが間違った選択と集中を行えば命取りになる。

大企業の採用担当者から評判のよろしくないスタンフォードがニューヨーク、ボストンなどの大都市がある東海岸とは正反対の西海岸にあるのは偶然でしょうか?
またそのエリアにシリコンバレーがあり、ヤフーやグーグルを始めとするベンチャー企業が生まれてきたり。あるいは同じ西海岸で言えばハリウッドがあり、さらにシアトルは、マイクロソフトとスターバックスの故郷でもあるのはすべて偶然ではなく必然性があってのことですね。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:25 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年07月19日

アメリカでの新しいビジネスの潮流;非完璧主義

歴史的な味の変更をしたニューコークはまだ記憶に新しいと思う。当時コカコーラは相当なリサーチとマーケティング予算をかけたようだがうまく行かず、急遽クラシックコークとして元の味を復活させた。
この出来事はこれまでの収束思考的分析型マーケティングの限界を見せ付けた歴史的な出来事とも言える。
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ただ「下手な鉄砲数うちゃ当たる」発散型マーケティングがいいかと言えばそうではない。そんなん当たり前やん、と思うかも知れないがアメリカでもマーケティング巧者で知られる企業もその後、ジェネレーションXを狙った奇妙なドリンクを始め、いろいろ試したがどれもうまく行っていない。

ここで面白いのがコカコーラ社のイスデルCEOは株主にたいして今後もこのような失敗が起きると言い切ってしまっている。また企業再生プロセスの中でさらなるリスクを重ね、失敗を受け入れなければいけないとも。

これはビジネスウィークの記事にあった話だが、これからも失敗はすると株主に対して公言してしまうことはめずらしい。ひとつ間違えば開き直りとも聞こえ、株価が下落しても不思議ではない。日本ではあまりピンとこないかもしれないが、アメリカでは比較的新しい流れだ。

蛇足ですが、P&Gにいたころfailure(失敗)という言葉は報告書等で絶対に許されなかった。failureと言う言葉を learningに変えなければいけない。詭弁のようにも聞こえるかも知れないが、今から思えばこんな小さなことでも大きな違いが起きる。

記事の本文中には失敗から学ぼうとする他のアメリカ企業の試みが紹介されているが、失敗から学び、未来に生かすことは今後の知識社会でますます重要になる。

結局のところ早く安く失敗する(学ぶ)ことがイノベーションへの一番の近道で、今後はそれこそが企業の競争優位性の源泉になる。これからは、未来は予測するものではなく創りあげていくものになる。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:39 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年07月18日

サンフランシスコの遠隔絵描きマシーン

はーい、今週のびっくりどっきりメカ!!(ってこれわかる人結構おっさんやんな、もう。)
じゃなくてトリビアネタです。
路上アーティストで似顔絵を描く人は見かけるが、パソコンを使って遠隔でやることにより世界に活躍の場を広げている面白い試み。
描くものも顔ではなくあなたの「夢」か「願い」。現代版のアラジンの魔法使いみたい。
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しかし世の中にはほんまにいろんなこと考えるやつおるもんやなー。関心するわ。


投稿者: 三ツ松新 日時: 10:43 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年07月11日

トムピーターズ;「社内政治は絶対マスターしろ!!」

どんな会社でも社内政治はあり、それに関して不満を言う人がいる。
社内の議論に対して、不毛、ムダ、ばか、アホといろいろな悪口を若手社員から聞くことは職業柄少なからずあり、その気持ちは痛いほどに良くわかる。

トムピーターズはブログで社内政治は絶対にマスターしなければいけないツールだと強く言っているが私も同感。彼はそれどころか社内政治をむしろ楽しむぐらいでないといけないという。一般的に社内政治をなくすには全てを超越した大儀があればいいというが彼曰くそれは夢物語だと。

楽しむまでは難しいとしても、人間が人間である限り社内政治はなくならない。3人寄れば政治は生まれる。政治をマスターできなれば何事においても成功は難しい。ずるい、汚い、子供じみていると言っても何も始まらない。

そういえば先日ハーバードビジネススクールの論文で「社内政治」をテーマに研究を始めた教授の論文を読んだ。まだこれからの分野だと思うし、どこまで実学になるのかは未知数だけどしばらく注目したいと思う。おもしろい内容があればまたエントリー書きます。

投稿者: 三ツ松新 日時: 07:21 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月10日

オランダの古くて新しいおもちゃ。

先日レゴに関するエントリーを書いたけどこんなレトロなブロックを作っている所もある。
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オランダにある会社だが、本物の小さいレンガなどを、特殊なセメントで積んでいく。また、この特殊セメントは水溶性のため溶かせば何度でも作り直せ、違う形の物も作れる。

どうでしても勝てない巨人がいれば時代に逆行するポジショニングもありえる。
最も単純に逆行するだけではだめだ。この場合一見、逆行しているように見えるかも知れないが、実際はそうでもない。レゴと比較すればブロックを組んでいく難易度はあがり教育的要素や工作する楽しみは増える。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:28 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月07日

簡単にページランク7から被リンクをもらう方法

本邦初公開、内緒にしたい衝動にかられていたがガイカワサキ氏から催促のメールが来た(笑)。
以下参考までに彼の経歴

初代Macintoshの登場時にパーソナルコンピュータでもっとも重要なのはソフトウェアと唱え、Macintosh用の優秀なソフトウェアの開発を各社に呼びかけるエバンジェリストという役職をつくる。その後、一時、Apple社を離れコラムニストやサードパーティーソフト数社の経営に携わっていたが、1995年7月にアップルフェローとしてApple社に復帰。現在は起業家を支援するGarage.comの会長兼CEO。
ニフティーデジタル用語辞典より

1部書籍も翻訳されてますので興味のある人はアマゾンで検索してみてください。

それはさておき本題です。

彼のブログはページランク7です。単純比較はできないが松下電器産業、ソニー、トヨタもページランク7。
そんなサイトのそれもトップページから被リンクをもらえます。被リンク、ページランクの意味がわからんと言う人はグーグルのサイトを参照してください。

私の以前のエントリーの中と同じフィルムループを作ってそのページをガイカワサキに知らせれば被リンクをくれますよ。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:41 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月06日

小さな巨人モレキュラーマン行きまーす!

ナノテクノロジーと言う言葉を最近耳にすることが多いと思うが、ゼッペンフェルド博士はこんな茶目っ気たっぷりの物を作っています。なんと28個の一酸化炭素から作られた新しいヒーロー誕生!

「身長5nm(5/1000mm)♪、体重0.00000・・・・(20個程度続きます)g♪」

stm5.gif

子供の頃、始めて分子の存在を知った時に顕微鏡で見れたらおもしろいのにと思った記憶があるけどすでに現実になりつつありますね。
そういえばまだ小学校になるかならないころ、進化論を始めて知った時に足が生えてくることを期待して魚を庭に放したっけ。もちろん死んだけど(痛)

思い出話はそれぐらいにして、モレキュラーマンは何がすごいんだろう?
これは分子、原子レベルで我々は物を動かしたり観察できたりすることを意味する画期的なできこどだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

いやだから、これだけ小さいレベルで物事を制御できるのは身の回りでは我々を含めた生命体だけである。すなわち我々はナノテクノロジーを持つことにより・・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

うーん、マンダム・・・・・・

いや、ボケてる場合ではない。

誤解を恐れずに言えば
「我々は神の力を手に入れることになる。(マモーの声)」

これがあれば超小型ロボットが体の中に入り込んでガン細胞の遺伝子だけを破壊してまわるスーパーマンならぬスーパー白血球も夢ではないかも知れない。すでにこうなればロボットと呼んでいいか定かじゃないけど。
あるいは分子の動きを完全に止める籠が作れたら溶けない氷ができてしまう。こんなのは序の口でこの領域の研究者と話しをすればいくらでも不思議な夢物語が聞ける。

最近はCSRが持てはやされているが「神の力」を持ち始めれば生半可な倫理観では経営者は務まらない。
途中ふざけたので最後は少しまじめに締めます。

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:35 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月04日

GAPもグローバリゼーション苦労してるなあ

GAPがヨーロッパで苦労しているという記事がビジネスウィーク誌にあった。
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どうもヨーロッパ人はアメリカンカジュアルはお気に召さないようだ。ニューヨークにいるデザイナーはすでにヨーロッパ市場を意識した物を試してはいるがなかなかうまくいかない。そこで昨年すでに現地に購買、プランニングそしてマーケティングの1部を移動している。

グローバリゼーションは大きな機会を生み出すが、本当に頭を悩ます所でもある。人間の性質なのか違いに注目しがちだが、これまで何十カ国のもために商品をつくり、その国の人と仕事をし、また多様な国の人を上司にも部下にも持った経験からすれば、世界中の人は案外同じような考え方をしていることが多い。

違いを見つけるより、同じところに注目するほうがはるかにいい塩梅だ。地球平和のためにも・・・

過度な現地のカスタマイゼーションは命取りになるが、そのバランスがこれからGAPの現地デザイナーの挑戦だ。

投稿者: 三ツ松新 日時: 00:40 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年07月03日

マルコム・マゲッリッジの言葉

マルコム・マゲッリッジ(Malcolm Muggeridge)
1903年に生まれ、ケンブリッジ大学卒業。カイロ大学の講師を経て、ジャーナリストとなる。戦時中はMI6に所属しておりスパイ経験もある変り種。
因みにMI6はイギリスの諜報機関でジェームズボンドとバンコラン大佐がいたところ(笑)。

それはさておき彼の言葉、
「忘れてはいけない、流れと同じ向きに泳ぐのは死んだ魚だけだということを。」

厳しいが真実です。でも心配することなかれ。人間生まれながらに強い成長欲求を持っているのでそれをどう開花するかだけ。好きなことで流れに向かって泳ぐほど楽しいことはない。

原文
Never forget that only dead fish swim with the stream." -- Malcolm Muggeridge.
出所
http://www.mycoted.com/Creativity_Quotes

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:36 | | コメント (5) | トラックバック (0)