三ツ松新'sブログ
イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ
2011年06月17日
やっぱりブランド(アップル)は宗教
マーケティングでは通常のマーケットシェア以外にマインドシェアとハートシェアと言う言葉がある。
マーケットシェアはいわゆる売上やボリュームが何%という誰もが馴染みのあるもの。
マインドシェアは最初に頭に浮かぶブランドの比率。例えば日本でマヨネーズと言えばキューピーとか。
ちょっと余談だがサランラップなんかもそうでもはやラップの代名詞になっている。ある種、究極の状態でクレラップまでサランラップと呼ばれてしまったりする。これはシビックのことをカローラと呼んでしまうようなものだ。
ほかにアメリカでもセロファンテープをスコッチテープと言ったり、ジープなんかも登録商標だ。そう当たり前の人には当たり前だがバジェロはジープじゃないんです。
それと最近では検索することを「ググる」と言ってみたり。数え上げれば古今東西、例はたくさんでてくる。
もうひとつ慶応の池尾先生に教えていただいたおもしろい話があって、ちらし鮨の素と言えば永谷園の「すし太郎」を思い浮かべる人が多いと思うが実はマーケットシェアはミツカンの「五目ちらし」のほうが上。
なぜこうなったかと説明するのは難しいが商品が代名詞化するのはいいが最初から一般名詞を使うのは極端な話車を「車」という商品名にするようなものでポジションを築きにくいからだろう。
そしてハートシェアはここに好き嫌いの要素が入る。好きと思う人が多いブランドで目指すはここ。ハーレー・ダビットソンなんか典型で刺青まで入れてしまう人がいる。
ブランドは究極は宗教の信者を増やすようなものとは俗に言われている。感覚的にも信者でない人から見れば盲目的な部分もあり正しいようにも感じる。そしてそれも脳科学的に正しいと言えそうだ。
英国BBCのドキュメンタリー番組での内容だが日本版CNNにも取り上げられていた部分の以下引用。
同番組では神経学の専門家が磁気共鳴断層撮影(MRI)を使ってアップルのファンに同社の製品を見せ、脳内の反応を調べる実験を行った。その結果、脳の特定の部位が明るくなっていることが判明。これは、宗教信者に神の像を見せた時に明るくなるのと同じ部位だった。
しかしこれでアップルも安泰かといえばこれも難しい。アップルはまだ新興宗教で、その求心力はジョブズという教祖の力によるところが大きいと言うのは誰もが思うところだろう。因みに完全に余談だが最近、ブランディングはいろいろな業種で言われているが一度でいいのでりそな銀行のTシャツ(刺青とまで言わないが)を着てる人を見てみたい。
それはさておきジョブズの引退後は不安要素も多い。またえらく立派な新社屋を建てるというのも気になる。継続性や権威主義を否定する彼からすれば単なる象牙の塔を作るとは思わない。
しかし後継者はどうだろうか?そして高層ビルがたつとバブルは崩壊し、立派な本社を建てると会社がダメになると言う俗説も根強い。そうなっては欲しくないが、私自信もこの俗説は結構信じている。
参考URL
http://www.cnn.co.jp/fringe/30002809.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 14:20 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年07月17日
何とも小粋なヴァージンエアー
これまで飛行機はおそらく何十万マイルも乗ってきたけど残念ながらまだヴァージンエアーは乗ったことがない。しかしこの話を聞いてますます乗りたくなってしまった。
機内で使われているソルト&ペッパーシェーカーは下のようにちょっと失敬したくなるぐらいかわいい。
そしてシェーカーの下には "Pinched from Virgin"(ヴァージンより失敬)と刻印されてるらしい。
ヴァージンエアーというかなんともイギリス人らしいネタだな。
参考記事;
http://www.forbes.com/2002/08/01/0801marketers.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 15:27 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年11月02日
ストックホルムの楽しいエコ
友達のクリエイターが送ってくれた動画。エコだけど楽しそう。
エコというとなんとなく忍耐、我慢にいきそうだがそれではなかなか長続きしない。今風に言えばサステイナブルじゃないないというのか。英語にしただけやけどw。
フォルクスワーゲンがCGMを利用してできて動画、ヴァイラルマーケティングを狙って作ってるだろうからマーケティング的にも結構先進的。賞金2500ユーロでよりよい社会づくりに貢献できる実験的な動画をアップできるサイトがある。
以下でほかのエントリーも見れます。
http://thefuntheory.com/
投稿者: 三ツ松新 日時: 13:47 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年10月23日
P&G ソーシャルメディアマーケティングの夜明け
古巣のP&Gがソーシャルメディアの重要性を役員に理解してもらうために4時間で何枚Tシャツが売れるかトレーニングを実施した。随分以前からテレビ広告からネット系の広告に予算をシフトしているが、ソーシャルメディアは情報がますます氾濫する世の中で重要性はますでしょう。
以下笠井氏のブログに元記事も含めいい解説があるので一読あれ。
http://dramrollonline.blogspot.com/2009/03/p-digital-hack-night.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:21 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年09月16日
Google マップ
説明するより見たほうが早いがGoogleジャパンのプライバシー保護に関する広報ビデオとでも言ったらいいのかな。You Tubeで見れるけどなかなか時代に合ったマーケティング手法で、なんともかわいいw
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:07 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2009年05月28日
大人向けのレゴ
もともと子供向けの商品の大人版にした例は世界中でたくさん見られる。日本なら学研の「大人の科学」なんかもそうだし、ハーゲンダッツなんかもそうと言えますね。
日本程顕著ではないにしても、団塊の世代やそのジュニアたちに相当する世代は多くの先進国には存在している。その人たちが大人になれば、ターゲットとしては大きいのでそりゃマーケティングの観点からみすみす見逃すこともないでしょう。ましてや子供のころ自分のブランドに親しんでくれた人ならなおさら。
昔ながらの子供向けの遊園地がのきなみだめでディズニーランドが好調(中長期的にみた場合ですが)なのもそういう背景があるからでしょう。
これもその例だがレゴになんとあのフランク・ロイド・ライトの建築物のシリーズが加わった。
因みに少し角度は違うが実物の写真。
いやあ思わず欲しいと思ってしまうのは私だけだろうか?
投稿者: 三ツ松新 日時: 13:12 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月10日
引き算のマーケティング
まだ日本では未発売だと思うが、ハーゲンダッツがおもしろい試みをしている。原料が5種類しか入っていない「5」シリーズのアイスクリームを発売した。
食品の後ろを見てあまりに多くの原料や化学用語を見て驚く人もいるだろう。そんな中で原料を絞りこむことによって、原料の良さや安全性をアピールするのはなんだか古典的で新しい。
因みに原料はスキムミルク、クリーム、砂糖、卵黄そしてココアなりバニラなりそのフレーバーになる物の5種類。
投稿者: 三ツ松新 日時: 23:39 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年11月07日
トウガラシと虫とカビと鳥のパートナリング
最近多様化が進む事業環境ではなかなか一社だけで勝つのは難しく、他社とのコラボやパートナリングの重要性が言われている。マッキンゼーのマーケティング分野のディレクターはパートナリングはマーケティングの4Pに続く5つ目のPだという人がいるほど。古巣のP&GもR&DではなくC&Dと呼ぶ戦略を取り始め外部連携をかなり強めいている。
僕自身が元々学生時代は遺伝子や進化論を勉強していたのでこのブログでは生き物に関連した成長戦略やマーケティングをテーマにすることがあるが、今度はパートナリング。
みなさんしし唐を食べていていきなり辛いものにあたった経験ってありますよね?我が家ではなぜか嫁のほうが当たる確率が断然高い(笑)。
トウガラシも人間がそのために品種改良したものはすべての身が辛いけど、野生種に近いものは辛くないものが混ざるようだ。この辛い成分はダイエットにも効くといわれるカプサイシンだけど味覚というよりベロの熱いと痛いを感じる神経を刺激している。
通常の動物はこの痛熱いカプサイシンを避けるが、鳥はカプサイシンに反応しないので平気で食べてしまう。これはトウガラシちゃんには好都合で鳥は食べるときに種を潰してしまわないので、遠くに糞といっしょに運んでもらえる
でもすべてのトウガラシが辛くないのはなぜか?トウガラシからすれば鳥に運んでもらい、外敵から身を守るにはそちらのほうが有利に見える。トウガラシがどうやって辛くなるかを調べるとそのヒントが隠されていて、虫が手伝っている。虫食いがあるトウガラシの実はその穴からカビが入り込み、そのカビの増殖を防ぐためにカプサイシンを増産させて辛くなる。
ここからはぼくの仮説も交じるが虫は型のよいトウガラシから食べるだろうから良い種が出来やすいものにカビが生えてそちらが鳥に運んでもらえる。しょぼい実は虫から見放され、辛くならないので逆の動物にだべられる。そうなれトウガラシは栄養をいい実に送ることができるし、いい実がつく個体が残りやすい。
これこそwin-win-win-winの見事なパートナリングだ。
参考文献;
http://www.sciencentral.com/video/2008/10/02/hot-chili-secret/
投稿者: 三ツ松新 日時: 15:06 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月06日
P&Gがミュージックビジネス進出
6月末にエントリを入れて気づけばもはや8月。7月は結局エントリーできずじまい。100万人のファンのみなさん本当にすみません(ってもうええちゅうねんw)。このような稼業はあまりにもアウトプット的な仕事を入れすぎるのも考えもん。
ところでクライアント先の社長さんにちょっと前に教えてもらった話やけど古巣のP&Gが音楽ビジネスに手を出す。少なくとも一瞬そうは見える。ただP&Gはソープオペラという言葉を作ったぐらいのスポンサー好き。Nascarにも昔からTIDEという洗剤のブランドがスポンサーをしている。
その流れから言えばミュージシャンまるごとスポンサーと言う話があってもなんら不思議ではない。ところがこれまで芸術家はどうもコマーシャリズムと相性が悪い人が多かったようだ。まあ確かに洗剤の名前を書いたTシャツ着て、「のってるかいベイビー、イエイー!!」(昭和、それも初期っぽいですが何か?)とロックミュージシャンがやってもおさまりが悪いのもわかる。
しかしここへきて多少の異変が起きてるよう。ネットの普及により音楽のダウンロードがものすごく気軽になった。昔はレコードを貸すという概念があったがダウンロードになるとあげることと、貸すこと、買うことと、借りることの境目がめちゃくちゃ曖昧になってきた。
こうなるとミュージシャンやそのプロデューサーたちが違う儲け方が欲しいと思っても不思議ではない。難しく言うとビジネスモデル、またはプロフィットモデルの改革を迫られている。
すでにインディーズバンドがアパレルブランドをやり、コンサートでも音楽だけでは飯が食えないから服買ってくれということもあるらしい。あるいは音楽を無料でダウンロードさせてくれるミュージシャンもでてきた。そこで広告宣伝の費用対効果が落ちている中で消費者と関係性を深めたい企業やブランドと利害関係が一致してくる。
ただこれまでの単なるスポンサーシップと少し違うのは音楽のマーケティングや流通のところまで手をだしてるところだろう。P&Gだけでなく、ナイキ、レッドブル、バカルディーも音楽業界でいろいろ試してるみたいで一見ミュージックビジネス進出のように見える。でもあくまで今のブランドをより強くしたいんであってそこを新しい収入源の柱にしようと思っている会社はあんまおらんやろう。少なくとも今んとこは。
因みにしたの写真はバカルディーがバックアップしているGroove Armadaというイギリスのバンドのコンサート風景。
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:10 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年03月19日
ポストモダンマーケティング
下の動画はロンドンの公共機関を一手に担うTransport for Londonの広告で、サイクリングしている人に気をつけようと呼びかける内容のもの。
視覚性認知の専門家であるイリノイ大学のDaniel J. Simons教授の作った認知テストを広告にしたものだけど、白チームが何回パスしたかわかるかな?下のネタばらしを読む前に見てください。
答えは13回ですぐでてくるけど、ムーンウオークしている熊には気づいたかな?もし気づかなかったもう一度見て横切っていくクマを探してみてください。
ポストモダンマーケティングのひとつにトリック性というのがあるのがこれはそれにあてはまるでしょうね。
最初に「This is an awareness test (これは認知テストです)」と煽るところがなんとも言えない。
なんかいい意味でだまされて集中してしまいます、まあ運転気をつけよっとw
投稿者: 三ツ松新 日時: 13:51 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年03月07日
スクラップからプラダとナイキ
プラダが製造過程ででる端切れで昨年テディーベアの携帯ストラップを販売し始めたが、今度はナイキも。
ナイキらしい所はマーケティングに環境問題に関心があることで知られるプロバスケットボールプレーヤー(スティーブナッシュ)を起用しているところでしょうね。
単なるポーズと非難の声も聞こえるが、営利団体としてはまずは始めることが重要でしょ。京都議定書を半ば無視したブッシュの態度からすればずいぶん好転したもんちゃうかな。お客さんが「グリーンじゃないといやだ」と言い出すともっとすすむんやろうけどね。
参考記事;
http://www.nikebiz.com/media/pr/2008/02/13_Nash.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 07:15 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年02月25日
東証の上海出張所
たまには日本の話題。東証が中国企業の日本誘致のために上海に出張所をつくったニュースが先週あった。このようにいろいろな試みをすること自体はすばらしいと思う。どのように化けるかは神のみぞ知る話で今後おもろい。
そやけど単純に僕の専門のマーケティングの観点から見たら中国企業が日本に上場するベネフィットってなんかあるんやろうか?まあ出張所出すだけで中国企業がこぞって東証に上場するほど世の中甘くないのはもちろんわかってるやろうけど。
基本的に上場自体のメリットは大きく資金調達のしやすさと信用度の向上の2点だろう。前者については欧米と比較するとかなり分が悪い。取扱高は少ないし、会計基準も国際ルールと若干のずれがある。後者に関しては東証で上場すれば日本では確かにメリットはあるやろう。最も東証は日本だけで上場してくれるところを増やすことを目的にしているらしいのでそうなるともはやニッチ戦略。
逆にいえばそこまで東証は追い込まれているんでしょうな。
「ロンドンとニューヨークよ、もうお前らなんか敵やないで!」
(「もう今日はこのへんにしとったろ」by 池野メダカの感じで)
斎藤社長、いっそのこと平日は今まで通りで土日24時間営業にするとかどないですか?
投資家のメリットは多いように思うけどなあ。
「ぼけ、そんなことできるわけないやろ、それと俺らをコンビニといっしょにすんな。」って声がすでに聞こえるような気がするけど。ちゅうかコンビニでもedyとかで株買えたらええのに。それかお釣りを勝手にインデックスファンドにでも投資しておいてくれるとか。ただ配当はなぜかセブンイレブンの商品券(笑)。
すぐにロンドンあたりが追随して終わりやんと思う人も多いかもしれない。そやけど百貨店のハロッズが日曜に営業始めたのはそんな昔の話屋なかったと思う。今でも日曜は昼から(笑)。
新事業や商品を扱って20年近くなるけどいつも一番変わるのが遅いのは危機意識がない人間。そういう意味では東証の危機意識はめちゃくちゃ伝わってくるんで今後いろいろとおもろそう。
参考記事;
http://401k.jiji.com/401k/t-news/back_t-news/080222-3.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 13:01 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月30日
メラビアンの法則は間違って使われる
めちゃくちゃ間違って解釈されてるのを見かける。あまり重箱の隅をつつく性格ではないが・・・
メラビアンはUCLAの心理学の教授。彼の法則はコミュニケーションの比率は
言語:聴覚(トーン、スピード):見た目(ジェスチャーなど)=7:38:55
というもの。だけどいつも適用されるわけじゃない。本人のウエブサイトにも書いてるけどあくまで好き嫌いの判断をするときの比率。
例えば
「おんどれは、ダボか!」と安岡力也風にいいながらダボのところだけを天才にいれかえてみてください。
「おんどれは、天才か!」
「ええ、ありがとう、そんなこと言われたら恥ずかしいわ」
そ~んなやつはおらんやろ~
口でごめん言うても学校の先生が態度が反省してへんちゅうやつやね。こういう状況の時はメラビアンの法則があてはまる。
危機回避能力は脳みその中でも俗に言う動物的なところ、すなわち非言語的な領域で判断するのでそちらが強くでるのはある意味理にかなう。
因みにメラビアンよりさらに10年ほどさかのぼるとバレーダンサー出身の文化人類学者で動作学の産みの親、バードホィステルの調査結果が別にある。
言語対非言語は30-35%:65%-70%というもの。コミュニケーション全般としてはこっちの数字のほうが感覚的には納得しやすい。
どちらにしても人間は見た目が大事というのはもう40年前に証明されているんやね。
参考;
http://www.kaaj.com/psych/smorder.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Kinesics
投稿者: 三ツ松新 日時: 08:12 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (1)
2007年10月25日
町をきれいにする広告
イギリスでの新しい広告のスタイル。
汚くなった壁や道に、会社のロゴやURLを高圧スチーム洗浄機でうきだたせるらしい。
これを考案した人はもとともいくつかオンラインショップをやっている人でとにかく安くでできる広告がないか考えていたところこんなん思いついたそうな。イノベーションは意外と提供者側ではなく使用者から生まれてくるといわれる好例だと思う。
個人的にはいいアイデアだと思うが、かなり長時間模様が残るやろうから、落書きと変わらんやんと言う人も出てくるように思う。どうせならオプションでまわりのほかの部分を奇麗にするサービスくっつけたらええのになあ。
http://www.streetadvertisingservices.com/
投稿者: 三ツ松新 日時: 15:23 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月20日
ゴリラとチョコレート
ネットでいろいろ話題になってるようやけどイギリスキャドバリーの新しいチョコレート広告ではフィル・コリンズのBGMにのせてゴリラがドラムをたたいている。(たたいているのはフィルコリンズじゃないので悪間違えないように)。
制作した広告代理店の話では最近の視聴者は見ているじゃまをされるのを極端に嫌うので広告そのものにエンターテインメントを持たせないといけないそうな。昔からじゃまされるのが好きなやつはおらんやろうけど、最近は携帯、パソコンなどまわりにおいて「ながら見」が増えているという調査を見たことがあるのでなんとなく納得できる。
この手の広告は以前ならほとんど意味のない広告として一蹴されたろうけどyoutubeでは数百万回と言うオーダーで視聴されているところを見ればまんざらでもない。ヴァイラルマーケティングの一例としてはおもしろい。
環境が変化しているときにこのような実験的広告はもちろん大歓迎だが、大事なのは目的に対する効果の吟味することですよね。生産現場ではもはや古典的やけど広告にもPDCAサイクルは必要。それも広告代理店任に丸投げじゃだめですよ。
http://www.aglassandahalffullproductions.com/
投稿者: 三ツ松新 日時: 06:54 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月19日
ポルシェのキッチン
ドイツのポーゲンポール社がポルシェとキッチンを作っている。
ポルシェのブランドエクイティーを考えれば台所???と首をかしげる人も中にはいるかもしれないけうまくライフスタイルにまで拡張していると思う。お金持ちになればなるほど目に見えない高次欲求にお金かけるからね。おかげでポルシェは目下絶好調。
因みにポーゲンポールは社歴115年。企業ゴールは創業以来
「台所をよりよくすること」(Our goal is to improve the kitchen.)
わかりやすい(笑)
そやけどまじめな話、先週のエントリーでも書いたけど会社の戦略に限らず、理念、ビジョン、何をとっても会社に浸透して始めて意味が出てくる。
知らんかったら無いんも同じやもんね。
投稿者: 三ツ松新 日時: 07:50 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月09日
なんであんたんとこ使うとええのん?
ハーバードビジネスオンラインにてビル・テイラーが書いてたが、ミステリーショッパーが銀行の窓口で
「なんで他やのーて、あんたんとこの銀行つこーたほうがええのん?」
って聞いたら2/3の人は答えられんらしい。これはなんも銀行に限ったことやないと思う。
もちろん喧々諤々やった戦略的優位性は書面ではあるやろう。そやけど社内に浸透させるメッセージはクリアで簡単であればあるほどええ。これはマーケティングメッセージでも同じやけど、簡潔やなかったら末端まで届かん。
今じゃP&GのCEOになってしまったが、A.G.ラフリーがまだアジアでマネージャーだった頃のお話。
たとえばフィリピンの工場で芝刈りをしているおじさんが今の目標や戦略を答えられたら、自分のメッセージは成功したと感じると言っていた。レベルって上がれば上がるほどパワーは失うんだよとも。
もう10年以上前の話やけど今でもよう覚えてるわ。
投稿者: 三ツ松新 日時: 11:17 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月06日
ルイ・ヴィトンのモデルはゴルバチョフ
一瞬イメージ違いのように思うかもしれんけどルイ・ヴィトンと言えばもともとは頑丈なトランクなどを作っていたカバン屋さんやからな。ゴルバチョフを使うのはある意味原点回帰やで。新しいブランドがどんどんでてきて奇抜なデザインが出てくる中での老舗ならではの戦略ちゃうか。
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:01 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年09月25日
普通が目立つ時
アメリカのアーティストが発行する雑誌がこんなように家に届くそう。
プロモーションや工業デザインにもあるとおもうが、洗練された普通はかえって目をひくことがあるね。
投稿者: 三ツ松新 日時: 22:28 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年09月20日
EBayでベルギーを買いませんか?
ベルギーではオランダ勢とフランス勢が拮抗して混乱が起きてる。そんな状況を憂いて一人の先生がそれをとめるべくベルギーのすばらしさを訴える文言をつけてEBayでベルギーを売り出した。
マーケティングで言えば広報戦術にあたるけどこのインパクトはなかなかやね。
参考記事
http://www.livescience.com/strangenews/070918_ap_belgium_ebay.html
投稿者: 三ツ松新 日時: 08:42 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年03月01日
スターバックス戦争
アメリカに公平な商品テストの結果を発表するconsumer reportsという雑誌がある。もちろん非営利団体がやっている。
今回のテーマはコーヒー。マクドナルドとスターバックスを含む主要なチェーン店4社が専門家により評価された。
勝者はマクドナルド。
以前スタバのコーヒーがマクドのハンバーカーよりカロリーが高いというエントリーを書いたけどなんだかスターバックスの分が悪い記事が目立つ。勝ち組の宿命とでもいうのだろうか。
それはさておき、このコーヒーの味についての結果をどうみるか難しい。スターバックスがビジネス上では他より成功しているということを前提にすれば、大きく二つの解釈ができる。
1.専門家の言う味と顧客の言う味の意味が違う。
2.コーヒーの味とコーヒーショップの成功は無関係。
どちらも結論にしがちだけど、どちらも仮説の域をでない。
まず手始めに顧客がコーヒーの味をどう評価しているのか、それと顧客がコーヒーショップをどう評価をしているのかの消費者理解が必要で、最低限それが無ければ答えはでない。
でも実際のところは両方やろうね。顧客が味と言ったときの定義は専門家のそれよりかなり広い場合が多い。自分の経験を考えて見ても「おいしいお店」と言ったときに必ずしも味だけのことを言っていないことも多いでしょう?
ところで洗剤の商品評価の中で一般消費者に一番白い布を選んでもらうと、専門家が言う科学的な白を選ばないって知ってました?因みに日本人は青白いものを選びます。色温度の関係(といわれているが)北にほうにいくとむしろ赤白いものが選ばれます。
あともうひとつスターバックスは「かっこいいあなた」。(若干かげりが見えつつあるそうですが)を提供してます。アメリカではなんとなくヨーロッパ人に対するあこがれがあったりします。本人たちは認めないと思うけど(笑)。向こうでは洗練されたヨーロピアンコーヒーが売りなので業界太郎系には如何にも受けそう。
日本はもっとざっくり欧米スタイルコーヒーだけど「俺っていけてるビジネスマン?」なんて気分にさせてくれます。
職人気質の人はは認めたくないと多いと思うけど、コーヒーショップにおけるコーヒーの味は機能価値です。乱暴な言い方だけどシャンプーで言えば洗浄力みたいなもの。シャンプーの洗浄力は前提だけど、いまどきシャンプーを洗浄力で選ぶ人はほとんどいない。
最後に誤解されると困るけど職人気質が嫌いなわけではない、というかむしろ大好きだ。商売べたな職人で鉛筆なめるようなおやっさんはほとんど絶滅しかかってるけど、そういう人に出会ったときは伝説のポケモンをゲットしたときぐらいうれしい(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 19:05 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年01月30日
世界一高いTシャツ
イギリスのサイモン・キングが老舗百貨店ハロッズのためにデザインした限定品でなんと15.5万円!
2700個のSwarovskiクリスタルをサイモン氏自らが手で配置している。
顧客のニーズがどんどん高次化していることを示唆する好例ですね。
投稿者: 三ツ松新 日時: 16:32 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月06日
スタバとマクドどっちが太る?
ブランドを構築する時にそのイメージを大事にすることは言うまでもないが、さて問題です?
以下の二つどちらが太りそうなイメージ?
スターバックスと答える人が多いのではないでしょうか?
New York Timesにおもしろい取材内容があったが、それによれはクリーム入りカフェモカのベンティサイズは490kcalで、なんとマクドナルドのチーズ入りクオーターパウンダーに匹敵する。
もし仮にマクドナルドのコーヒーで同じカロリーにしようと思えばお店にある砂糖29個とクリーム11個入れなければいけないそうだ。
ところでクオーターパウンダーはすでに日本にはなく、ベンティサイズ(約590ml)を注文する日本人はほとんどいないと思うが、日本スケールで言うなら、標準的なトールサイズでもマクドナルドのチーズバーガーよりカロリーは多い。
みなさんのイメージと同じですか?
いやあブランディングっておもしろいですね。まさしく戦場は客の脳みその中ですな。
因みにフライドポテトはそれだけでハンバーガーの倍ぐらいのカロリーがあるのでダイエットの人は要注意(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:33 | パーマリンク | コメント (3) | トラックバック (0)
2006年08月21日
タコベルのこてこてマーケティング戦術
しばらくお盆休みとその前後バタバタしていたものでブログの更新滞ってしまいました。
日本全国100万人のファンのみなさん(妄想)、ごめんなさーーい(100トン)。
ゴホン、さて本題。
アメリカのアントレプレナー誌に、歴史的にあったマーケティング戦術の有名な成功例と失敗例を扱っているおもしろい記事があった。今日のエントリーはその中のひとつのタコベル。タコスのファーストフードチェーンだけど、個人的には非常に好きで、アメリカ出張のときは必ずと言っていいほど食べている。
そのタコベルのマーケティングキャンペーンがなかなか笑える。
アメリカにリバティー・ベルという独立戦争以来平和と自由のシンボルになっている鐘があり、おそらくアメリカ人で知らない人はいないと言ってもいいぐらい有名な鐘。
それをタコベルが買収して、リバティー・タコベルに改名すると言う、広告を出した。
鬼のような数の苦情の電話がリバティー・ベルを管理しているところにあったらしい。
日本で言えば牛角が金閣寺を買って金牛角寺に名前を変えて、焼肉屋を始めるという感覚でしょうか。それはそれで新衛門さんは喜ぶかもしれないけど(^o^)。最もこれは4月1日のエイプリルフールにやったものでもちろん冗談。
ただ小手先のことと侮ることなかれ。これにより1000以上のメディアで取り上げられ、7000万人のアメリカ人にリーチした。それによる売り上げの上昇がたったの二日間で110万ドル(約1.3億円)。小手先にしちゃ悪くない数字だ。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:13 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年08月10日
エクスピリエンシャル・マーケティング時代のゲームセンター
ウエールズ大学MBAで、エクスピリエンシャルマーケティングの講義を持っているが、それに関連したおもしろい事例を発見。
因みにエクスピリエンシャル・マーケティングに興味ある人は[新訳]経験経済なかなかいいですよ。
アメリカのアマゾンのビジネス書ではいつも上位ですが、日本では一時期廃刊になり、また最近ダイヤモンドが出してきました。やっと日本でも市民権を得始めたコンセプトでしょうか。著者の一人は元P&Gの人で、これからのビジネスの動きをうまく捉えていると思います。
それはさておきアメリカでの新型のゲームセンターだ。元々は映画館を改造して、オンライン対戦から個室の大画面でのゲームもできる。日本のゲームセンターはある意味相当レベルが高いので、それに慣れていれば思わずしょぼく見えてしまうかも知れないが、こちらは少し趣が違う。
家でやるゲーミングエクスピリエンスを究極まで追求した姿だ。
あと入場料が意外に高く、パソコンを応用しているので、ビジネスとしての採算性もよさそうだ。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:44 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年08月08日
トムピーターズとビートルズとローリング・ストーンズ
トムピーターズのブログに時折スタッフがエントリーをしているが、ビートルズとローリングストーンズを対比させた文がある。強烈な個性を持ったビートルズは途中で崩壊したが、ローリングストーンズは続けられていることをあげて、ブランド継続の難しさを自問している。
それに対してトムはコメントを入れているが、比較するまでもない、ビートルズは世界を変え300年たっても語り継がれるが、その頃にはローリングストーンズは忘れられている。大事なのは継続ではなく影響力(impact)だと言う主旨のことを書いている。好例として彼の好きな会社で、世界を変えて60ヶ月で死んでいったネットスケープをあげている。
ネットスケープは確かにかっこいいと思う。スカイプがあのまま買収されずに続けて3年後に倒産してても同じような存在になれただろう。
とまあ無責任なことを言いいながら、事業をやっている当事者が同じことを思わないのは承知だが、ブランディングの観点からは一理ある。ブランドに携わる人間としては継続することはもちろん望ましいが、それはあくまで結果であって目的ではない。ほとんどの場合、顧客は私達が持っているブランドはどうでも良いと言う事実を受け入れなければいけない。顧客の人生に好影響(impact)を与えて、初めて継続と言うリターンがある。そこで初めてどうでも良くない存在になりうる。
これって恋愛とも良く似てますね。もっと双方向だけど。
投稿者: 三ツ松新 日時: 07:28 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年08月04日
アメリカの環境にやさしいハイブリッドレンタカー
市場細分化の話しは何度となくでてきているがもちろんレンタカー業界でもその兆候は見られる。以前イギリスのカーシェアリングについてエントリーを書いたが、日本でも軽自動車に特化した低価格のカーシェアリングすでにある。
低価格で勝負するのもひとつの方法で、これをコストリーダーシップ戦略と呼ぶが、他に特化型戦略もありで、スーパーカー専門のレンタカー屋はその好例です。
最近は時代背景を繁栄してアメリカではハイブリッド車専門のレンタカー屋もでてきた。
湯水のようにガソリンを使う人もいれば、かなり環境コンシャスな人もいる(増えてきている)国だからこそ成り立つビジネスだとは思うが、いい傾向ですね。外部環境は常に変わるがそこに必ずビジネスチャンスはある。
投稿者: 三ツ松新 日時: 08:03 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年07月21日
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)もすでに市場細分化
最近ミクシィやグリーを始めとするSNSについてマスコミで取り上げられるのを目にするようになった。ビジネス向けのSNSは以前からあるが、海外ではテニス愛好家専用のSNSもすでにできつつある。名前はメッシュテニス。
市場が成長するに従い細分化が進み、より詳細なターゲットに対応した、製品やサービスが出てくるのは珍しい話ではないが、この業界の動きはやはり早いですね。
低コストで始められるビジネスが多いために参入障壁が低いですが、その分熾烈な競争が早くに始まり、そして勝負が決まるのも早い。
ただ先行者利益で逃げ切れるかと言えばそんなに世の中は甘くない。すでに10個近いSNSに登録している人も珍しくなく、面倒と思う人もでてきているようだ。
市場細分化の後は必ず市場選択が始まるが、結局残るところは顧客に愛されるブランドを築いたところになる。
追伸;
ごめん、今日もオチありまへん。
投稿者: 三ツ松新 日時: 14:35 | パーマリンク | コメント (3) | トラックバック (0)
2006年07月10日
オランダの古くて新しいおもちゃ。
先日レゴに関するエントリーを書いたけどこんなレトロなブロックを作っている所もある。
オランダにある会社だが、本物の小さいレンガなどを、特殊なセメントで積んでいく。また、この特殊セメントは水溶性のため溶かせば何度でも作り直せ、違う形の物も作れる。
どうでしても勝てない巨人がいれば時代に逆行するポジショニングもありえる。
最も単純に逆行するだけではだめだ。この場合一見、逆行しているように見えるかも知れないが、実際はそうでもない。レゴと比較すればブロックを組んでいく難易度はあがり教育的要素や工作する楽しみは増える。
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:28 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年07月07日
簡単にページランク7から被リンクをもらう方法
本邦初公開、内緒にしたい衝動にかられていたがガイカワサキ氏から催促のメールが来た(笑)。
以下参考までに彼の経歴
初代Macintoshの登場時にパーソナルコンピュータでもっとも重要なのはソフトウェアと唱え、Macintosh用の優秀なソフトウェアの開発を各社に呼びかけるエバンジェリストという役職をつくる。その後、一時、Apple社を離れコラムニストやサードパーティーソフト数社の経営に携わっていたが、1995年7月にアップルフェローとしてApple社に復帰。現在は起業家を支援するGarage.comの会長兼CEO。
ニフティーデジタル用語辞典より
1部書籍も翻訳されてますので興味のある人はアマゾンで検索してみてください。
それはさておき本題です。
彼のブログはページランク7です。単純比較はできないが松下電器産業、ソニー、トヨタもページランク7。
そんなサイトのそれもトップページから被リンクをもらえます。被リンク、ページランクの意味がわからんと言う人はグーグルのサイトを参照してください。
私の以前のエントリーの中と同じフィルムループを作ってそのページをガイカワサキに知らせれば被リンクをくれますよ。
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:41 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年07月04日
GAPもグローバリゼーション苦労してるなあ
GAPがヨーロッパで苦労しているという記事がビジネスウィーク誌にあった。
どうもヨーロッパ人はアメリカンカジュアルはお気に召さないようだ。ニューヨークにいるデザイナーはすでにヨーロッパ市場を意識した物を試してはいるがなかなかうまくいかない。そこで昨年すでに現地に購買、プランニングそしてマーケティングの1部を移動している。
グローバリゼーションは大きな機会を生み出すが、本当に頭を悩ます所でもある。人間の性質なのか違いに注目しがちだが、これまで何十カ国のもために商品をつくり、その国の人と仕事をし、また多様な国の人を上司にも部下にも持った経験からすれば、世界中の人は案外同じような考え方をしていることが多い。
違いを見つけるより、同じところに注目するほうがはるかにいい塩梅だ。地球平和のためにも・・・
過度な現地のカスタマイゼーションは命取りになるが、そのバランスがこれからGAPの現地デザイナーの挑戦だ。
投稿者: 三ツ松新 日時: 00:40 | パーマリンク | コメント (3) | トラックバック (0)
2006年06月29日
男は見た目が9割は言い過ぎかもしれないが・・
アメリカの科学雑誌ニューサイエンティストに、UCサンタバーバラ校で行われたおもしろい実験結果がのっていた。
それは男性の写真だけを見て女性が子供好きかそうでないかをあてると言う物。さらにどの男性と恋愛または結婚したいかということに関連することも聞いている。
因みこのエントリーのカテゴリーは、あくまで消費者行動の一環として興味を持ったのでマーケティングに入れています。
さてその結果、女性は男性の見た目、それも写真だけからかなりの精度で子供好きがとうか当てることができる。
さらに男性らしいかどうか判断してもらったところ、より男性らしいと見られた人は実際に唾液中のテストストロン(男性ホルモン)のレベルも高かった。
また女性に、短期的な関係を望む人を選んでもらったところ、より男性らしい人を選ぶ傾向があった。
過去の実験結果では排卵期には通常時と比較してより男性らしい人を好むこともわかっている。
ただ同じ女性に長期的な関係を望む人を選んでもらったところ、子供好きを選ぶことが多く、子供好きかどうかとテストストロンのレベルには相関関係はない。
と言うわけで若い男性諸君、もてたい人は急いでジムに通ってマッチョになりましょう!また早く結婚したい人は子供好きをアピールしましょうね、ってどんなまとめやねん(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:31 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月14日
ウエブサイトってみんないっしょやん;米フォーチュン記事より
フォーチュンのシニアエディター、デビットさんのコラムの解説です。
彼のポイントをひとことで言えばこれまでのメディアの境界がウエブの出現でなくなってきているとのこと。
例えば雑誌がウエブサイトを始める、音声を流す、動画も流す。
テレビ局が、ラジオ局が、新聞社が同じことをする。さてそうなるとそのウエブサイトは何?
雑誌?テレビ?、ラジオ?それとも新聞?
そこで物販を始めたりするとさらに話は複雑に・・・・
いや極めて簡単になるといったほうがいいのかも知れない。
あるいはもしコカコーラのようなメーカーが自社で番組を作り始めてウエブサイト上で放送を始めたらどうなる?広告枠を今までのように買う必要があるのだろうか?
すでに魅力的なコンテンツでアクセスを稼ぐメーカーも少なくない。というか物販サイトでも魅力的なコンテンツがアクセス向上のために、重要なのはすでに常識である。そう言えば日本でも初期の楽天で成功していた卵屋はひよこ日記を公開していてそれが随分客寄席になっていた。
このような流れの中で雑誌の中のコラムニストがあなたにしゃべりかける日もそう遠くはない。
投稿者: 三ツ松新 日時: 01:48 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年06月12日
Lego(レゴ)のインターネットビジネス
デンマーク生まれのおもちゃ、Legoと言えばもう知らない人はいないだろう。
そのLegoがLego Factory (レゴファクトリー)と言うウエブサイトを運営している。そこでは自分でソフトウエアを使って好きな形のブロックおもちゃが設計できる。そしてその設計を元に必要なブロックだけが算出されてそのまま注文できる。
えらく細かい話だけど520ほどのピースがありデンマークにある工場で手作業でつめているそうだ。
今のところ3000キットほどの注文でまだ少ない。ただ他人の設計図で面白いものが買えるので、インターネットとも非常に相性がよ、くこれからまだまだ成長するでしょう。すでに設計図のコンテストもあるので素人のカリスマレゴデザイナーがでてくれば市場はさらに活性化する。
誰かレゴで等身大のウルトラマン設計してくれませんか(笑)?
投稿者: 三ツ松新 日時: 14:29 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年06月05日
スイスの画家によるショートテール(ロングテールはもう古い?)
アマゾンに代表されるロングテール効果はもうご存知のかたも多いと思うがネットビジネスではこんな現象も見られる。
そうそれは「ショートテール」。
スイスの若き画家サラは1000枚の絵を書いた。それも数字の絵・・・・・
「値段=1000$-書かれた番号」から始まる。
その後100枚売れるごとに値段は10%ずつ安くなっていく。
すでに半分ほど売れてるのでサラもぼちぼち儲かってまんなー。
それはさておき説得の心理学に希少性の法則というのがあるが早く買わないと損をする気持ちを見事についてますね。
もうひとつ面白いのはグラフにあるようにじわじわ売れたのではない。ある日著名なブログに紹介されて、それから他の人のいろんなブログに紹介されて突然売れ始めた。継続性に難ありなのでビジネスとしてはともかくヴァイラルマーケティングのキャンペーンとしてはなかなか秀逸ですね。
とはいいながらも今後やりようによっては継続性のあるおもしろいポジショニングは築けるようにも思う。
ぼくも毛筆で漢数字書いてみようかな?結構外国人受けするかも(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:51 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年05月24日
オランダにいるイスラム教徒のためのソサイエタルマーケティング
そう、ご存知のようにイスラム教徒の女性はあまり肌を見せてはいけない。そのために頭や顔をかくすためのヒジャーブというスカーフのような物がある。
ところが運動をする時にはこれが結構危ないらしい。そこでオランダの会社がつくった現代版ヒジャーブ。テニスにもエアロビにもスケートにも、いろんなスポーツができてしまう。
コトラーの教科書通りの話をすればマーケティングは次にソサイエタルマーケティングへ進化するという。
ここは専門家によって意見が分かれるところで私も自論がありますが、より社会性の高い活動が企業に求められる動きはしばらく続くでしょう。
ところでナイキが袈裟をつくったらどんな物ができるのだろか?
投稿者: 三ツ松新 日時: 08:31 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年05月22日
顧客満足度;80:8の大きな誤解
アメリカの362社にアンケートしたところ80%以上が「優良な顧客経験」を提供していると答えている。
ところが同じことを顧客側に聞くと8%しか提供されていると感じない。すごい開き・・・・・
これに対して何ができるのか。ワーキングナレッジの本文では以下の対処法が書かれている。
・正しい経験を正しい対象顧客のために設計する。
・社内部署間の協力により会社が一丸となって主眼を命題におき、またそれに答える。
・顧客を何度も何度も喜ばせることができる能力を開発する。
なーんだ当たり前じゃないかと感じる人も多いのではないかと思う。ただその当たり前を実行するのが難しい。
それで思ったが以前勤めていたP&Gはビジネススクールの事例などにも取り上げられたりすることが多いため、よく内情に関する質問をされる。何か秘密めいたことをやっているのではないかとみなさん考えるようですがそんなことはないですよ。
あの会社にすごいところがあるとしたら、教科書通りの動きを本当にやろうとするところ。そして教科書通りに行かないときは教科書の載せれるほど仮説検証を繰り返して手法を確立して行こうという意志があること(必ずうまくいくわけではないが)。本当に意識だけの違いと言っても過言ではない。
蛇足ですがコンサルタントとして独立して6年目、当たり前のことを当たり前のように実行する力はとても重要だとつくづく感じる。物事は理想通りにならないと言う言い訳は何度も聞いてきたが理想を目指さなければ一生近づくこともない。私自身は仕事を受けるときはこのことをとても大事にしていて、できない理由を説明することがうまいところはこれまでクライアントにしたことがない。おかげでクライアント先にはこれまで非常に恵まれてきたように思う。
投稿者: 三ツ松新 日時: 22:07 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年05月18日
フランスの宣伝ならぬ、パン伝
羊の背中に広告掲載をしている例を以前紹介したが、次はフランスでパンを入れる袋にも広告です。日本で言えば米袋に広告を出すようなものですかね。
今後もこのように広告が増える傾向は続き賛否両論あろうが、そのことでお客さんとの上質なコミュニケーションはさらに難しくなる。
私たちはインターネットが普及する以前でも1日に平均3000点以上の広告に接触していましたが(読むという意味ではないですよ)現在ではさらに増えているでしょう。
このような流れのなかで今後ますます古典的なプッシュ型広告以外のコミュニケーションの媒体が重要になってきます。あなたの会社はお客さんとどれだけのコミュニケーションチャネルを持っていますか?
投稿者: 三ツ松新 日時: 00:29 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年05月15日
大脳生理学的消費者行動論;太郎君と花子さんの買い物
昔々、ある所に太郎君と花子さんという仲むつまじい夫婦がおったとさ。
花子
「おっとー、最近あたたくなってきたんで春らしい白いブラウスが欲しいわ、いっしょに大丸百貨店についてきて」
太郎
「・・・・・・」(因みに太郎君はyesの時は返事をしない)
花子
「ありがとう、じゃ用意してくるね」
その後大丸百貨店に到着してから1階の売り場にて
花子
「ねえ、ねえ見て見て、このネックレスすごくかわいいと思わない」
太郎
「・・・・・・・」
花子
「ねえそうでしょ、あなたもそう言うと思ったわ」
別の場所で
花子
「この、傘もいいわ梅雨が来る前に買わなきゃ」
太郎
「・・・・・・」
花子
「ねえそうでしょ、あなたもそう言うと思ったわ」
また別の場所で
花子
「あ、冬物の売りつくしセールやってる、このグレーのスカートいいわね」
太郎
「・・・・・・」
また別の場所で・・・
つづく・・・・
さて最後に花子さんは白いブラウスを見る時間がなくなり地下で夕食のおかずを買うだけで帰ってしまいました。太郎君は白いブラウスはどうなったのか途中でいらいらしてしまい、理解が出来ません。よくある(脚色しすぎか?)夫婦またはカップルの買い物の風景ではないでしょうか。
ここで仮に太郎君がポロシャツを欲しいと思えば、まっすぐポロシャツ売り場に行き、ポロシャツを買って帰ります。
以前話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解くと言う本が話題になりましたが一般的に男性が左脳優勢で女性は右脳優勢のことが多い。
もう少し厳密に言うとハーマンモデルでは男性は左脳の大脳新皮質、女性は右脳の辺縁系に思考特性を持つことが多い。各々分析脳とコミュニケーション脳である。絵で表現するれば以下のような感じでしょうか。
余談ですがハーマンの調査では夫婦は反対の脳に思考特性を持つ人が多く、同棲している人では同じところに思考特性を持つ人が多いようです。長期的な自己の成長には多様性を認め取り入れていくことは不可欠ですが人間も直感的に生涯のパートナーに求めるべきことがわかっているということですね。
また以前「sexの重要性」のエントリーでも書いたように、平均的に右脳と左脳をつなげる脳梁は女性のほうが20%ほど太いと言われています。
そのため逆に男性は女性と違い、買い物の時は極めて論理的に
ポロシャツ穴あいた
↓
(13さん、2度目の登場)
↓
ポロシャツいる
↓
ポロシャツ買う
となります。
一般消費財では男性の消費者行動はほとんどの人がこのような「問題解決型」にあてはまってしまうと言っても過言ではありません。ただその反面趣味性の高い物になるといきなりわけのわからない物にお金をかけてしまうこともあります。私も趣味で熱帯魚を飼っていますが、まわりからなかなかいい攻撃の対象になっています ^^;)。
これは女性と比較して脳梁が細いため感情(右脳)と理論(左脳)をわけることができるが、総合的な判断をあまりしないともいえます。
それに対して女性脳は右脳優勢で脳梁が太いためいろいろなオプションを試す傾向があります。
そのため花子さんは「白いブラウスが欲しい」がそれに限定することはあまりありません。
おまけにあれだけいろいろ見て浮かれていたにも関わらず、最後は極めて現実的に夕食のおかずだけを買って帰ります。
女心と秋の空と昔から言われますが、マーケターや製品開発業務に関わるかたは、奥さん、彼女との買い物に是非ついていってみてください。必ず新しい発見がありますから。
投稿者: 三ツ松新 日時: 21:15 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年05月02日
最高のセールスフォース
ハリーのお父さんはニューヨーク、ブルックリンの下町で小さなマットレス屋さんをやっていました。
日本でいうと、どこの商店街にもある布団屋さんのような所でしょうか。
ハリーはそれを50年近くかけてSleepy'sと言う名前で400店舗近くになるまで育ててきた。
ハリーは創業当時から最高のセールスマンだけを雇い、お客さんの話を聞けるように鍛えてきた。
その最高のセールスマンを彼は「マットレスプロフェショナル」と呼ぶ。
以下は「紫の牛」を売れ!著者のセス・ゴーディンがマットレスを買いに行った時に現場のセールスマンの出来のよさに感心して、直接聞いたお話です。
シナリオは私の脚色ですが・・・・・
Sleepy's では現場のセールスマンがやらなければいけないものすごい大切な仕事がひとつある。それはお店で72時間以内に直らない問題点があれば300#をダイヤルして直接ハリーに言うこと。
彼がその問題を直してくれる。
ほんでまだおちがあんねん。
グッドニュースを言うたら、そのまま電話切られるらしいでーーー(^0^)
シナリオ1
300#をダイヤルしたセールスマン銀太郎
「あ、もしもしハリー今日はとってもいい天気で・・・・」
ハリー
銀太郎
「お得意さんが○○して欲しいというんだけどうちのポリシーではできないんです。」
ハリー
「わかった、私がすぐにできるようにしよう、ガチャ プーッ、プーッ、プーッ」
シナリオ2
銀太郎
「もしもしハリー、今期の売上が前年度比で300%アップ。あんたやっぱすごいよ、ハリーの言うとおりに やったら本当にすg・・・」
ハリー
「ガチャ プーッ、プーッ、プーッ」
ハリー、かっこええ!(^ー^)
投稿者: 三ツ松新 日時: 10:35 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年04月21日
市場細分化とロングテール
市場が成熟してくると製品やサービスの種類が増えていくのはよく知られている話だけど、ここまで来るとすごいな。いやあ、ネットが浅く、広く対応できるからこそこのようなロングテール商品がでてくるのでしょうな。
動物の赤ちゃんのおしり本
タイトル通り、動物の赤ちゃんのおしりの写真ばかりを集めてるようです。他のサイトで見つけたのですがアマゾンでも(当然ながら?)発見。
The Book of Baby Animal Butts
弁護士専用の時計
アメリカの弁護士は6分刻みで報酬の請求をするそうですが、それに合わせて動く時計まで売られています。
このような超ニッチを狙う人をアントレプレナーならぬ、ミニプレナーと呼ぶそうですが、そのうち、3分刻みで動くウルトラマンのための時計とかでてきませんかね(笑)。
投稿者: 三ツ松新 日時: 09:04 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年04月12日
最新の広告テクノロジー
かつて中島らも氏が広告屋は何を見ても広告を出せないかと考えると書いていた。
らもさーん!!ほんまにそうですな(笑)。
因みにタイトルはセスゴーディンのブログ参考にしました。
投稿者: 三ツ松新 日時: 18:33 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年04月10日
アメリカ車のヴァイラルマーケティング
お客さんに広告を作ってもらうGMの新しい試み。投稿して選ばれると賞がもらえる。
当然ながら環境に悪いというネガティブキャンペーン広告もでてくる。
マーケティング手法としては賛否両論ですが、アメリカのありとあらゆるブログで取り上げられているので、ヴァイラルマーケティングの事例としてはおもしろい。今後も進化していくでしょうね。
投稿者: 三ツ松新 日時: 12:16 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)