三ツ松新'sブログ

イノベーションコンサルタントのデジタルクリップ

2011年08月31日

春巻きの皮とイノベーション

twitterやfacebookなどソーシャルネットワーク系のサービスがでてきてからブログをあまり書かなくなったという意見をちらほら聞くが、気付けば2ヶ月半も放置。しかしそうは言えどブログにもブログの住処は確実にあろう。

先日フォーブスにシンガポールの新顔億万長者に関する記事があった。62歳のSam Goi氏で冷凍食品の会社を経営していて、主力製品は春巻きの皮で世界一の生産量を誇る。

Goi氏は21歳で父親からお金を借りて修理工場を起業したがうまくいかずあえなく倒産。その後中国人ネットワークからさらにお金を借りて同じビジネスを再度挑戦して今度はうまくいった。

そしてそのころものすごい非効率的な春巻きの皮の生産を見て、機械化を試みた。その結果同じかそれ以上の品質の物を七分の一の値段で売ることが可能になりその後順調にシンガポーリアンドリームを実現・・・・・
とは残念ながらならなかった。

ここからがおもしろいのだが、実は売るのにすごく苦労した。味は負けていない、値段も1割ちょっと程度。何がだめだったのか?

なんと形。それまでの丸ではなく機会で作りやすい四角だったため、最初はかなり敬遠され売れなかった。そう、たったそれだけだ。人々はなんとなく四角いのがイヤなのだ。

しかし世の中の慣性というのはそれだけ強い。新しいことをやろうとすると必ず抵抗力はあり時としてはそれはそれは小さいものが極めて大きな抵抗力を示すことがある。

シュンペーターがかつてイノベーションを起こす人材の能力として
「洞察力、精神的な自由、抵抗に打ち勝つ強い意志」
の三つをあげた。三つ目をあげたのはさすがに栄光無き天才シュンペーター。

丸い抵抗に四角で打ち勝つ強い意志。一見馬鹿げているかもしれないが意外にも近い現実だろう。

参考URL:
http://www.forbes.com/global/2011/0808/singapore-billionaires-11-sami-goi-tee-yih-jia-food-ready-to-roll.html?partner=asia_newsletter

投稿者: 三ツ松新 日時: 17:43 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年02月24日

脳で運転できる車

脳とコンピューターのインターフェース技術については以前もいくつかエントリーを書いたが本当に日進月歩だな。パソコンや車いすの操作はすでにあるのでそのうち誰か作るだろうと思っていたが今度は車の運転も。

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:40 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月29日

中国のサービス型スーツメーカー

報喜鳥集団は1996年創立のスーツメーカーですでに売り上げは150億円近くある。スーツのレンジは3万円から15万円近くの物もあり決して安さを売りに大きくなってきたわけではない。値引きはしないの大原則のようだ。

それだけならそんなに驚くものではないが、ここがおもしろいのはロイヤリティープログラムで購入額に応じて、銀鳥、金鳥、不死鳥とメンバーのステータスが変わる。そして上に行くと、健康診断やメンバーだけのカクテルパーティーやツアーに参加できる。ドバイ5日間の旅なんかもやったそうな。

ビジネスマンの交流会は世界中どこでもあるが、どこも人脈をつくるの多かれ少なかれ参加者のひとつの目的だろう。しかしレベル感を維持するのは非常に難しく、最悪の場合変な押し売りをされたりする。

でスーツメーカーは確かに非常に質のいいクライアントリストを作ることは可能だ。中国で10万円以上のスーツが買えて、なおかつ買おうと思う人はそれなり成功して自己への投資もしようと思う人だろう。そんな人だけ集まれば確かにそれなりのレベルになるわな。ここまで来るともはやスーツメーカーと言うよりサービス業に限りなく近くビジネスモデルとしてもなかなか斬新だ。

参考記事
http://www.forbes.com/global/2010/1011/best-under-billion-10-baoxiniao-garment-look-like-vip.html

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:53 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年06月30日

空港のイノベーション

空港に人をうまく誘致しようという試みはどこの国でも行われているようだがシンガポール・チャンギ国際空港にはなんと4階建ての滑り台。30ドルの買い物をすると2回すべれるそう。単に大型商業施設を作ってはい終わりではあまりにも昭和的な箱モノ行政だが、空港のような非日常的な場所を遊び場所にするのはええな。

一個一個をイノベーションと呼ぶには大げさかもしれないがこういう小さなものがたくさん複合的に動き出すと全体としてはイノベーションになるね。

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投稿者: 三ツ松新 日時: 17:11 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年04月22日

ガラパゴスって言い出したアホは誰じゃ、出てこい!!

ってほんまにでてこられても困るが(笑)。

まあそれはさおてきロイターにおもしろい記事があった。

アメリカでの若者の携帯電話文化に関する記事だが概ねの内容は

・12歳から17歳の3/4が携帯電話を持っている。
・その中では一日あたり女の子で80、男の子で30ほどのメールの送受信がある。
・3分の1のティーンは1日100以上のメールを送る!
・87%のティーンは携帯電話といっしょにまたは近くで寝ている。
・メール独特の文化で誤解を防ぐために句読記号が特に女の子の間でよく使われる。
・そのために絵文字が普及しつつある

ほんでここ近年、iphoneの日本での成功を見れば、ガラパゴスやのうて単にはよ進化してただけやんけ。

話は少し違うがそう言えば、P&Gにいたころ日本法人の社員で日本の特殊性を声高に言っていた人って大抵長持ちせずやめるか、やめさせらる運命にあったな。その地域独特の需要はアメリカでも日本でもニューカレドニアでもどこでもある。だけどいろんな国に製品を展開をして、思っている以上に人間って同じと言うのは痛感させられた。

参考記事;
http://www.reuters.com/article/idUSTRE63J0K220100420

追伸;
ウィキペディアによれば野村総研ですなあ。

3.一方、諸外国では、日本国内とは異なる品質や機能要求さらには全く別のニーズが存在する

が曲者。これも時間軸を入れてないのでその段階での顕在ニーズと言う意味では正しいのだろがそこがまた曲者。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%83%91%E3%82%B4%E3%82%B9%E5%8C%96

投稿者: 三ツ松新 日時: 18:12 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年09月14日

湿気から水牧場

未来の家電を創造するために、世界中の若手工業デザイナーを集めた Electrolux design labというおもしろいサイトがある。そこで年間優秀賞を決める投票があり結果は今月末にあるが、ファイナリストがでそろい、その中に以下の写真にあるように雨水を回収する装置をデザインしたものがあった。

watercatcher (1).jpg

ハリーポッターにでてくるスニッチのようなものが飛び回って雨水を回収してくるのだがおもしろい。容易にもっと効率的な物が思いつくという観点では、実利的ではないので工業デザインとしてはどうかと言う意見もあるだろうが、ペットのような感覚の物になるでしょうね。

我が家に掃除ロボットがあるけどなんでもう少し愛着がわくものにすればいいのにと思う。あんな機会的な物でも一生懸命掃除しているところを見るとなんだかかわいいし子供は勝手にワッピーってあだ名つけ始めるし。
因みにロボットとかの顔を人間らしくすると、親密さが増えると言う調査結果もあるので、科学的にも理にかなってるしね。

そう言えば以前JTの宣伝で坂口憲二さんが工場の機械にもたれるとエンジニアの人に「朋子に触るな!」と怒られるシーンがあるが、大学と大学院時代やいろんな国での工場のスタートアップのころを思い出すと、これってどこの国でもまんざら嘘でもないんで、マニアックだけど親しみを持って何度見ても笑ってしまいます。
俺、ここにでてくるような友達おるで(笑)。
(以下二つCM入ってるけど後半のほうです)

さてこんなんを見ながら、この装置って雨水ではなく空気中の湿気でもいいんちゃうと思っていたら、そういう装置ってすでにあるんですね。日本にも総代理店があるけどエアーズウオーターと言う名前で一日15Lまで水をつくり、電気代も月1000円程度だそう。装置のコストは20万以上するけど、量産効果はまだまだきくだろう。
これがあればライフラインが電気しかなくてもなんとかなってしまうな。すでに1部の国では水不足対策としてもっと大規模でやってるそうな。

日本はかなり多くの水を間接的に食糧として輸入しているので水不足を問題視する話を時々聞くけど、この装置の存在を知ってかなりこ楽観的になったなあ。少なくとも高湿の日本では。水が石油のように取り合いになる時代がくれば、湿度が高いことが埋蔵資源になったりするかも知れない。

そう言えば、ってまた蛇足だが(ちゅうかこのブログ8割以上が蛇足・・・)このエントリーを書きかけの状態でこないだ何回目になるかわからないがスターウオーズ見てたらルーク・スカイウオーカーが育ったところってmoisture farmなんやね。すなわち湿気牧場で水作るところ。

lars_moisture_farm.jpg

知識の中に知っていることを知らないという区分のものがあり、イノベーションにつながることも多いが、視点を変えると、どんなに知っていると思っていることでもなんらか新しい発見ってありますね。ってこれ一応結論ね(笑)。

参考URL;
http://www.electroluxdesignlab.com/overview/
http://www.airswater-westjapan.com/

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:30 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年09月02日

ミミズのうんこで6億円

ブレーンストーミングのルールに「質より量」というのがあって、生まれたてのアイデアにいい悪いは基本的にない。とはいえ、ミミズのうんこでたった4年で6億円のビジネスとなるのはなかなか想像しがたいと思う。それもプリンストン大学の新入生が始めたビジネスだそうでなかなか驚き。因みに6億の数字は2年前なんで今はもっといってるだろう。

実はぼくも10年以上前になるがベランダで趣味としてミミズコンポストを持っていた。今は経営学を教える職業だが、元々農学部にいたせいか生態循環に非常に興味があり、自宅のベランダはところせましと植物の鉢があった。

家からの生ゴミもそうだが、鉢植えは適時土を入れ替えないといけない。そこで根っこや枯れ葉などのゴミも結構な量がでる。本来それも再生させるべきだが意外に難しくゴミになりかねないが、全部ミミズ君が良質な土に戻してくれた。因みにミミズのうんこといってもきたないものではなく畑では土の団粒構造を促進して非常によい働きをする。もちろん臭くない。

ミミズの中でも生ゴミを食べる種類というのは限られているので最初に何千匹か買うことになるのだが、異常なスピードで増える。気持ち悪いと思うかも知れないが、飼ってると不思議なものでだんだんかわいくなってくる(笑)。
今は場所柄残念ながらできていないが当時3年ほど続けて生ゴミをほとんどだしたことがなかった。

コンポストは常に水気を持たせないといけないが、底のほうからでてくる余分な水分は紅茶のような色でワームティーという名前でイギリスあたりでは売られているらしいということを当時どこかで読んだが、それをきっちりビジネスにしたてあげてくるのはおもしろい。

そりゃ、グーグルやアマゾンのような会社にはならないかも知れないが、つくづく悪いアイデアはないと痛感しますね。

http://www.terracycle.net/

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:16 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年07月08日

Tシャツ買うと無料で音楽ダウンロード

なかなかいまどきのビジネスモデルですね。
新興のバンドはすでに数年前から音楽では儲からないので、割り切って音楽DLを無料にして、コンサートやTシャツなどのグッズを売ってビジネスを成り立たせるところがでてきた。

一年半前のエントリーになるがメジャーどころのRadio Headも無料DLで寄付制にした試みもあった。

LnAというロス生まれのTシャツ屋はそれをさらに進化させたものだが、TシャツにはURLと1回だけそこから音楽をダウンロードできるコードがついてくる。Tシャツの値段が4000円から8000円程度なんで数曲くっつけてなおかつ儲けることは十分可能。デジタル製品であれば基本的になんでも応用可能なプロフィットモデルでしょ。

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参考
http://www.lnaclothing.com/musictee/

投稿者: 三ツ松新 日時: 15:04 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年05月29日

泡でできた広告

文字通り、泡でできた広告。もともと人口雪を作る機械を製作していた会社の新規事業のようだ。
なんか夢があってええね。

星のカービーを使った広告

http://www.flogos.net/

投稿者: 三ツ松新 日時: 17:20 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年05月21日

グーグルCEOの祝辞

ITの業界では世界的にトップクラスのカーネギーメロン大学でエリックシュミットが祝辞をあげた。
備忘録代わりに一部を抜粋。

・計画するのに時間を使うな。計画することについての諸々、全部捨ててしまえ。
・私から見ればすべて機会をどう見るかとどうやって自分で幸運を創り出すかだ。
・これまで最も成功した人を見れば、良く働き、自分にまだ起きるとも分からない機会を活かしている。

・イノベーションを計画することはできない。
・発明を計画することはできない。
・できることと言えば準備ができた状態でいい場所にいけるよう最大の努力をすることぐらいだ。

その他にスピーチの最後のほうで人とのつながりの重要性を説き、パソコンから離れて人と会いなさいというところは思わず笑ってしまったが。

Notes;
Don’t bother to have a plan at all. All that stuff about plan, throw that out
It seems to me that it's all about opportunity and make your own luck.
You study the most successful people, and they work hard and they take advantage of opportunities that come that they don't know are going to happen to them.
You can not plan innovation.
You can not plan invention.
All you can do is try very hard to be in the right place and be ready.

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:56 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2009年04月22日

在宅勤務とクラウドソーシング

パナソニックの在宅勤務者が5000人になったという記事があった。日本でも在宅勤務が進みつつあるのはすごくいいことだと思う。それも大企業で実施できて、経済効果もエコ効果もあるんだから言うことはない。ある意味これも組織論から見ればすごいイノベーションだ。

在宅勤務を増やせば、
・通勤時間とそれに付随するエネルギーが削減される。
・作業効率があがる。
・無駄な会議が減る。
・オフィススペースの軽減
などあらゆるメリットがある。それと個人的な意見だが、自己管理も進むんちゃうかな。

僕も独立して9年目になるが基本的に在宅勤務だ。独立して一段落したら、どこかで如何にもコンサルらしいバブルっぽい、事務所を構えようと思っていたのだが(笑)。

だが9年たった今でも、在宅勤務があまりにも効率がいいため未だにそのままだ。スケールが効きにくい特殊な職業ということもあるが、ある業務を遂行するために社員を雇うと思ったことは何度もある。ただその都度助けてくれる人が見つかる。

一人でこなせないプロジェクトがでてきた時はいっしょにやってくれる独立した人がたくさんいる。また営業や企画をする専門企業も少なからずも存在する。その他に事務作業に関連したありとあらゆるサービスが外部にあって、結局そこを利用することになる。長期に見れば間違いなくコスト効率もそちらのほうがいい。

すべて内省化していれば、売上はいまの何倍もあっただろう。しかしマクロ経済の観点からすればパートナーとやれば投下した労働力と得られた生産量は同じであり、ミクロに個人レベルで見ても残るお金は変わらない。いやむしろ効率がいい分多いだろう。

以前から同じことが多くの大企業でもできるはずだと思っていた。物理的に在宅勤務が不可能なものもたくさんあるが、多くのホワイトカラーは逆に解決ができない理由が思いつかないぐらいだ。通信コストもネットの出現で恐ろしく低コストになってきているのでなおさらだ。デメリットはゼロではないがメリットが大きく凌駕するでしょう。

大企業でできると半ば確信していたのは、ぼく自身今の仕事のやり方は独立後ではなく会社員の時に身に付いたからだ。もうかれこれ20年近く前になるがぼくがP&Gに入社したときおそらく社内初だったろうと思われるグローバルプロジェクトを担当することになった。

はじめての日本リードの開発プロジェクトであったが、今のような立派なオフィスではなく、大阪の雑居ビルで担当はぼくと5年目の上司の二人だけだった。ぼくはまだ新入社員だったので気分はほとんどモルモット状態、なんちゅう非常識な会社じゃと思った記憶がある(笑)。

だけどこうなると当然かなり外部に頼ることになった、というかそうしないと回らない。最初は社内の海外部隊と連携だったが、これがどんどん大学や他の企業との連携に広がっていった。当然コミュニケーションは最初はファックスと電話。それから少しずつ、電子メール、テレビ会議と進化していったが。

入社8年目ごろだった思うが、世界5カ国の7か所に面子が分散して国籍も二桁にわたる開発プロジェクトのマネージャをやることになった。アウトソーシングもあったので社外の人もたくさん関わる。
これも思わず気分はモルモットだったが、意外に案ずるより産むがやすし。いまでもかなりいい思い出になっている。

ぼくが関わったプロジェクトはほとんどそんなんだったが、これらのプロジェクトに共通していえるのはメンバーのほとんどがまわりにいない。いないどころか、さまざまな時間帯に住んでいる。電話をしたくても向こうはベッドの中ということもめずらしくない。オフィスにいても自宅にいてもあまり変わらない仕事が多かった。

当時は正式な制度がなかったので、実際はオフィスにいることが多かったが、一度1か月ほどロスアンゼルスに半ば在宅勤務をしたことがある。ちょうどプロジェクトの重要な拠点がロスにあり、うちの嫁はんの実家がロスにあり、二人目の子供がうまれたところだった。そこでホテル代も飛行機代もセービングできて労働時間も増えるので会社もお得でしょという強引な理由でそこで1か月ほど家族ごと住むことにした。仕事に支障はなく、かなり快適だった。

ここ数年C&D(connect & develop)戦略というんがP&G全社で行われているが、原型はこういうところから始まった。そういう場にいれば、これを個人レベルに広げる発想はそんなに難しくない。開発の問題を内部だけではなく外部の個人に頼ろうと。当時は実質的に難しかったがネットの出現でそれが可能になった。今ではそういう活動を総称してクラウドソーシングと呼ぶ。

以前からブルーカラーの生産効率に対してホワイトカラーの生産効率があがっていないという報告は多い。また不況のせいもあるが、副業を許可する会社が最近目立ってきた。在宅勤務をしながら他の仕事もこなすようなことになれば、実質的にはクラウドソーシング型の組織ができあがることになる。

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:51 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年04月20日

水を介したネットっぽくてエコなネットワーク

試みとしてはなかなかおもろいやん。まだ去年スタートしたところやけど、ニューヨークのレストランで水筒のリフィルをさせてくれるところを紹介するサービス。

レストランがネット上で自分のところを登録するだけでいいのでわりと気軽。最近100店舗を超えたようだ。

ポイントは三つ。水筒を使うので余分なごみがでない。利用者はいつでも好きな時に登録している町のレストランで水を汲める。レストランは店に来てもらって覚えてもらえる。

ウエブサイトを見てる限り営利団体には見えないけど、ネットワークができてしまえば、非営利だろうが、営利だろうが、いくらでも展開できそう。単にお店で募金することも可能だろうし、ロゴ入り水筒を売って、その一部を社会活動に使うこともできる。

水以外なんかも可能やね。例えばコンビニはすでにトイレを開放してるが、個人店のネットワークも可能でしょうね。

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http://www.tapitwater.com/

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:39 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年04月02日

シュンペーターの名言

「イノベーションの成功は知力の賜物ではない。意志の問題である。」

イノベーションの父といっても過言ではないシュンペーターの言葉だ。もう60年近く前に他界している。

すばらしい知性とアイデアを持つ人に出くわすことは度々あるが、実行する人は意外に少ない。
「成功する人の・・・」的な本をよく見かけるが、成功させる人としたほうが現実に近いだろう。

原文;
Successful innovation is a feat not of intellect, but of will. Joseph Schumpeter

投稿者: 三ツ松新 日時: 18:23 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年02月26日

アップルがコダックから学んだこと

成長後期の市場競争は技術的なことはもとより情緒的な価値の比重が大きくなる。いろいろな市場の成長をたどれば例はたくさん見つかると思うけど、下にある写真を見れば一目りょう然。1926年のにコダックは黒一色のカメラをカラフルなラインアップに変えた(コダックのはカラフルに見えないけどねw)。ほんまに歴史は繰り返されるね。

kodak_ipod.jpg

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:06 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月25日

1万時間の法則;天才は創られるもの

AIGAという90年以上続くアメリカのデザイン協会で10月末にイベントがあり、そこであらゆる専門領域の人が講演をした。現地にいかなくてもウエブサイトですべて見れてしまうのはなんと便利なことかといまさらながら、感心する。

ティッピングポイントのベストセラーで知られるマルコム・グラッドウエルも彼の新しい本の内容に関連する講演をしていた。成功した人は才能によるものと思われがちだが、実はそうではなく純粋なる努力の結果だという。

以前から社会心理学者の間で天才がどのようにでてくるか研究されているようだが、天才といわれる人はほぼ例外なく、誰よりもその領域に時間を費やしている。科学だろうが、スポーツだろうが、領域にかかわらず1万時間は超えるそうな。またもうひとつの要素としてその1万時間の中での試行錯誤の重要性を説いている。

当り前のような深い話だが、これは企業のイノベーションにも言える。新しく何かを生み出すときに商品やビジネスのアイデアがあまりに素晴らしいために成功するということはむしり少ない。試行錯誤を繰り返しながら目標に近づくのである。

これまであらゆる企業で名前は変われどイノベーションセンターなるものが作られてきたが、そこにドリームチームをつくり、好きなことをやりなさいというところはことごとく失敗している。

誰にでもすぐわかるけど実行するのは難しい目標が非常に大事。例えばNASAであれば月面に人を送る、ステルス機の開発であれば、敵上空3000メートル(だったと思う)を飛んでレーダーにうつらない飛行機等。一見すると無理難題に聞こえるからこそ、イノベーションが起きるというものだろう。

参考;
http://www.aiga.org/content.cfm/video-gain-2008-gladwell

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:49 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月19日

牛力2.0

アメリカのバーモントの牧場では牛の糞を醗酵させてつくったガスで火力発電を行ってる。買うにはキロワットあたり4セント余分に払わないといけないらしいが、非常にクリーンなエネルギーには間違いない。とはいえ現状では需要が供給を上回り、中規模農家であれば月あたり300万円程度の収入がある。

さらにこれまでは糞の汚臭や水質の劣化など問題がたくさんあったが、これも軽減される。また醗酵が終わった糞は干されて、牛舎のしたにまくために使うが、これまで使っていたオガクズを買わなくてよくなるのでそれこそ一石三鳥ではないか。

バーモントではこのようなことを事業化するベンチャー企業もでてきているらしいが、これからこのようなエコに関連するベンチャーはまだまだ増えてくるやろうね。

投稿者: 三ツ松新 日時: 21:01 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月04日

オマハの賢人

最近のサブプライム問題で金融工学におけるイノベーションが発端だという批判を時折きく。マネーゲームの結末がこのごみのような問題だ。確かに他人の金で博打して、大儲けのときはたんまり礼金をとり、負けたらばんざーいし国が助けざる終えない状況に追い込むのはいかがな物かと思う。複雑な金融工学理論を駆使しているというが多くの理論はどこの工場でも使う生産管理手法と大差はない。違うと言えばもともと存在する統計用語を変な名前に言い換えてわかりにくくしてるところだろう。

確かに一部純粋な金融工学の学者もいて本当に複雑な理論も存在する。そう言うまともな人にはなんとも気の毒な時代だ。ただ今回の問題は金融工学理論が複雑だから起きたわけじゃない。単純に言えば毒の入った水と真水を混ぜて飲める水の量を増やしたのだ。確かにあるレベルまで薄めればどんな毒でも飲めてしまう。やっかいなのはそれをいい事に、毒の水をさらにたくさんつくったことと後から薄めたはずの毒が増殖してること。するはずはなかったのだが・・・・・
これって問題をあまりにも単純化しすぎだろうか。

そうはいいながら実はぼくは金融工学におけるイノベーションはいいものだと思っている。食品など一部のコモデティー商品の空売りは規制すべきだと個人的に思うけど、金融工学の進歩には賛成で過度な規制には反対だ。金融工学は学問で言えば、歴史も新しくまだまだよちよち歩きの赤ちゃんのような不完全な学問だ。

ここで学ぶべきことは金融工学が悪いということではない。むしろ本当はわからないが、わかったふりをした人が横行していることだ。

ちょっと前になるが8月28日にソープ博士に関するコラムが日経にあった。金融工学の専門家の名前に詳しいわけではないが、たまたま彼は嫁はんの母校で教鞭をとっていたので名前だけは覚えていた。

それはさておきその記事によればMITとUCアーヴァイン校にいたエドワード・ソープ博士は1995年にすでにCDOなどの投資を断っていたようだ。因みにソープ博士は「ディーラーをやっつけろ」のベストセラーで知られるブラックジャック理論の第一人者。異色の数学者であろうが、彼の理論があったためラスベガスはブラックジャックのルールを変更することになってしまった。

その後、彼は金融に軸足を動かし大成功をおさめるが、もう随分前に一線を退いている。理由はレバレッジが効き過ぎて、勝つにはあまりにも大量の資金が必要ということと、情報にウソが多いことだそうだ。
ウソは論外として大量の資金がなければ勝てないということ自体もリスクだろう。
まあ、ようはこのように金融工学を作り上げたうちの一人である、本当に分かっているソープ博士ですらとっくに手を引いている。

このような現象をオマハの賢人といわれる世界一の金持ちバフェット氏が見事に言い表している。彼のインタビューがハーバードビジネスパブリシングにまとめられているが相変わらず簡単な言葉でうまく物事を表現するなあと感心する。全然フィールドは違うがちょっとシニカルで簡潔な言い方は何となくドラッカーを思い出させる。

多少の省略ありで意訳だがバフェット曰く

これは新しくていいアイデアが一時的に間違った方向に行く自然進歩の法則で3i'sと言う。Innovater,Imitator,Idiot(革新者、模倣者、バカ)の頭文字だ。イノベーションに問題があるのではなくそのあとに続くアホが問題だ。

最初は素晴らしいアイデアが革新者により出され本当にいいと思うひとは真似始める。だけどそのうち盲目的なバカが続く。

明らかに自分よりバカだと思う隣人がめちゃくちゃやってお金を儲けていることをヒトはだまって見ていられないのだ。そして気づくとそのうちその「めちゃくちゃ」をいっしょにやっていたりする。

その処方箋としては常に真の価値を見極めること。それは真に賢いことと単なる手段の違いが見分けられる能力だ。簡単なことではないし、ものすごい自制心が必要だ。真の革新と心ここにあらずのマネごとが見分けられるか?また目の前にある絶対儲かる話でも、理屈がおかしい物を去ることができるか?

相変わらずのバフェット節であまりにも核心をついてるので思わず吹き出してしまった。もちろんぼくも公私ともども「バカ」なことをたくさんしてしまったと思うしこれからもする可能性はある。

ソクラテスが言う「無知の知」という言葉を再認識してしまうけど知っていると思いたいのは半ば人間の性。努めて自分が無知だと思わないといかんね。

参考;
http://discussionleader.hbsp.com/taylor/2008/10/wisdom_of_warren_buffet_on_imi.html?cm_mmc=npv-_-LISTSERV-_-OCT_2008-_-LEADERSHIP

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:28 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月03日

新製品の成功は千三つ

アイデアの数を分母にした場合、新事業や商品の成功率は何%でしょうか?この質問にまともに答えれる人はおそらくいないだろう。俗に「千三つ」ぐらいだと半ばあきらめ気味に言うひともいるが、まんざら嘘でもなさそうだ。

アメリカのデザイン会社のIDEOの一部門でおもちゃのアイデアをライセンスにして売っているところがある。アイデアの数をトラッキングしているらしいが、1998年には4000個のアイデアを創り出した。その中でいけそうなもの230個は製図やプロトタイプを作って12個が売れた。

4000中12なのでまさしく千三つ。あまりの偶然(というか必然)に驚いた。
ただこの会社としてはお金になっているのでビジネスとしてはプラスやけど、アイデアを買った会社が全部を商品化しているわけではない。またしたとしても儲かったものの数を考えるとその先の会社にはさらなる「千三つ」が待っている。

辞書を見れば千三つ=「千のうち本当のことは三つしか言わない意」うそつき。エジソンやタッカーがうそつき呼ばわりされたのも無理のない話かもしれない。

個人的にP&Gにいたころの製品開発を思い出してみてもそうだが、アイデアの数は千では効かない。そのアイデアの中からコンセプトが千三つで決まってもそのあとは千よりははるかに多いプロトタイプづくりが待っている。

独立してからのコンサルティングでも大企業向けの新規事業のプロジェクトなどは最低でも千ほどアイデアを出すようにしているが、それでも最終的な役員のプレゼンに持って行けるのは10個もあればいいほうだ。ベンチャー企業のクライアントはもっと有機的に動くが、アイデアの数はそれを凌ぐものがあるだろう。

ようは失敗を多くした人にしか大きな成功は待っていない。天才ができあがる条件としてとにかく失敗の数が多いことを指摘する教育学者もいるが新商品や事業にも同じことがいえる。

そこで企業の失敗を奨励するような風潮の専門家を時々見かけることがあるが、闇雲に失敗するのもあかんやろ。単純にそろばん勘定が合わん。
あと成功率があまりにも低いと「失敗はいけない」負の文化が育ち、ますますイノベーションを起こす力が弱まる。

行うは難しだが、大事なことは2つ。
1.学ぶことがあれば失敗ではない。
2.安くで失敗(学ぶ)すること。

あまりにも当たり前でばかばかしく聞こえるかもしれないが、3回の大ホームランが出る確率を上げようとする努力はよく見かけるが、997本の空振りを安くする方がはるかに簡単だ。

参考;
http://bobsutton.typepad.com/my_weblog/2008/10/generating-600-ideas-to-get-18-failing-forward-at-the-onion.html

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:56 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年09月25日

ブレスト8つのルール

知ってる人も多いと思うけど、ブレーンストーミングはアレックスオズボーンという広告代理店の人が70年以上も前にあみだしたもの。昔からルールはいたってシンプルで以下の4つある。

1.判断延期
2.自由奔放
3.質より量
4.結合改善

この4つはいまだ健在やけど、さすがに70年もたつとそれだけでは足りない局面もいっぱいでてくる。
ビジネスウィークなりに8つのルールを書いていて、なかなかうまくまとまっている。

まあ私が調査、研究、実践した結果、行うアイデア出しの実施方法がすべて含まれているのでそう思うだけかも知れんけど(笑)。

1.ブレストでアイデアを集めるだけでなく、組み合わせたり、発展しよう。
2.恐怖心があればブレストはやるだけ無駄。
3.グループのセッションの前後で個人のブレストをしよう。
4.アイデアがアクションにつながらなければブレストには何の価値もない。
5.ブレストは実施するのに経験とスキルがすごく重要、得に全体をファシリテートする能力。
6.いいブレストは競争的でない競合が存在する。
7.ブレストはアイデアを出すだけでなく会社の文化や社員のマインドにも変化を起こすためにも使える。
8.ルールを守らないのであれば、ブレストとは呼ぶな。

最後の8番目は含蓄があるのー。間違ったブレストってよくあるもの。グループでやっているにも関わらず、2人ぐらいでディベートしてたり、アイデアを出さない人がいたり。はたまた事実確認に時間をとりすぎたり。例えば・・・

太郎君
「そういえば3年前に出た○○って洋菓子あったやん、あれ和菓子にしてみたらどう?」
次郎君
「ええ、○○は3年前じゃなくて4年前やで。」
太郎君
「え、そうやったっけ?、俺らが入社した年やったやん」
あと延々と続く(笑)。

誰もが1,2度は遭遇したことある会話やと思うけど、これ難しいのが誰も悪気はあらへんねんな。ここをうまく処理するのはファシリテーターの腕の見せ所。下手に注意したり、怒ると、ルールの2番を破ってしまうことになるからね。基本的には相手をほめたあとに、やめることを促すことが王道やね。

参考記事;
http://www.businessweek.com/magazine/content/06_39/b4002412.htm

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:24 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年05月19日

出産もインドにアウトソーシング

しかしすごい時代がきたもんだ。いわゆる代理母出産だけど、ニューヨークタイムズの中でそれをインドへアウトソースするビジネスが紹介されている。当然ながら倫理面の問題を指摘する人もいて、法整備をすべきという議論もある。しかし双方とも満足だそうで簡単に結論が出る問題じゃない。赤ちゃんは相手の遺伝子なのでいわゆる人身売買にはならないし。

そういえば以前テレビで、第2子以降を自分の第1子の臓器提供のために産んだという題材のドラマがあった。たぶん映画でも似たようなものがあったと思う。

一見おぞましい発想だが細胞培養でそれを医療に使いだすとどこまでが生命でどこまでがそうじゃないかわからない。あるいはすでにホルモンを微生物に作らせたりするが、遺伝子は人間のものだ。有名なヒトインシュリンは大腸菌が大量生産してくれる。

著書「利己的な遺伝子」で有名なリチャードドーキンスによれば遺伝子存続自体が生命体の究極の目的で体はそれを運ぶ道具にすぎないという。今ではオックスフォードの先生になったが言い始めた30年前は大論争。しかしこれだと説明のつくことは確かに多い。

もし遺伝子そのものが生命の本体であればすでにやっちゃいけないことをやってしまっている。DNAの切り貼りは目に見えないから気にならないだけか?あるいは体への負担が少ないからか?

学生時代に遺伝学をやっていたときに最後は倫理の問題なんだろうなと漠然と思っていたが、こんなに早く未来がくるとは思ってもみなかった。

イノベーションが起きるとき、すでに起きてしまった未来はまわりに必ずあり兆しは非常に小さい。しかしあとから振り返るとおそろしく大きく、そして早く感じる。

参考記事;
http://www.nytimes.com/2008/03/10/world/asia/10surrogate.html

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:13 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年05月02日

脳みそのフィットネスクラブ

サンフランシスコのベイエリアに世界初の脳みそのフィットネスクラブができた。任天堂の脳トレのようなソフトもアメリカにはあり、脳フィットネス関連市場は2007年度で推定225億円でここ2年で2倍になってるそうな。

以前テレビ番組で阿藤快さんが右手を使わないだけで記憶力がよくなったってのをやってたけど、単純に新しいことを始めたり、今のルーティーンをたちきるだけでも記憶力をあげる効果はある。

最もどのようなクイズやゲームがどこを刺激するのか、自分はどこの部分をあまり使ってないのか科学的にわかればかなり魅力的だと思う。

誰か日本でもやりませんか?

参考記事;
http://abclocal.go.com/kgo/story?section=news/technology&id=6019581#

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:24 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年04月16日

ラグジュアリー映画館

ラグジュアリーマーケティングなる言葉がここ数年でてきて高価なサービスや商品が意外に売れる現象がある。そんな中でもホームシアターにお金をかける人もいて、僕自身も一度買おうかなあと検討したことがあった。

ところがこの手の物って凝りだすときりがなくて、選び出すといくらでもかけられてしまう。で実際かけてしまいたくなるぐらい楽しい。

だけどそこでふと我にかえって「この金額で近所の映画館に、自宅の目の前からタクシーで乗り付けたとしても、いったい何回いけるだろうか?」考えてしまった。お金持ちはこんなこと考えへんやろうけど、簡単に一生分の映画を見る回数を超えそうだったw

確かに気軽さやくつろげるという観点ではホームシアターに軍配があがるけどね。
だけどシアターをホームに持ってくるならホームをシアターに(ルーっぽい言い方やけど)持って行ったらあかんのやろうか?と何年か前に思ったことがある。ようは自宅感覚で映画館で見れる。

でやっぱりその手のアイデアってどこかで必ず誰かが考えていていたりする。アメリカに経験価値を高めた映画館を展開している会社がある。
1newmovie2.jpg

まあ私の理想を言えばもっと個室っぽい感じでごろ寝して見たいけどねw。

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:02 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年04月04日

とうとうiTunes が全米1に

ある意味歴史が動いている瞬間ですね。
これまでCDはウオールマートが強かったがとうとうアップルのiTunesが抜いた。
因みに12デジタルDL=CD一枚と換算して、実店舗のCD販売枚数と比較している。
日本では携帯電話によるDL市場があるのでアメリカのように一人勝ちというわけにはいかないだろうけどね。

レコードからCDに移る時は消費者サイドからも多少の抵抗を見たような気がするし、なんとなくその気持ちもわかる。あの少しかすれた音のするなんともいえないノスタルジックなレコードの感覚というのは捨てがたい。最も今回は音質についてどうこうという議論はないので移行のスピードも、もうちとスムーズだろう。

ただ何の障壁もないかと言えばそうでもない。例えばおもしろいのが日本での話でジャケットがない、歌詞カードがないなど多少の不満はあるよう。最もこれらも別のルートで解決することは十分可能なんでさほど大きな障壁にもなりにくやろうね。

参考記事;
http://www.businessweek.com/ap/financialnews/D8VQMTR00.htm
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20370680,00.htm

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:17 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年03月14日

IBMもグリーンエネルギー事業

スイスIBMがデータセンターのプロセッサーから出る熱を近隣家庭の暖房の使えないか検討している。企業で新事業案をつくるアクションラーニングなんかすると、重厚長大型企業ではこのような排熱利用関係は良くでてくるが、コンピューター企業とは意外だ。

しかしながらこの排熱利用って意外と難しい。多くの場合は密度が低いエネルギーだったりして使いにくい。例えば1000℃で1kgの物質と50℃で40kg(25℃で)の物質だと取り出せるエネルギーは似たようなもんだがそりゃ前者のほうが使える用途が広い。

IBMでは近隣家庭にという限定することでこの密度の低いエネルギーを利用しようというのはおもしろい。こう言う発想はスイスIBMだからなのか?

最もヨーロッパでこういう発想は実はさほどめずらしくない。木材の廃材を使って民家のセントラルヒーティングをしている例はスエーデンやドイツなどに見られる。またオランダでは発電所の排熱を使った海老の養殖をする事業も存在する。

日本でも事例はあるのだろうが、あまり聞かないように思う。国土が狭いことがむしろ強みなるようにも感じるが。今後このようなエネルギーベンチャーを育てる日本はいい土俵でしょうね。

参考記事;
http://www.tmcnet.com/usubmit/2008/03/07/3315305.htm

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:48 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年03月06日

ロングテールより背油がうまいかもよ

最近職業がよくわからない人ってよく見かける。それ自体は結構なことだと思う。時代が動く時には新し職種もまた創出される。

さてケビンケリーもその一人でもともとは遊牧写真家。それ自体ようわらんのに今はアメリカWired誌のシニアマーヴェリック(反体制派)って「なんじゃこりゃ!」(by yusaku).

まあ一応ジャーナリストというひとくくりなるんやろうけど彼のブログもなかなかおもろい。
1000true fans というタイトルでネット時代には1000人の真のファンを作ろうというものだ

ロングテールはアマゾンや楽天のような新興のアグリゲーターにはビジネスチャンスであり我々一般消費者も選択肢が増えてその恩恵を被る。だけど個人レベルのクリエイターでは実はロングテールでは文字通り食えいない。そしてショートヘッドで大成功しようと思えば、実は今までと世界はさほど変わらない。

だけどここで注目すべきがロングテールとショートヘッドののちょうど中間で下の図の緑と黄色の境界線あたり。
200px-Long_tail_svg.png

音楽家であれ、画家であれ、陶芸家であれ、写真家であれ、作家であれ、漫画家であれ、映画監督であれ、芸人であれ。まだまだリストは続くが、1000人熱狂的なファンがいれば飯は食える。この1000人の人はクリエイターのすべての作品を買ってしまうような人だ。

例えば、年間1万円使ってくれる熱烈なファンが1000人いれば売り上げは1千万円。資本があまりいらないクリエイターであれば十分だ。10万使う人が1000人いれば1億円で飯が食えるとかの次元ではなくなる。

実際アメリカあたりの個人音楽家でCDをネットで売っている人はいる。年間数万枚売るレベルの人もいて、そりゃメジャーとはケタが二つも違うが、本人はいたって幸せだろう。

あるいは私もセミナーの資料づくりでお世話になることがあるistockというデジタル写真や絵が買えるサイトがある。この絵は1枚10ドルで1年ちょっとですでに5000ダウンロードもある。因みにこのサイトで4ケタのダウンロード数は最近ではめずらしくない。

この流れでまた新しい産業領域がうまれそうないきおいもあるが話が長くなるのでまた別エントリーで。

ところでタイトルの背油ですがパクリです。一昨年にBCGの御立さんが日経ビジネスオンラインでこのヘッドとテール間のことを「背中」と書いてた。コラム上にこの背中にいい名前はないものかということでコメントに「ドラゴンズネック」と書いたと思う。ただ他のコメントで「せあぶらでいいじゃない」とあって「やられた!」と思いました。自分の中ではもちろん「背油」を採用(笑)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:01 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年12月11日

マトリックスの世界はできてしまう

しかしすごい技術があるもんだ。ブレインコンピューターインターフェース(英語)と言って脳にチップを埋め込めば自在に動物を動かすことができる。

それだけでもびっくりするけど、さらに驚いたのはこの技術が30年以上も前にかなりのレベルまで進んでいたことだ。エール大学のデルガードという学者が牛、さる、チンパンジーなどで実証している。
しかしそのあとデルガードを訴える人が何人も出てきたらしい。自分が彼に操られていると・・・・・。早すぎた天才デルガードはまだ存命だがあまり表にはでてこない。

ただこの基礎技術は(どの基礎技術でもそうだが)もちろん悪用するために作られたわけではない。今は目の見えない人や運動能力に障害を持つ人のための応用研究が進んでいる。視力の代替したり、やロボットアームを動かしたりとある程度の成果はあるようだ。

下の写真にあるようにすでにキャップをかぶるだけのものもある。そう、脳にチップを埋めるという怖ーい手術は必要ない。これでメールを送ったり、ある程度のPC操作は意識するだけでできてしまう。
071107210708.jpg

しかしこうなるとマトリックスはもとより、クローン技術と組み合わせればルパン三世にでてくるマモーも手が届く範囲になってくる。
そやけどこの髪型にならなあかんのやったらなんぼなんでもいややで(笑)。
mamo.jpg

想像できることは具現化できるってほんまですね。


参考記事;
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0602/delgado.html

投稿者: 三ツ松新 日時: 18:12 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年12月01日

グーグル創業者の嫁はんの会社

23andmeという会社でAnne Wojcickiが創業者。エール大学で生物学専攻の才女はグーグル創業者であるSergey Brinのおくさん。

この会社のサービスがおもろい。10万円($999)ほどを払えば向こうからキットが送られてくる。それに
自分の唾液を採取して送り返すだけ。それで自分の祖先がどこから来たかなどいろいろと調べてくれる。結構高い遊びやけど(笑)。

こう言うハイテク過ぎて実用領域に遠かったり認知されにくいものをこのようなゲーム感覚で売るのはうまいマーケティングだと思う。業界は違うけど任天堂やソニーのPSがコンピューター業界に与えている影響は計り知れない。コンピューターと言えばつい30年ぐらい前は特定の人しか触れないものやったけど携帯電話でももうコンピューターって言ってもええぐらいやもんな。

バイオテクノロジーはまだまだ黎明期の産業やけどこんなゲーム感覚の物やエンターテインメント性のあるサービスがでてくればまだまだ裾野は広がるね。最近エコエコとかよくきくけど自家発電やって炭素をだれが一番ためれるか大戦とかどう?。ネットで結果発表して、たまった炭素は売るか寄付するとか。結構燃えるような気もする。任天堂さんそんなゲームどうですか?(笑)

global_similarity.png

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:48 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月30日

アル・ゴアがヴェンチャーキャピタリストになる

クリントンが大統領の時に副大統領だったアル・ゴアが今度クライナーパーキンスの一員になるというフォーチュンの記事があった。今年ノーベル平和賞もとって飛ぶ鳥落とす勢い。ヴェンチャーキャピタリストとして今度はエコ系ビジネスの育成に力を入れるそうな。まだグリーン系は投資先として十分な実績はないようだが、ここに手をつけるクライナーパーキンスはさすが。

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:10 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月24日

日本のエコ万歳

新日本石油やトヨタ自動車、三菱重工業など国内大手16社は大学や政府機関と共同でバイオエタノールの低コスト量産技術を開発する。植物廃材を原料に、2015年に1リットル当たりの生産コストを40円と、国際競争力のある水準まで下げることを目指す。

以上は日経ネットからの抜粋。批評家の間でネガティブなコメントが多いのはわかってるけど基本的に日本のエコへの取り組みは関心することが多い。問題に対して真摯に取り組む姿勢はいいと思う。

もうだいぶ前のことになるけどオイルショックを受けて1970年にアメリカではマスキー法が施工された。基準をクリアするのが不可能と言われたほど厳しい自動車の排ガスに関する規制も盛り込まれていた。当時のアメリカの自動車業界はロビー活動ばかりに走っていたそうだ。だけどホンダがCVCCエンジンで初めてクリアしてしまった。小学生の時、うちの車にCVCCと誇らしげなロゴがあったのは今でもよく覚えている。

最近はバイオエタノールでトウモロコシ高騰が問題になっているが、トウモロコシは効率のいいエネルギー源とは言い難い。トウモロコシは実の部分以外にも大量のエネルギー(糖質)が含まれる。実のデンプンが使いやすい形態なのは間違いない。でもそれを使うのは極論を言えば、札束燃やして暖をとるようなもの。

バイオエタノール先進国のブラジルではサトウキビやイモを使う。特にサトウキビの使用に関しては見事だ。糖蜜をとった後の搾りかすは燃やしてエタノール生産工場で必要なエネルギーにあてる。またエタノール蒸留後のカスもうすめて畑に戻すなどゼロエミッションに向けて確実に進んでいる。

大学と大学院ではバイオテクノロジーを専攻していたが、微生物発酵で廃材を使うことはめずらしくない。もっと言えば光合成能力は植物より微生物のほうがはるかに高い。昔から光合成細菌から直接電気を取り出すような研究はあった。そうなると廃材すらいらないエネルギーがでてくる。

最もそのような研究はかつては安い原油にはまったく太刀打ちできず、研究予算も少なく実用化には程遠かった。応用科学である微生物発酵の研究は採算ベースに乗りやすい、酵素、ビタミンやアミノ酸の生産のほうに行くのは当然と言えば当然。

だけどここに来て随分状況は変わってきたようだ。原油高騰は悪いことばかりじゃないように思うのは私だけだろうか?

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:33 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月10日

グーグルは携帯電話やらない

憶測はいろいろあったけどグーグルは携帯電話のGphoneはやめると正式に発表した。
グーグルが携帯電話をやることのメリットもいろいろ考えられるだろう。うまくいけばハード面で携帯電話界の盟主になることも十分考えられる。だけどここでとった戦略は携帯OSの無償公開。
すでに話題になってるがアンドロイドという携帯用OSのことだ。

本当にどっちが良かったのかは成功した後でも神のみぞ知る世界だ。だけどなんと言ってもこのメンタルな強さがすごい。最近でこそあまり聞かなくなったが、少し前まではネット系の会社をあんなのは「カスミ」とか「虚業」とか悪く言う人が多かったように思う。

カスミのまま勝負するのは怖い。多くのネット企業が昔からある会社(テレビ局や新聞社など)を買収する例はめずらしい話ではない。経営判断としてきわめて合理的だと思う。しかしカスミも続ければそのうちカスミじゃなくなることもある。

神の見えざる手で有名な経済学の父、アダム・スミスは誰でも聞いたことがあると思う。200年以上も前に彼は著名な「国富論」の中でサービス産業を「非生産的労働」と書いている。生産性がこれだけ向上した今日では、彼の言う通りその非生産的労働をしている人はもう誰もいない・・・・・・そう??

違うやんな。アダム・スミスの言う非生産的労働者はアメリカで80%いる。日本や欧州でもそんなに離れた数字じゃないだろう。私もその一人だ。

アダム・スミスの言葉を鵜呑みにしていればレイ・クロックはマクドナルドである程度成功したとこで牧場を買収しただろう。そうすれば今頃マクドナルドは世界最大の牧場としてFortune500の上位に君臨していた・・・・・・

ほんまか?

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:12 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月07日

車もタダ

ニューヨークタイムズの記事によれば世界最大のソフトウエアメーカーSAPのCEO候補だったShai Agassiが新しいベンチャーに手を出すそう。なんと電気自動車をただで配り電気代で儲けるモデルらしい。

これはadobeなどリーダーを無料で配布してPDF化するソフトを有料で売るビジネスモデルやけど、ハイテク出身の人らしい試み。携帯電話が通信料で、複合機がインクで儲けるビジネスモデルもこの仲間になる。

なんでもタダにすればええというもんちゃうやろと思ったあなた、ごもっともだと思う。車にしても当然電気代にコストはのっかるし、0円携帯でも通話料金にのせられている。だけどローンを組むことを考えたら供給側が間接的にお金を貸していることになる。見方を変えればファイナンス事業である。

GEが利益の大半をファイナンスで稼ぎ、トヨタもファイナンス事業を始めてすでに金融資産はかなり増えている。メーカーが金融事業で儲けるなんて邪道だと言う声をよく聞く。金融事業=金転がしと思ってしまっている人に多いような気がする。

確かに一見本業ではないが、工場の品質管理で培った分析能力やPDCAのような考え方は金融事業ではかなり重宝する。金転がしが嫌いであればあるほど考慮する価値があるのでは?

参考;
http://www.nytimes.com/2007/10/29/technology/29agassi.html?_r=1&oref=slogin

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:51 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年10月31日

ドクロ、ドクロ、ドクロ

ドクロの形をした砂糖菓子ってまあなんとニッチとおもいきや。全米で100店舗ほどの小売店が扱っている商品でこれをつくるための型や教室まで展開しているよう。
この手のサブカルチャーと思っていた物もサブカルチャーとは言えない勢いがでてくることがたびたびある。これも「すでに起きている未来」のひとつだろう。
babyskulls02.jpg


投稿者: 三ツ松新 日時: 10:45 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月29日

スプレー缶からでるホットケーキ

読んで字の如く。ホットケーキのタネがプシューっとでてくる。トリビアのカテゴリに入れようかと迷ったけどよく考えたら結構かしこい。ホットケーキミックス用の粉を買ってきても意外と面倒。冷凍という手もあるけど焼きたてのよさってあるしな。
ニッチかも知れんけど日本のような「粉もん文化」にはいろいろ応用できそう。個人的には天ぷら用があればとりあえず常備しとくかな。
batter-blaster.jpg

投稿者: 三ツ松新 日時: 03:07 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月25日

ステンレスの飴

ステンレス石鹸で有名なジロンカの口臭消し版。石鹸のほうはだいぶ前に思わず買ってしまったが、この技術のレバレッジにはある意味感心する。たかがステンレス(失礼)でここまでやってしまうとは。日本では効果の科学的説明に問題があったようでそれは反省せなあかんやろうけど、ステンレスのこのような使い方を考えだしたのはイノベーションとして見習うべきやろうね。

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投稿者: 三ツ松新 日時: 09:30 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月20日

究極の中抜き、1週間でアルバム120万枚

イギリスのロックバンド、レディオヘッドが無料DLのアルバムを発表した。寄付を募ったところ1アルバムあたり8$集まったらしいけど1週間としては悪くないな。
最近のロックバンドは音楽よりTシャツやツアーで利益を出すらしいので実はここから。レディオヘッドはマーケティングの4Pでいうところの巨大なPlace(流通)を瞬時に築いた。
ネットの世界では大絶賛で単純にすごいことだと思う。ただあえて天の邪鬼になるとすればもともとはEMIのメジャーからデビューしているのであくまで既存の流通に育ててもらってからネットに移行していることになる。メジャーがいらないと言ってしまうのは早計だね。

Radiohead_The_Band.jpg

参考;
http://mashable.com/2007/10/19/radiohead-album-sales/

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:34 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月05日

グーグルは携帯電話でweb4.0の覇者を狙う。

アメリカのビジネスウイークで「グーグルフォンはゲームを変えてしまうのか?」というタイトルの記事があった。詳細についての報告はないそうだが、広告モデルで無料または格安の電話を提供するのは容易に想像がつく。因みに広告を聞くことにより電話が無料になるサービスはすでにあるが、AT&Tの社長が言うようにすべての人が無料のために時間をギブアップするとは思えない。
しかしここからがおもしろくなるところで如何にユーザーが喜ぶ広告が提供できるかに成功がかかっている。たとえば検索エンジンと連動ができればユーザーがどのようなことに興味があるのかある程度予想ができる。それに携帯の位置情報やスケジュールと組み合わせれば、セス・ゴーディンが言うweb4.0の世界がやってくる。どこかで暇にしていれば、時間帯に合わせて好きなお店の紹介が入る。あるいは飛行機に乗り遅れそうになったら次のフライト時刻やほかの交通機関の紹介をしてくれる。
ようは個人向けのコンシェルジュが誕生することになる。

またオチがあらへん、今日は堪忍な。

投稿者: 三ツ松新 日時: 23:01 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年08月23日

オランダの箱入りホテル

みなしゃーん!1か月以上ぶりですがお元気ですか?夏バテしてませんか?私のこと忘れてませんか?山は死にますか、風はどうですか?(って人のネタパクんなゴラァ!)

それはさておき、ちと変ったタイトルの記事がビジネスウイークにあった。
ようはビルの空きスペースを利用したプレハブのブラグイン型ホテルやけどね。オンライン予約で会員カードでチェックインできるため人件費はかなりおさえられ安くで泊まれるところがなかなかかしこい。あとおもろいんはタッチパネルで部屋の電気の色を気分のよって変えたりできるところ。

個人的には出張先でホテルのサービスを楽しむ余裕はほとんどあらへん。そういえば10年以上前になるけどオーストラリアのプラントの立ち上げやってた時に、場所がらバリバリのリゾートホテルに泊っとった。そやけど朝出て行く時に浮き輪もったガキんちょとビキニのおねーさん横目に作業着来て1日窓のない部屋で20時間近くはりついてたもんなあ。

ホテルの人がいつも泊ってくださるので特別な部屋をご用意しましたといって300㎡はあるだろうスイートにアップグレードしてくれたときは笑ってしまった。
アメリカ人の上司と同じ部屋にしてくれてありがとう!

「・・・・・・」

そやからいつ頃からかいつも一番近いホテルを予約しとるけど、この手のホテルがオフィス街に散らばっとったら便利やなあ。

0815_hotel2.jpg

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:46 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年06月13日

食べれる花束

花束って遅かれ早かれ枯れてきて捨てなければいけないことに抵抗ありません?
アメリカにはすべて果物でできた花束を提供するフランチャイズビジネスがあります。
なかなかのアイデアやね。
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投稿者: 三ツ松新 日時: 09:03 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年06月04日

Googleの車載カメラ

日本ではまだやけどアメリカのグーグルマップでは街中の景色まで見れてしまう。VWのビートルにカメラのせてアメリカ中走り回ってるらしい。人によっては家の中まで映ってることがあるそうな。

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投稿者: 三ツ松新 日時: 12:59 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年05月23日

ゴミ収集にもビジネスチャンス

コロンブスのたまごといえばそれまでだけどアメリカのシーホースパワー社のこのごみ箱かしこい。
products.gif
太陽電池がついててそのエネルギーでゴムをつぶして小さくするようだ。
メリットはごみ回収の回数が75%削減できること。それと電線がいらないので初期の設置コストが安い。
値段が日本円で40万円程度なので高いのは玉に瑕だがごみ収集回数が減るので比較的短い時間でコストの回収が可能だそうだ。

太陽電池の価格はここ20年で10分の1ぐらいになっている。おまけに日本は太陽電池による総発電量は世界1で49%もしめる太陽電池先進国だそうだ。最近またエコロジーとかサステイナビリティーあたりの話題をよくきくけど、このエリアのビジネスチャンスはまだまだこれからありそう。

サスティナビリティーは横文字にするとなんとなくかっこええけどもともと自然との共生をこころがけ持続可能な社会をつくるのは日本人が得意とするところでしょう。ITでは出遅れたがサステイナビリティービジネスはまだまだこれから。

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:51 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年05月22日

世界一のイノベーション大国は日本

ジャパニーズバッシングからパッシング、ほんで最近はナッシングとまで言われてまうようなことがおおいけど久しぶりに明るい話題やで。

ロンドンにあるEIU(Economist Intelligence Unit)が最近の調査で国別のイノベーションランキングで日本を1位と発表した。2位はスイスで3位はアメリカ。因みにEIUは経済誌のEconomistやCFO magazineを出版しているEconomist group の傘下にあるシンクタンクでなかなか由緒あるところです。

イノベーションは最近は広義の意味でハイテク以外のサービス業も含めた領域での事業革新をさすことも多いが、世界中485人のシニアエクゼクティブを対象にしたこの調査では重要な要素のトップ(92%)にワークフォースの技術的スキルをあげているのは少し意外。

ドラッカーがビジネス=イノベーション+マーケティングだと言っているが、そうイノベーション力のある日本に今まさしく足りないのはマーケティング能力だ。それも誤解されがちな売る技術としてのマーケティングではなく、骨太な顧客の潜在需要を見出すマーケティング思考の醸成でしょう。
(あっ因みに売る技術としてのマーケティングは否定してまへんで)

とまあ口先だけはいやなので非常に居心地のよかった会社までやめて独立して6年間そんな活動をしてきてたけどまだまだこれから ダーーーーーーーーーーー!(って古い?)

そう言えば最近アントニオ小猪木って完全二番煎じの芸人がいるけど何を隠そうこういう哀愁のある感じがなんとも好き(笑)。
ぼくもピーター・小ドラッカーとかトム・小ピーターズに名前変えようかな(爆)

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:20 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年05月09日

MBA学生に人気1位のグーグル

フォーチュン誌でアメリカのMBA卒業生の人気企業ランキングに11年連続1位のマッキンゼーをおさえてグーグルが選ばれた。確かにイノベーションが流行言葉のように連呼されてるところとは違い、グーグルの動きは何かとユニークだ(日本政府が掲げるイノベーション25も掛け声だけで終わらないことを心から願うばかり)。
あとGenYと呼ばれるベビーブーマーの子供たちは権威よりライフスタイル重視とあるがそれもうなづける。その他にマイクロソフト、アップル、ナイキと西軍が人気企業として順位をあげているのは偶然じゃないでしょう。

ライフスタイルを求めるならそりゃ西に行くよな。そういえばうちの義理の両親は西海岸いったきり30年近く戻ってきませんが気持ちはわかる。もちろん消息不明という意味やないで(笑)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 08:59 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月05日

赤ちゃんのディスコ

以前子供用のホテルに関するエントリーを書いたが今度は赤ちゃんといっしょにいけるディスコ。

IMG_4870.jpg

元々はプロダンサーのヘザーが赤ちゃんができたときにニューヨークのブルックリンで始めたパーティーがきっかけ。今では全米の16都市にもある成長性の高いビジネスになっている。日本ではすぐには難しいかも知れないけど、確実に時代は動きつつあるので今からはじめれば赤ちゃんといっしょに系のビジネスで先駆者にはなれますね。

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:21 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年03月27日

イノベーション疲労は企業の致命傷

ビジネスウイークにコラムを書いてるブルースがBCGと共同でアメリカ企業イノベーションに関した調査をしているそうだ。詳細の結果は来月になるらしいけどトップマネージャーがイノベーション疲労を起こしている症状がでている。2,3年やって成果がでないからというのが原因らしい。

イノベーションを起こすにはかつての品質管理のムーブメントといっしょで会社に新しい文化を根付かせないといけない。頭が痛いのは思考特性的的に品質管理とイノベーションは相反する価値観。品質管理戦争においては日本企業は躍進したけど、それが故にイノベーション脳を導入しようとすれば拒絶も強い場合が多々ある。

だけど顧客ではなく技術者が思ういいものを作っても、もはやそれを前提だとしてか思ってくれない。今後企業が生き残っていくには洋の東西を問わずイノベーション能力は必須になる。

投稿者: 三ツ松新 日時: 15:39 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年02月14日

ロングテールの著者による新しいモデル

それはアンダーソンスイッチ

Negroponte Switch というモデルがあるけど、簡単に言うとwiredな物すべてがwirelessになり、そしてその逆もまた同様だと。まあ乱暴に言えばみんな無線でつながるということをMITのNegroponte博士は10年以上前に予言していた。

それに対してアンダーソンは
「アナログからデジタルの移行にあたり、有料の物は無料になり、そしてその逆もまた同様」
というアンダーソンスィッチを提案している。

ネット以外の世界ではフリーペーパーやケーブルテレビでお金を払うような現象はすでにおきてますがこれからもどんどんでてくるでしょうね。

そこで私なりの「ミツマツスィッチ」をおもいついた。

「アナログからデジタルの移行にあたり、プロモーションのないものにはプロモーションが付随する、そしてその逆もまた同様」

いかがでしょう?

原文;
I propose that in the analog-to-digital conversion things that are paid will become free and vice versa

投稿者: 三ツ松新 日時: 15:10 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年01月27日

イギリスのクセ毛をなおす自動販売機

自動販売機もいろいろあるがクセ毛をなおすために自動販売機を設置している会社がイギリスにはある。パブやスポーツジムなどに設置しているようだ。

girls02.jpg

昔P&Gでヘアーケアーグローバルの商品開発をしていた経験から言えば、イギリスの人は概ね髪の毛が細く、雨が多いためクセ毛がでやすかったり髪の毛がペチャンコになる悩みが多い。
そんな国ではこんなおもしろい自動販売機も成り立ちますね。

自動販売機王国の日本でも活花や生鮮食料品などおもしろいものがたくさんありますが薄くなった髪の毛を直す自動販売機はないでしょうか?(笑、というより泣?)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 16:38 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月13日

みんなで書くWiki本

以前「みんなの意見」は案外正しいと言う本があったが、それを本づくりに活かすとこうなるのかなあ。

top_logo.gif

Wikiを使って多数の人間で本を書く実験で、MITやウォートンをはじめとする識者も参加するそうだ。出版されれば自分の名前も著者としてのる。

オンライン辞典のウィキベティアはすでにうまく行っているが、このような共同作業はコンテンツ関連であればなんでも応用が利く。

最近マーケティングの世界でも消費者参加型がますますさかんになりつつあるが、いっそのこと商品コンセプトもお客さんにつくってもらうのもおもしろいと思う。


投稿者: 三ツ松新 日時: 16:15 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月30日

オーストラリア発;ワイヤレスで飲み物を奢る

最近口癖になりつつあるが、本当にいろんなことを考える人間が世の中にはいるものだ。
bCODE drinks というサービスでは携帯電話で送ったメッセージ(SMS)を利用して遠方にいる友達や恋人に飲み物が奢れてしまう。自分の情報をウエブ上でbCODE drinks に登録しておけば奢った相手は店にあるスキャナーを利用して支払いができる。
vbar.GIF

このサービスはbCODEという、モバイルチケッティングという新しいポジショニングを築こうとしている会社が母体だ。チケットの決済機能を応用した面白いサービスですが他のサービスへの展開も十分考えられるがここあであえてバーで飲み物を奢ることに特化しているのが巧妙。日本ならお年玉とかにも応用できるが・・・・ いやそれはあまり良くないな(笑)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:21 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年10月16日

手が汚れるイカ石鹸

米国厚生省疾病管理・予防センターによれば手洗いを正しく慣行すれば、食中毒の50%は削減できるとしている。

でも子供ってなかなか手をちゃんと洗いませんよね。そんな子供(あるいは大人)たちのための石鹸です。
ポンプの頭にはんこがあって使うときに自動的に手にスタンプを押してくれて、わざと手を「汚して」くれる。このはんこがなくなる頃がちょうど手を洗い終わった時間。

名前はイカ石鹸で形もイカ、でもインクはオレンジです(笑)。

wash_2.jpg

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:53 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年07月31日

KaazaとSkypeを作った二人が次はプロジェクトヴェニス

KaazaとSkypeを作った起業家2人、ZennstromとFriisが今度はプロジェクトヴェニスを立ち上げる。
Kaazaはファイル交換ソフト、Skypeは無料電話でどちらもP2Pを利用した画期的なサービスだ。

iStock_000000402357Small.jpg

当然と言えば当然だが今度は動画にフォーカスして、インターネット上でTV番組や動画を配信できるソフトウエアを開発する。Kaazaの時は随分著作権の問題で話題を巻き起こしたが、今度は同じ失敗をしなようにように始めからテレビ局との連携を試みている。

ところで、彼らのおもしろいところは完全に勝ちパターンができていて、それを繰り返していくところだ。
ただ毎回その状況に応じて戦術的には違うアプローチをとる。

成功するかしないかは神のみぞ知るですが、成功率は他より高そうですよね。
企業でも人間でも、どんな勝ちパターンが作れるかは非常に大事。状況に応じて現場での具体的な行動を変えていくことはもっと大事。まさしく戦略的思想ですね。

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:33 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月24日

マイクロソフトもiPodとiTunes

オンラインミュージックにとうとう大御所登場。マイクロソフトが今年中にポータブルミュージックプレーヤーとそれに付随するサービスを始めると発表した。その名前はZUNEで以下がロゴ。

zunelogo.jpg

上記にウエブサイトもリンクしましたがまだあまり情報は開示されてません。メールアドレスを登録しておくと今後の情報をアップデートしてくれます。最近ネットサービスのプレリリースに多い方法ですね。

ところでこの名前ですが、
Xbox+iTunes=Xune(xは英語でザ行)=Zune
ではないかという推測がどこかのブログにあったがかなり説得力があり、本当にそうであればかなり安直(笑)。最もただのコードネームで実際のサービス開始時には違う名前になる可能性もありますが。

さてイメージで先行するアップルに2番手で仕掛けるマイクロソフトはどう勝負に出るか。DRM(デジタル著作権管理)の整備に関してはマイクロソフトのほうがオープンで外部に使いやすいので、そのあたりを機軸にすればまだ残された市場で戦うことは十分可能だ。

OS戦争の時にはハードにこだわり、OSの提供や互換性を持たせるのに遅れた(ほとんどしなかったとも言えるが)アップルは失敗例のように言われた(ここへ来てスタイリッシュで持っててうれしくなるハードで儲けるお家芸で復活しているけど)。

クローズドなDRMのアップル陣営に対して、オープン性を武器にするマイクロソフト。なんだかパターン似てませんか?最も似てるからと言って同じ結果にはなりません。外部環境要因の違いを認識しなければ火傷をする可能性も大。

因みに日本でオープン性という観点から似たような事例をあげれば、80年代に面白いソフトしかないように選択と集中戦略をとった任天堂。カセットが高価で零細ソフトウエアハウスには結構負担だったようだ。
それに対して敷居を下げて零細ソフトハウスでも入れるようにして、多産多死型戦略をとったプレーステーション。軍配は皆さんご存知の通りです。

面白いソフトしかない任天堂は確かに古典的なブランディング上は正しいように感じる。特に成熟市場であれば誇大広告に半ばだまされたお客さんが増えてくるので、選択は楽しみよりもしろ苦痛であることすらある。ただ成長市場で、娯楽の世界だったので「面白い=たくさんから選べる」だったのだろう。

因みに私が応援するベンチャー企業が始めた新しい動画配信サービスのxcreamがマイクロソフトのDRMを利用したのはオープンだったことが大きい。特に有料配信市場においてはかなり重要ですね。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:43 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年06月26日

カナダの水中林業

カナダにはなんと水中林業をするビジネスがある。ダムを作るたび水没する大量の森林があるそうだがその水中木材を伐採します。

その機械が以下の写真にある無人ロボットで名前はSAWFISH。遠隔操作が可能でソナーとカメラが8台に電動ノコギリがついている。
photo04.jpg

「なーんだニッチなビジネス」
と思ったあなた、侮ることなかれ。
世界中の埋蔵木材はなんと6兆円!!これならそれなりのビジネスに育ちますね。
そこでさらに追い討ち、
「でもあかんやん、競合が入ってきたらすぐに伐採が終わって時間の問題で会社倒産、ヒヒー」
と思ったあなた・・・・
確かに有限です、石油と同じように。でもそこからが勝負。

世界中の埋蔵木材を切り出したら本当に発展はないだろうか?
6兆円分の木材を切り出すのにそれなりの年数はかかると思うが、10年もすれば無人での水中オペレーションという心強い武器が手に入る。特に他社がニッチと言って手を出さなければなおさらである。

その場合は例えば水中での水産品の採集や水底牧場の運営などは可能だろうか?
あるいは構造物の破壊、建設、運搬等の方面に発展できないだろうか?ここにはすでにたくさんの競合がいると思うが、切ることと運ぶことに特化することも考えられる。あるいは水中における木造構造物という新境地を開いていくことで何か新しい価値は提供できないのか?

因みに木材自体は腐っていないのか心配なあなた。
木材は酸素がない状態で保存されているので、むしろ通常の木材よりいい特性をもっているらしい。
あと切り出した木材はそのまま水面に浮いてくるので輸送も楽。木を育てる必要もなく、もともと朽ちて無くなるものを使っているので環境にもやさしい。なかなか秀逸なビジネスモデルですね。

座布団2枚、いや3枚かな(笑)。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:53 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年06月23日

犬のうんちでも儲けるイタリア人

思わず暖かい笑いをさそうミラノの公共受託事業です。お金の出どころは市ですが、住民のモラル、効率性、楽しさの三つともに効果をあげるおもしろいビジネスモデルです。イタリア人に座布団5枚あげたいところ。(笑)

名前はプープトピア(pooptopia)。うんち(poop)とユートピアの造語です。うんちの多い地域につけられる不名誉?な称号。因みにうんちの少ない地域はパップトピア(pupは犬の意味)と呼ばれる。

これまで犬のうんちは市が週に1回清掃していたそうだが、5,6日目ごろにはかなりの量のうんちが道にころがることになる。そこで数名のうんち嫌いの若者が立ち上がった!!

ゲームを始めるにはまず、参加者はチームをつくり、ここのサイトに登録します。そして町に出てうんちを探す!運よく茶色いお宝が見つかれば、写メールで写真とその場所を送ります。それが新しく発見されたうんちかどうか、なんとコンピューターシステムで同定します、いやまじで(笑)。

新しく発見された「お宝」であればチームにポイントが入り、ポイントの高いチームは景品がもらえる。因みに今週はハワイアンマカダミアナッツチョコ。イタリアでなんでハワイアン?(笑)。

このうんちの場所から夜中の間に清掃バイクのルートが決められるので効率的にうんちの収集が可能になる。

また最初にも書いたようにうんちの多い地域はプープトピア、少ない地域はパップトピアと呼ばれ発表される。自分の住んでいる地域が「うんちの楽園」と呼ばれたら少しいやですよね(笑)。
Poop.jpg

どちらにしても非常に秀逸イノベーションです。日本の公共サービスにもおもいっきりいかせそうな発想ですね。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 13:21 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年06月02日

ドイツの子供用ホテル

我が家もそうですが夫婦共働きの人は子供が小さいうちは何かと苦労することが多い。子供の預けるところはいろいろあるがクォリティーが必ずしも満足するところばかりではない。

最近は保育園もいいところがでてきたようだけど、それでも例えばどちらも出張でいないとなるとなかなか対応は難しい。その場合我々は祖父母に頼ることが多いのですが一般的には近くにいるとは限らない。

ドイツの子供用ホテルはそんな心配を一掃してくれそうです。毎日使うところではないが、子供が楽しくお泊りできるように教育プログラムなど用意されていて、短期ステイには非常によさそう。
startbild.jpg

まだまだ日本ではニーズは少ないかも知れないが女性の社会進出に伴い有望な領域になりそうですね。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:31 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年06月01日

外部環境要因とイノベーション

ガイカワサキのブログで紹介してたがこのチャートはなかなかおもしろい。
100年ぐらいの期間で人口や株価をはじめ電化製品の浸透をカラフルなチャートでしめしている。
イノベーションは外部環境要因の兆しをどうつかむが鍵になるけど、これをながめてるだけでもいいブレーンストーミングのネタになりそう。
techhouse.jpg

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:51 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年05月23日

アメリカのアイスクリーム工場が入った自動販売機

タイトルの通りその場でアイスクリームを調合してくれる自動販売機だ。
moobellastory-painting.gif
1990年代前半にマスカスタマイゼーションという考え方を提唱した人がいた。順列組み合わせをつくることにより実際の商品群以上の選択をお客さんに提供しようというものだ。コーヒーの自動販売機は典型的な例で2種類程度の豆でも、クリームと砂糖の増減レベルで簡単に数十種類の選択肢ができあがる。
今のナイキIDなんかもその好例でしょう。言うまでもなくこのアイスクリーム工場もベースの味にいろいろな混ぜ物ができるマスカスタマイズのさらに進化したものだ。

マイクロ工場やロボットの研究が進んでいる日本が本気で取り組めばまだまだ自動販売機には可能性がたくさんあると思う。
アイスクリーム自動製造販売機ができるのなら・・・・
カレー、サンドウィッチ、すし、カクテル、ビザ、食べ物以外なら、靴、かばん、アクセサリーなどなんでもいけそう。
あと例えば、恋人とかなんかもいけますよね。
・・・・・・・・

ごめん、ちょっと行き過ぎた。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 23:23 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年05月19日

新勢力の出現(解答)

4月27日のエントリーの解答です。
graph1.JPG
赤がyahoo.comで青がgoogle.comです。
ちょっと簡単すぎかな?

投稿者: 三ツ松新 日時: 21:50 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年05月16日

CRMもイノベーション

CRMは米国で生まれた経営手法だが最近では個人レベルの商店やウエブショップでもお店によっては結構しっかりとCRMをやっていたりする。

boutique2.jpg

そのように定着してきておかげでとりたててCRMと呼ぶ必要もあるまいと思っていたら・・

新しい変異種「CMR」の発現だ。
ディズニーにできた新しい部署だが

Customer Managed Relationship

元々のCRMはCMRと違い主語が提供者側にあり、またマーケティングというより正直言ってシステム屋さんの商品という色合いが強い。システム屋さんが法人向け営業する上でCRMを言うのは問題はないだろう。

ただ良く考えてみよう、あなたがお客なら提供者のシステムに管理されたい?

あなたとの関係をデルが管理している
あなたとの関係をシェラトンが管理している
あなたとの関係をトヨタが管理している
あなたとの関係をJALが管理している

私の嫌いなことばに「顧客の囲い込み」というのがある。それを連呼していたITベンチャーも多かったが今ではほとんどなくなってしまった。なんとなくCRMはそれを連想してしまう。

ディズニーのCMRは「顧客が管理する関係」と言葉上は小さな差だが意味はだいぶ異なる。

あなたがデルとの関係を管理している
あなたがシェラトンとの関係を管理している
あなたがトヨタとの関係を管理している
あなたがJALとの関係を管理している

小さい差だけど気分は違うでしょ?

ただこうなると自分の中の天邪鬼は「じゃーこれまでの顧客志向マーケティングと何が違うの?」と言ってくるが・・

やはりマーケティングは実に簡単で難しい。古今東西まずは人の立場にたってみることから始まる。というかそじゃないと始まらない。

追伸;すみません、今回はオチがありません。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 10:18 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年04月28日

イノベーティブ企業ランキング;(米ビジネスウィーク誌調査)

今年もビジネスウィーク誌から世界イノベーティブ企業ランキングが発表された。

intro.jpg

世界中のトップエクゼクティブ1000人以上の調査により毎年決められているが、トップ25に日本企業も3社入っています。アメリカ企業の次に多いのですが、うれしい反面もっと入るでしょうと言う思いも強い。アメリカの雑誌社がやっているのでアメリカ企業が多いのも当然でしょうが。
日経さん、グローバルイノベーション企業ランキングやってくれませんか?もちろん半分ぐらい日本企業が占めるように(^v^)。

それはさておき、1990年代までイノベーションと言えば主にプロダクト関連のテクノロジーとそのコスト管理について語られることが多かったが、最近の定義はもっと広義になってきている。

もちろんテクノロジーイノベーションも依然存在するが、それ以外にもビジネスモデルイノベーション、プロセスイノベーション、プロダクトイノベーションなど全体を含めてイノベーションと呼ぶようになってきた。
私が以前勤めていたP&Gもランキングに入っていますが、テクノロジーという言葉自体もかなり広義で使われることが多かったように思います。

以下がトップ25の面々です。
主観的な意見ですが日本の電機メーカーがもう少し入ってもいいような気がします。あとTargetは結構意外。

Apple
Google
3M
トヨタ
Microsoft
GE
P&G
Nokia
Starbucks
IBM
Virgin
Samsung
ソニー
Dell
IDEO
BMW
Intel
ebay
IKEA
Wal-Mart
Target
ホンダ
Amazon
RIM
Southwest

追々、興味のある企業は別途取り上げたいと思います。
もしここを取り上げて欲しいという人があればご連絡ください。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 17:55 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年04月27日

有機的成長曲線解答+新勢力の出現

先日のエントリーいきなり新井氏にあてられてしまいました。オンライン百科事典のWikipediaです。

もう少しひっぱるつもりでしたが、だめだったので懲りずにもう一問(^o^)。
今度は競合2社の比較です。同じくアメリカにおけるAlexaでのリーチ変遷で、どちらも日本にもサイトをもっています。
graph.JPG

さて各々どこの会社でしょうか?今度はどちらも営利団体です。
当てた人は私から素敵なプレz・・・・・・・


ないっちゅうねん(笑)。

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:54 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年04月26日

イギリスのカーシェアリングイノベーション

イギリスで新しいスタイルのレンタカーが登場。
sc_logo3.gif

イギリスのあらゆる所にある駐車スペースに車があり、最短30分から電話かインターネットで予約できる。ピックアップは会員専用のカードを使ってそのまま駐車してあるところから乗っていける。支払いは月に1回使用金額に応じて請求される。車の使用頻度の少ない人には相当コスト的なメリットはあるだろう。

車を持つのは今ではあまり贅沢という印象はすでにないのかもしれない。
ただ1ヵ月約720時間のうちにいったい何時間使ってるだろうか?私のような週末ドライバーだとおそらく稼働時間は5%もないので結構難しい。
独立当時は仕事で使う車を用意したけど、タクシーを使うことのほうが安くなおかつ時間も少なくて済むことに気づき3ヶ月で手放ししてしまいました。こんなサービスがあればさらにお気軽に使えそうです。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 12:30 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年04月25日

有機的成長曲線

パーミッションマーケティングの著者セス・ゴーディンのサイトで紹介されているアメリカの某サイトのAlexaトラフィックグラフです。見事としか言いようのない、教科書どおりの成長曲線を描いています。
大げさな宣伝をすることもなく、人づてをたよりに確実にファンを増やしてきているサイトです。
organicgrowth1.png

さてこのアメリカの某サイトとはどこでしょうか?因みに日本語版もあります。
また後日発表します。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 14:03 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年04月24日

携帯電話プロジェクター

韓国で携帯電話にでもつけれるプロジェクターが開発された。
kt2200604131741030pr.jpg
従来三原色のLCDパネルが3つ必要なところを、目に見えない速さで各々の色を切り替えることにより1つのLCDですみ、軽量化に成功したそうだ。

もともとテクノロジーのエントリで短くなるはずだったけど、書いているうちにいろいろと考え込んでしまったのでイノベーションの観点から見てみようと思う。

市場細分化の法則に従えばこれが(内臓プロジェクターが)携帯電話の主流を占めるのはおそらく難しい。
ただし何事にも例外は考えられる。携帯電話にカメラがついた時に同じような議論があったが、否定論者の意見と反してほとんどの携帯についてしまった。それでも単独のデジタルカメラ市場がなくなっていないところを見れば、違うニーズを満たしていることは誰にでもわかると思う。

ここがイノベーションの難しいところだけどテクノロジーの観点から「カメラ=きれいな写真をとる装置」と定義しているうちは延長線上にあるような発想しかでない。でも例えば、「画像つき手紙」、「思い出メモ帳」のようにとらえればまた市場が違って見えてくる。

成熟市場でのニーズは機能的な側面から感情的なベネフィットへ移行していくことが多いが、多くの企業(人間)はかつての成功法則にとらわれてしまいなかなか方向変換はできない。ほとんどのカメラメーカーがデジタルカメラ市場への参入がおくれたのはそのためだ。ようは「あんな画質の悪い物は写真じゃないシンドローム」ですね。これ実は正解とも言えますけどね。確かに「かつての写真」ではない。
じゃあどう発想変換すればいいんだという話を書き出すと1週間ぐらいかかりそうなんでここではやめときます。

それはさておき、NTTの開発責任者の榎木氏に以前お聞きしたが、imodeを開発したときは携帯電話=コンビニという発想で始めたらしい。まさしくこれですね。NTTにできてあなたにできないわけがない(失礼)。

誤解のないようにもう少し言うと、NTTはもちろん立派な会社で、規模も大きく歴史もある。ただその反面かつては公社であったこともあり、内部では慣性力が良くも悪くも相当強いことでしょう。そんな中でイノベーションを起こすのは至難の業で、起こした人は手放しで立派だと思うが、NTTにできたんだからあきらめないでくださいと言う意味ですよ。
あれ?あんまりフォローになってないな(笑)。

このプロジェクターの製造元ももちろんわかっていて2010年までに市場の5%ぐらいを占めるだろうと予測している。5%という数字は少し大きいような気もするがニッチ参入の目標としては悪くないだろう。電源や重量等クリアすべき問題点いろいろあると思うけど、それは時間が解決してくれそうだし、確かに個人的には仕事上あると非常に便利だと思う。

ただ5%とは言わず本当に80%ぐらいはできないのでしょうか?
現状のプロジェクターは正式なビジネスプレゼンテーションもしくはホームシアターのようなとことで使われていることが多い。これはかつて何百万円もしたプロジェクターの延長線上にあって「プロジェクター=きれいに画像を投影する装置」の枠組みをなかなか破れない。
でも「思い出シェアリング」、「ぺちゃくり補助装置」のようなポジショニングにすれば市場創造はまだまだできそうだ。

あとここまで言っておきながらなんですが、本当に携帯電話につけないとだめ?(笑)
近い未来にこのプロジェクターはマッチ箱程度の大きさにできるらしい。それなら単純に外付けで電源はPC、携帯、シガーライター、AC電源、電池から取れるようにして売ればまた違う市場が考えられる。

 

投稿者: 三ツ松新 日時: 11:23 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年04月14日

アメリカのウエブ2.0賞

SEOMOZというアメリカにあるSEOのコンサルティング会社が主催するウエブ2.0アワード。それなりにブロガーの間で話題になっているようで新興のコンサルティング会社としてはあっぱれ。おもわずマーケティングのカテゴリーに入れようかと思ったぐらい。うちもイノヴェティカ賞でもつくってジョブスとかブランソンあたりに勝手に送るか(笑)。

web20_awards.jpg

それはさておき38カテゴリーの中に上位3位まで賞がもらえるようですが、今後いくつかはこのブログの中でも取り上げていきますね。

  

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:09 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年04月11日

XCREAM;ダウンロードショッピングモール

アメリカではすでにオンラインで自分で映画が作れてしまうサービスまで開始。
Jumpcut

日本も負けてません。イノヴェティカのクライアントであるクリームが2月に開始したサービスで、先日デザインをリニューアル。
因みに若くて、パンクっぽい社長もブログ書いてます。とくにこの書き込みはなかなかパンクっぽくて秀逸。

logo.gif

ショップ出店形式で簡単に映像と音楽をダウンロードで売ることができてしまう、それもサーバホスティングより安いと思われるような月額費用で。もちろんDRM装備で不正防止コピーにも対応しています。

これもひとえに国家認定(^v^)の天才プログラマー新井君がRubyと言うプログラミング言語を駆使してなんとかできました。Rubyのことは正直よく分かりませんがとにかく使いやすい言語だそうで、なんと開発者は日本人。

すでにサービス開始前に日経、開始後には日経産業新聞に掲載されています。
まだまだ黎明期の市場ですが今後非常に楽しみです。

  

投稿者: 三ツ松新 日時: 18:58 | | コメント (2) | トラックバック (0)

ニューヨークの禅ハウスクリーニング?

子供の頃ニューヨークのクィーンズに住んでたけどそのとなりのブルックリンに禅がテーマのおそうじ屋さんができた。もっとも私がいたのはもう30年近く前の話になんでそのあたりがどうなってるかは検討もつかないけど・・・。
zenhome_logo.gif

それはさておきこのzencleaningは洗浄剤はもちろん天然、そうじの時にラベンダーやジャスミンなどのエッセンスオイルを焚いたり、ベッドの上にチョコレートをおいたりなどいたれりつくせり。

イノベーションというとハイテクが連想されがちですがローテクの領域でも同じぐらい、いやそれ以上にイノベーションが必要だったりしますね。

  

投稿者: 三ツ松新 日時: 09:39 | | コメント (0) | トラックバック (0)